レジリエンスプログラムとして用いられている
CSF(コンプリヘンシブ・ソルジャー・フィットネス)は、
次の5つの要素によって構成されています。
1.トラウマへの反応そのものを理解する
2.不安の軽減
3.建設的な自己顕示性
(体験談を話す)
4.トラウマの物語(ナラティブ)を創造する
5.試練に対して揺るぎない
包括的な人生の教訓や
スタンスを明確に述べる
このような手続きを用いて、
レジリエンスの支援が
行われています。
ペンシルベニア大学の
クリストファー・ピータソン、
ナンスク・パク、
マーティン・セリグマンらは、
ひどい出来事を1つ経験した人は、
何も経験したことがない人よりも
強靭な強さを備えていることを
明らかにしています。
更に加えて、
ひどい仕事を
一つ経験した人よりも
二つ経験した人の方が、
二つ経験した人よりも
三つ経験した人の方が
強靭な強さを身につけていることが
報告されています。
スタンフォード大学の健康心理学者
ケリー・マクゴニガルの研究では、
PTG(ポスト・トラウマティック・グロース)を高め、ストレスから力を得るための
具体的な方法として、
次の3つのステップが
有益であることが
わかりました。
ストレスを認識する
〈ステップ2〉
ストレス反応は自分にとって
大切なものが脅かされているシグナルと認識し、
受け入れる
〈ステップ3〉
ストレスによって生じるエネルギーを、
ストレスを管理しようと無駄に使うのでなく、
目標や価値観になったことに活用する
このように、
様々な研究によって、
様々な研究によって、
人生に起こる試練や
逆境によって生じるストレスは、
人生に対してダメージを
与えるだけのものではなく、
成長をもたらすための
働きもしていることが
明らかになってきています。
衝撃的な出来事は、
精神的なダメージを
もたらすのは事実です。
そうした
精神的ダメージを
否定することなく受け入れ、
その経験の中から何かを学び
新たな人生を創造しようと
意識的に取り組むことで
PTSDを回避し、
PTGを得ることが
可能になります。
大きな痛手を受けても
人とのつながりを持つこと、
感謝すること、
意味を見出すことなどで
そこから回復し、
成長することができます。
こうしたことを覚え、
人生をしなやかに生きる力を
身につけたいものです。
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参考文献
スタンフォードのストレスを力に変える教科書
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