本音で語り合うための作法【コミュニケーション】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

親密な人間関係を
持続させるためには、
本音を語り合える
関係を築くことが大切です。
 
 
浅く表面的な
関係の場合には
本音を語らなくても
支障がでない場合が
ほとんどです。
 
 
しかし、
関わりが深くなり、
長くなってくると、
本音を語らず
包み隠していると、
様々な問題が
発生するようになります。
 
 
本音を隠していると、
自分と相手の認識が
ズレていきます。
 
 
お互いの認識のズレを
そのままにしておくと、
時間の経過ともに
そのズレが大きくなります。
 
 
ズレが大きくなると、
それに伴って不満と苦痛が
大きくなっていきます。
 
 
不満と苦痛が大きくなると、
やがて耐えきれなくなり、
ある時突然爆発させて
しまうことになります。
 
 
その結果、
大切な関係に
破壊的なダメージを
もたらすことに
なりかねません。
 
 
そうならないように
するためには、
本音を語り合える
関係を築いておくことが
肝要と言えるでしょう。



 
 
しかし、
本音を語り合うというのは、
それほど簡単なこと
ではありません。
 
 
なぜならば、
本音を語らなければ
ならない場合というのは、
たいてい自分の期待と
相手や周囲の期待との間に
ギャップが生じている
場面だからです。
 
 
このような時に、
本音で言い争うのでなく、
本音を語り合うためには、
それなりの作法が
必要になります。
 
 
 
例えば、
次のようなことが
求められるでしょう。
 
 
◎「私は〇〇だと感じる」など、
 主語を相手ではなく、
 「私」にして語ること。
 
 
◎声の大きさや調子は、
 相手にぶつける感じでなく、
 手元に届ける感じを心掛けること。
 
 
◎批判や批評をするのでなく、
 「〇〇してもらうと嬉しい」など、
 要望として語ること。
 
 
◎正解を導き出そうとするのでなく、
 お互いの違いを認識すること。
 
 
◎相手に対して敬意を払い、
 それを保ち続けること。
 
 
このようなことを
作法として意識すると、
本音を語り合いやすくなります。
 
 
本音で言い争うと、
本音のぶつけ合いになり、
相互理解に至ることよりも、
傷を深めてしまう
リスクが高まります。
 
 
一方
本音を語り合えれば、
お互いの違いを
認識することができ、
そこから協調的な
目的を見出して、
力を合わせやすくなります。
 
 
このようにして、
本音を語り合うことで、
関係は一層深まり、
親密な人間関係を
持続させることが
可能になるでしょう。



 
 
本音を語り合うことは、
とても大事なことです。
 
 
そのために、
いくつかの作法を意識して、
安全に本音を語り合れるように
したいものです。

 

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