私たちの思考は、
時間を彷徨って働く
傾向があります。
以前の記事で
と呼ばれる現象について
書きましたが、
身体は現在に居ながらも
思考は未来や過去に
飛んで行ってしまいます。
このような
状態になると、
思考が忙しくなり、
ストレス度が
高くなっていきます。
また、
実際の場面においても
物忘れが多くなったり
ミスが増えたり、
他者とトラブルを
起こしやすかったり、
様々な不都合が
生じるようになります。
できるならば、
未来や過去のことで
思い煩わせられることなく、
現在目の前にあることに
集中したいものです。
しかし残念ながら、
思考のさまよい現象を
なくすことはできません。
なぜならば、
思考のさまよい現象には、
人間が生きていくための
重要な働きを
持っているからです。
過去のことを考えるのは、
同じ過ちを繰り返すのを、
回避するために重要です。
未来のことを思い描くのは、
身に降りかかるであろう
危機への準備をしたり、
願いを叶えるための
計画を立てるために必要です。
ただしこれらが、
功を奏する場合もあれば、
仇となる場合もあります。
ですから、
思考のさまよい現象が
生じることに抗うのでなく、
”今”に戻る技術を
身につけることが
肝要と言えるでしょう。
その代表的な手法として、
近年注目を集めているのが
近年注目を集めているのが
マインドフルネスです。
マインドフルネスでは、
静かに“今ここで”の
呼吸や身体の状態に
意識を向けて、
過去や未来のことが
頭に浮かんできたら
それを否定せずに受け入れ、
気づいたら直ぐに
“今ここで”の呼吸や
身体の状態に
意識を戻していきます。
マインドフルネスによって
こうした“あり方”を身につけたら、
日常生活の場面でも、
自分の思考が
過去や未来に彷徨って
いることに気づいたら、
それを受け入れて、
“今ここで”起きていることや、
行うことなどに
意識を戻していきます。
こうすることで、
思考の忙しさを解消し、
ストレスを和らげて
いけるようになります。
私たちが生きているのは、
過去でもなく、
未来でもなく、
“今ここ”です。
思考のさまよい現象を
なくすことはできません。
しかし、
しかし、
今”に戻る技術を
身につけることで、
心の柔軟性を保つことができ、
しなやかに生きることが
可能になるでしょう。
→関連する記事
「思考のさまよい現象」
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