なぜ理解が得られないの?【コミュニケーション】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

コミュニケーションの上で
相手の理解を得ようと
色々と努力しているのに、
なかなか理解が得られなくて
困ることがあるものです。
 
 
その理由として、
伝えようとしている内容に関して、
相手に知識がないことや、
話の内容が整理されておらず
わかりにくいなどが
挙げられるかもしれません。
 
 
これらは、
相手の理解を得るために、
とても大切なポイントです。
 
 
しかし
それ以上に注意すべき
重要なことがあります。
 
 
それは、
「自分の方が上だ!」
という思いです。

 
実は、
このような思いは、
日常の中で誰もが持つもので、
自分でも気づかないうちに
心の中に湧き出るものと
考えられています。
 
 
心理学では、
こうした心の働きは、
「社会的比較」
呼ばれています。
 
 
これは、
社会心理学者の
レオン・フェスティンガーによって
提唱されたものです。
 
 
フェスティンガーは、
人間の特性の一つとして、
次のようなものを
挙げています。
 
 
「人間は、自分の意見と能力を
他者と比較する基本的衝動を持っている」
 
 
つまり、
自分でも気づかないうちに
自分と他者を比較して、
どちらが上か下かを
評価しているというのです。
 
 
例えば、
「自分は相手より知っている」、
「自分は相手よりできる」、
「自分は相手より力を持っている」など
心の内にこうした思いがあると、
言葉にしなくても
相手に伝わってしまうものです。
 
 
そうなると、
どんなに情報を提供しても、
あるいは話の内容を整理しても、
理解が得られなくなります。
 
 
これは、
相手にとっては
自尊感情を守るための
行動になるので、
当然のことと
言えるでしょう。
 

相手の理解を
得ようと願うならば、
こうしたことを心に留め、
まずは自分のあり方を
見直すことが肝要です。
 
 
相手の理解を得るのに
もっとも効果的な状態は、
水平の関係です。
 
 
このことを意識して、
相手の理解を得るように
心がけたいものです。
 
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