"言葉"が載せる二つの情報【コミュニケーション】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

私たちが交わす
"言葉"には、
二つの情報が載って
やりとりされています。


一つは、
「コンテント」
もう一つは、
「コンテクスト」です。





「コンテント」とは、
発せられた言葉
一つ一つの
中身の情報です。


話全体を
集合と考えるならば
それを構成する
要素といえます。


もう一つの、
「コンテクスト」とは、
一つ一つの発言が、
どのような状況や
関係を指し示しているのかを
含んでいる情報といえます。


例えば、
「コンテクスト」
関するものとしては、
次のようなものを
挙げることが出来ます。


□文脈


□状況


□枠組み


□領域


□価値観


□基準


□考え方


□背景


□前提


□場の雰囲気


□モード...etc.


自分と相手が
会話をする時に、
特に
「コンテクスト」
両者の間で共有されていれば、
混乱は起こらず
安定した会話になります。





しかし、
「コンテクスト」
共有されていなければ、
混乱が生じて
不安定な会話になります。





往々にして
このような場合には、
両者共に自分の持つ
「コンテクスト」
相手を誘導しようと
試みるようになります。





その結果として、
対立が起きたりします。





このようなことが
起きるのを防いだり、
あるいは不安定な
会話になってしまった場合に、
そこから抜け出すために、
相手の「コンテント」に注目して
言葉尻を捉えるのでなく、
「コンテクスト」の共有を
心掛けることが重要です。





私たちが交わす
"言葉"には、
「コンテント」
「コンテクスト」
二つの情報が載って
やりとりされています。


このことを
心に留めておけば、
適切にコミュニケーションが
とりやすくなるでしょう。

引用文献
「マルチメディア時代の人間と社会」―ポリエージェントソサエティ
高木 晴夫 (著), 木嶋 恭一 (著), 出口 弘 (著), 畝見 達夫 (著), 奥田 栄 (著)

日科技連出版社


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