私たちが日常的に
行っている行動の多くは、
自分でその行動を選んでいる
という意識がありません。
朝起きて、
身支度を整えて、
家を出る行動。
職場について、
いつものように
同僚と挨拶を交わし、
仕事をこなす時の行動。
帰路につき、
夕食をとって
寝るまでの行動。
繰り返し行われている
行動であればあるほど、
慣れが生じることによって、
行動を選択しているという
意識が失われていきます。
これは、
エネルギーの消費を抑え、
疲労を少なくするために
生体に備わっている
重要な機能と言えます。
しかしその反面、
状況反応的に振る舞うように
なってしまうことも
少なくありません。
起こる出来事や状況に対して、
反応的な振る舞いが定着すると、
自律性が低下していき
様々な問題が起こりやすくなります。
例えば、
モノゴトがうまくいかない時に、
環境や他人のせいに
しやすくなります。
感情の調整が効かなくなり、
暴発させやすくなります。
他の人の意見に
流されやすくなり、
トラブルも起こりやすくなります。
更に、
そうした状況を憂いて
自己憐憫に浸り、
被害者意識に持つように
なっていきます。
こうなると、
事態を好転させることが
難しくなります。
このような状態から
抜け出すためには、
状況反応的な態度から
自律的かつ能動的な態度へ
切り替えを試みることが重要です。
具体的には、
"自分がする行動は
自分が選択しているものである"
ということを意識することが
役立ちます。
そうすることによって、
自分がとった行動の
結果に対する次の対応を
主体的にとれるようになります。
主体的に
行動するようになると、
自己調節しやすくなり、
状況に応じた方法を
工夫しやすくなります。
状況に応じた方法を
工夫するようになれば、
自分の人生を自ら創り出している
感覚が得られるようになり、
心のバランスが取りやすくなります。
このように
より良い人生を送る上で、
"自分がする行動は
自分が選択しているものである"と
意識することの意義は
大きいと言えるでしょう。
モノゴトがうまくいかない、
あるいはツイていないと思う時は、
反応的な行動になって
いるのかもしれません。
そのような時には、
行動は選択できるものであり、
状況に応じていつでも
選択し直すことができると
意識することができれば、
失いかけた人生の舵を
再び取り戻すことが
できるでしょう。
No.76 “自らの行動を選択している"と意識することの意義は大きい。 #self-talk
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