マインドフルネス【ポジティブ心理学】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

マインドフルネスとは、
瞑想の効果を科学的に実証し、
Well-beingに役立てようとするもので、
近年特に注目されるようになりました。





一昨晩、
そのマインドフルネスの第一人者、
マサチューセッツ医科大学名誉教授
ジョン・カバット・ジン博士の
講演会に参加してきました。


ジョン・カバット・ジン博士は、
マインドフルネスを
次のように定義しています。


「マインドフルネスとは、
 評価や価値判断をせずに、明確な意識をもって
 現在に注意を向けることから生じる気づき」



マインドフルネスで重要なことは、
「今を生きる」ことであり、
「ありのまま」に気づき、
「受け入れる」ことです。


冒頭でジョン・カバット・ジン博士は、
親子が並んで道を歩いている
一枚のスライドの絵を題材に
次のような話をされました。


「この絵では、
 子どもは周囲の自然の景色に
 100%意識を向けている」


「しかし親は、
 同じ道を歩きながら、
 仕事で気掛かりなことを
 考えている」


「このような時、
 子どもの心は"今"にあるが、
 親の心はどこにあるのだろうか?」



私たちは、
誰もが常に"今"を
生きているはずです。


しかし、
その"今"に意識を向けずに、
過去に意識を向けて後悔したり、
未来に意識を向けて
不安になったりします。


このようにして、
過剰なストレスを
抱えることになり、
ある時に燃え尽きてしまいます。


マインドフルネスは、
このような状態から
抜け出すための
「心のエクササイズ」
と言えます。


マインドフルネスによって、
ストレスが軽減したり、
疾病の回復に効果が見られたり、
記憶力が向上するなどの
研究結果が出ています。


医療機関としては、
米国の240のクリニックや
病院がマインドフルネス瞑想法を
患者に提供しています。


また、
企業においては、
GoogleやApple Computers、
Starbucks、Volvo、Reebok、
Bank of Englandなど
様々な業種で導入されています。


こうした実績によって、
マインドフルネスは、
更に注目を集めています。


ジョン・カバット・ジン博士は、
トレーニングすることで
身体の筋肉が鍛えられるように、
マインドフルネスも
トレーニングによって
鍛えられると述べています。


しかし同時に
「マインドフルネスは、
 テクニックでもなく、
 哲学でもなくあり方である」

とも述べられました。





マインドフルネスは、
100%現在に居ることを学ぶこと。


これは、
忙しい現代社会にあって、
私たちが自分らしい
生き方を取り戻すために、
学び直す必要があることと
言えるのではないでしょうか。






※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。


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