情報の伝わる速度が上がり、
範囲も驚異的に
広がるようになりました。
このような環境変化の中で、
情報の扱いに対しては、
充分に注意する
必要があります。
なぜならば、
情報は人から人に伝わる時に、
正確さが損なわれ、
形を変えていくという
特徴があるからです。
心理学では
「流言の研究」
というものが
行われています。
流言の心理学研究で
有名なG.W.オールポートと
L.ポストマンは、
「流言」を次のように
定義しています。
「正確さを証明することのできる
具体的なデータがないのに、
普通、口から耳へと伝えられて、
次々と人々の間に言いふらされて
信じられていく出来事に関する記述」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160418/12/shin-ei-cc/1b/98/j/t02200256_0302035213623181910.jpg?caw=800)
この定義は、
1940年代のものですから、
当時は個人が手軽に扱える
PCや携帯端末はありませんでした。
ですから、
現代に合わせるならば、
「目から目への伝達」を
加えることになり、
その影響はとても大きいと
考えられます。
さて、
オールポートとポストマンは、
流言の内容の変化について、
次のような傾向があると
述べました。
■水準化
情報の細かい部分が
脱落していき、
内容が簡略化される傾向。
■強調化
特にきわだった特徴が
おおげさに誇張されたり、
ある部分が極端に
強調される傾向。
■同化
伝えられる内容が、
メンバー個人の関心や期待、
願望などによって、
再構成される傾向。
情報化社会になって、
便利になった反面、
その落とし穴としては、
「流言」による混乱が
数多く生じるように
なりました。
そのような状況から
身を守るためには、
情報を受け取る際には、
上記の特徴があることを
常に念頭に置いて、
よくよく確認することが
求められます。
また、
自分が受け取った情報を
第三者と分かち合う時には、
情報の信憑性を意識しながら
行うことが肝要です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160418/12/shin-ei-cc/7e/7d/j/t02200331_0320048113623181911.jpg?caw=800)
ICTが飛躍的に進歩し、
情報の受け渡しが
便利なればなるほど、
情報の扱いには
充分に注意を払うように
したいものです。
※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。
神栄カウンセリングセンター のHP