求められる要素の一つは、
チームの基礎を
固めることです。
チームの基礎を固めるとは、
チーム内に生じるであろう
"不安"を取り除き、
"安心感"を生み出すことと
考えられます。
ここで言う"不安"とは、
個々のメンバーの内側に
生じるものというよりも、
チームメンバーの
相互関係の中で生じる
対人不安のことです。
例えば、
何か分からないことがあると、
覚えの悪いやつだと
馬鹿にされるのでは
ないかという不安。
正しい意見を述べないと、
軽んじられるのでは
ないかという不安。
新しいことに
挑戦しようとすると、
チームの和を乱すやつだと
排斥されるのでは
ないかという不安。
あまり目立つことをすると、
周囲から叩かれるのでは
ないかという不安。
皆とは異なる
考えを述べると、
孤立してしまうのでは
ないかという不安。
対人不安には、
様々なものがあり、
チームの活性を妨げます。
ですからリーダーは、
こうした対人不安を取り除き、
チームに"安心感"を
生み出す努力が求められます。
この時に大切なことが
三つあります。
一つ目は、
受け入れることです。
受け入れるとは、
個々の違いを受け入れること、
目の前の現実を受け入れること、
不完全さを受け入れることなどです。
二つ目は、
尊敬することです。
尊敬するとは、
どのような意見にも
耳を傾けること、
個性を認めること、
感謝を表すことなどです。
三つ目は、
信頼することです。
信頼するとは、
期待を示すこと、
チャレンジの機会を与えること、
すぐに結論を出さずに
成長を見守ることなどです。
リーダーが、
このような態度で
メンバーに相対することによって、
チームに"安心感"が生まれ、
メンバーの間に波及していきます。
そうした"安心感"が、
共に力を合わせて働く際に
メンバー間のコミュニケーションを促し、
チームとしての機能を
向上させる力となります。
リーダーの大切な役割の一つは、
チームから"不安"を取り除き、
"安心感"を生み出すことと
言えるでしょう。
※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。
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