「気象病」という
言葉を聞いたことがありますか?
これは一般的に
使われている言葉ですが、
実のところ「気象病」という
病気は存在しません。
「気象病」とは、
気圧や気温や湿度、
日照時間などの
変動によって起こる
様々な症状の総称のことです。
例えば、
気圧の変化によって、
頭痛や関節痛を
感じることがあります。
気温の変化によって、
咳やくしゃみや
じんましんなどといった
寒暖差アレルギーを
起こすことがあります。
湿度の変化は、
湿度が低ければ
肌の乾燥による痒みを、
湿度が高ければ
倦怠感や不眠などを
引き起こしたりします。
また雨天が多く、
日照時間が少ないと、
気分の落ち込みや不安感を
生じることがあります。
こうした症状の背後には、
自律神経の乱れの関与が
指摘されています。
UnsplashのVitaly Gariev
気象変化が
緩やかな場合には、
自律神経が順応しやすく
変化に適応できます。
しかし、
急激な気象変化の場合には、
自律神経が順応できず
不適応状態になります。
これが
「気象病」の正体です。
したがって、
「気象病」と向き合うためには、
症状だけに注目するのではなく、
自律神経の乱れを防ぎ、
調整を試みる必要があります。
UnsplashのAiony Haust
その方法は、
いくつか考えられます。
例えば、
着るもので調整を図る
という方法があります。
これにより、
急激な気温の変化や
湿度などに対応可能です。
また、
運動することで、
身体の調整機能を高める
という方法があります。
運動に伴う発汗や
心拍数や血圧の変動は、
体温調節に役立ち、
筋肉運動に伴う
エネルギーの代謝は、
自律神経の働きを
健全にします。
UnsplashのBoxed Water Is Better
そして、
栄養面からの
アプローチもあります。
過去の記事にも書きましたが、
タンパク質の摂取は重要です。
魚や卵や肉などから
積極的にタンパク質を
摂りたいものです。
また、
野菜や果物から
食物繊維やビタミンなどを
摂ることも役立ちます。
これらは、
腸内環境を良くし、
心身を機能的に働かせて、
環境適応力を支えます。
今年になって、
1日の気温差が
大きい日が多くあります。
これが続くと、
気づかないうちに
「気象病」に悩むことに
なるかもしれません。
そうならないよう、
日頃からのケアを
心がけたいものです。
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