人には、
様々な感情が
備わっています。
特にその中でも、
大きなエネルギーを
持っているのは、
怒り感情です。
怒っている人の比喩で、
「頭から湯気が出ている」
と表現することがありますが、
これは怒り感情の特徴を
とてもよく表しています。
淡路ミミーさんによるイラストACからのイラスト
沸騰したお湯は、
ぐつぐつと煮え立って、
蒸気を発生します。
煮え立ったお湯に
安易に触れれば
ヤケドしてしまいますが、
上手に活用すれば、
モノを温めたり、
室内を潤したり、
場合によれば動力源として
用いることができたりと、
多様な使い方かあります。
煮立った
お湯の取り扱いは
慎重を要しますが、
目的に適った使い方をすれば、
大いに役立ちます。
怒り感情も、
これと同じです。
怒り感情の背後には、
何らかの要求が
存在しています。
怒り感情の意味は、
そうした要求を
叶えることにあります。
そのため、
興奮ホルモンによって
エネルギーを作り出し、
すぐにでも行動できるよう
スタンバイ状態を作り出します。
怒り感情が意味する
内なる要求が理解できれば、
暴発させることなく、
より効果的な行動を
選択することが
可能になります。
しかし、
内なる要求に気づかず、
怒り感情にまかせて行動すると、
自分だけでなく
周囲の人をも巻き込んで
ヤケドするような結果を
招いてします。
そして、
その傷跡が癒えるのには、
相当の時間を要する
ことになるでしょう。
そうした事態を避けるためには、
怒りの背後にある要求は何かを
明らかにすることが肝要です。
要求が明らかになれば、
何をすれば良いのかを
考えやすくなりますし、
何をすれば良いのかが分かれば、
エネルギーの有効活用が
可能になります。
淡路ミミーさんによるイラストACからのイラスト
怒り感情は、
意味を持っています。
その意味を理解せず、
抑圧したり暴発させるのは、
賢明ではありません。
怒り感情を感じた時には、
「これは内なる要求の表れ」と捉えて、
高まるエネルギーの有効活用を
考えるようにしたいものです。
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