怒り行動の被害者はだれ?【アンガーマネジメント】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

怒り行動は、
破壊的なエネルギーを
持っています。


その矛先は、
他者に向けられる
場合もあれば、
自分自身に向けられる
場合もあります。


他者に怒りが
向けられた場合には、
どんなことが
起こるのでしょう?





そのような場合には、
相手と対立が生まれ、
争いが起こります。


その結果、
人間関係が損なわれ、
相手からの協力が
得られなくなっていきます。


また、
その様子を見ていた
周囲の人たちも、
"明日は我が身"と考えて、
距離をとるように
なったりします。


そうすると、
周囲から理解が
得られなくなっていくため、
慢性的な不全感が
つきまとうようになり、
他者に対して怒り行動を
暴発させやすく
なっていきます。


また、
仮に相手が従順な対応を
示すことがあったとしても、
それはあくまで形式上のことで、
影では悪い評判を
流されることも多くあります。


一方、
怒り行動の矛先が
自分自身に向けられた場合には、
どんなことが起こるのでしょう。


自分を罰するために、
自らを苦しめるような
選択をしてしまう
ことがあります。


例えば、
自分の身体を傷つけたり、
危険な行為をしてみたり、
無理をして自分を
痛めつけたりします。


それでも、
自分が許せないため、
更に自分自身に
負荷を掛けるように
なっていきます。





このように
怒り行動が
もたらすものを
整理してみると、
あることが分かります。


それは、
怒り行動の被害者は、
他の人ではなく、
自分自身
だと
言うことです。


アンガーマネジメントは、
自らを守るために必要な
セルフコントロールの技術です。


怒り感情には、
意味があります。


その意味を適切に
理解することができれば、
怒り行動ではなく、
もっとより効果的な行動が
選択できるようになります。


そうすれば、
求めるものが得やすくなり、
怒り感情に翻弄されることも
少なくなるでしょう。


心に留めておきたいことは、
怒り行動の一番の被害者は、
自分自身だということです。


そしてそこから
救いだすことが出来るのも、
他でもない自分自身なのだと
言うことです。


アンガーマネジメントに興味のある方は、
こちらをご覧下さい。
日本アンガーマネジメント協会


※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

神栄カウンセリングセンター のHP