教えている時に、
相手が理解してくれなくて、
困った経験がありますか?
そのような時、
「なんで分からないの?」と
言いたくなるかもしれません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160106/12/shin-ei-cc/60/b5/j/t02200145_0481031813533316322.jpg?caw=800)
しかし、
教わる人にとって、
これほど聞かれて困る
質問はありません。
なぜならば教わる人は、
自分が「なんで分からないのか」が
分からなくて困っているからです。
この質問をされた人は、
最も困っていることを
問われるので混乱し、
軽いパニックに陥ります。
軽いパニックに陥ると、
相手の話をしっかりと
聞くことができなくなり、
教えられた情報が
頭に入らなくなります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160106/12/shin-ei-cc/be/17/j/t02200145_0481031813533315982.jpg?caw=800)
教える人は、
こうした状況に対して
フラストレーションを
感じるようになり、
「なんで分からないの?」
という質問を
連発するようになります。
そうなると、
教わる人は自信を喪失し、
学ぶ意欲が減退して、
ますます分からなくなっていく、
という悪循環に陥ります。
こうなると関係が悪化し、
「教え、教わる」
といった関係では
なくなってしまいます。
上記のような
「なんで分からないの?」
という質問は、
「なんで(あなたは)分からないの?」
という意味になります。
もし有益な問いを立てるのであれば、
「なんで(あなたは)分からないの?」
と相手に対して問うのではなく、
「なんで(この人は)分からないの?」
と自分自身に問うのが有益です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160106/12/shin-ei-cc/ee/be/j/t02200146_0481031913533315981.jpg?caw=800)
そうすれば、
状況を冷静に
分析することができ、
より効果的な教え方を
探究する方へとシフトすることが
できるのではないでしょうか。
人に何かを教えるということは、
人がいかに学ぶのかを教わることと
いえるのかもしれません。
ですから、
「なんで分からないの?」
と相手に問いたくなった時には、
その問いは自分に対して行うよう
意識したいものです。
※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。
神栄カウンセリングセンター のHP