生きる職場【生物的組織デザイン】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

先週の金曜日、
以前から興味を持っていた
パプアニューギニア海産
経営されている武藤北斗さんの
トークイベントに参加してきました。
 
 
パプアニューギニア海産では、
“フリースケジュール”という
ユニークな制度によって
組織運営が行われており、
メディアでも注目され、
度々取り上げられています。
 
 
“フリースケジュール”とは、
事前に連絡なしに、
好きな日・好きな時間に
自分で出勤と欠勤を
決められる制度です。
 


 
そうした
“フリースケジュール”
運用するための工夫として、
出勤人数と製造品目を
調整する工夫がされています。
 
 
工場には、
出荷する商品によって
少ない工程のものから
多い工程のものがあります。
 
 
出勤する人数は
当日にならないと
わかりませんので、
出勤した人数に応じて
製造品目と作業ペースを
調整しながら
運営しているそうです。
 
 
こうした取り組みの中で、
製品の品質は向上し、
労働生産性も
高まっている様子を
お伺いしました。

 
パプアニューギニア海産
組織運営については、
『くらしと仕事』編集長の
やつづかえりさんが
下記のサイト記事で
わかりやすくまとめて
おられますので
ご覧ください。


→事前連絡なしで働きたい日に働く。



武藤さんは
トークイベントの中で
メンバーが気持ちよく
働けるための配慮として、
次のようなことを
おっしゃっていました。
 
 
・就業時間内の面談、
 ミーティング(細かな対話)
 
・休憩の入り方(休憩時間の
 少し前から休憩準備に入れる)
 
・遅いのは悪いことではない
 
・ルールをともに創る
 
・工場長は作業が下手と認める
 
・休みの質
 
・自由の中の小さな秩序
 
・パート長はつくらない
 
・時給に差をつけない
 
・挨拶を大事にする
 (自分たち以外にも)
 
・自分たち以外の人々にも配慮する
 
・会社としての社会貢献
 
・出勤した人数や時間によって
 作業を調整する
 
 
往々にして
このような方法に
目が奪われがちですが、
パプアニューギニア海産
こうした取り組みを
支えているポイントは、
他にあると感じました。
 
 
それは、
企業としての
あり方(哲学)です。
 
 
パプアニューギニア海産は、
原材料を吟味厳選し、
薬品や添加物などは使わず、
顧客に対して安心・安全な
商品を提供しています。
 
 
天然エビを収穫する
パプアニューギニアの
漁師たちに対しては、
適正な利益が
分配されるように
配慮しています。
 
 
パート従業員さん
たちのためには、
居心地良く働ける
職場環境と役割を
話し合いながら
創っています。
 
 
このように
関わる人々が心を通わせ
互恵的につながり合うことで
“生物的な場”が生み出され、
機能しているのだと感じました。
 
 
ご興味を持った方は、
こちらの本を読んでみてください。
パプアニューギニア海産
行っているユニークな取り組みが
どういう考えから
生まれてきているのか、
哲学に触れることができます。
 
 
パプアニューギニア海産
小さな企業です。


しかし、
働く場作りに関する
大きな意味を教えてくれる
企業だと感じました。
 
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SmaLabo
『ピンチを哲学する』
 〜ピンチの調理法を身に付ける〜

 2017年7月1日(土)13:30〜18:30



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オンサイト:2017年7月8日(土)、22日(土)
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心理的/身体的/社会的の三つの側面から
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2017年9月14日(木)-15日(金)10:00〜17:00

 

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※震災の復興を心よりお祈りしています。
神栄カウンセリングセンター のHP