不安と対決しない【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

誰でも、
不安を感じることは
あるものです。


そのような時に、
その不安と
対決しないほうが、
賢明と言えるでしょう。


不安と対決するとは、
具体的には
次のようなことです。


1.不安であることを認めない


2.その不安を消そうと努力する



不安と対決している時には、
「不安を消すこと」
行動の目的になってしまいます。


そうすると、
過度に不安感情に
焦点が合ってしまい、
ますます不安になるという
パラドクスに陥ります。





このような悪循環に
陥らないためには、
不安と対決するのでなく、
不安を理解しようと
するのが有益です。


不安を理解するとは、
具体的には
次のようなことを
指します。


1.不安を受け入れる


2.不安が示す要求を
 満たすよう努力する



「不安を受け入れる」とは、
不安は自分に必要なものが
満たされていないか、
満たされなくなる
可能性があることを
教えてくれるメッセージと
捉えることです。


そして、
「不安が示す要求を
満たすよう努力する」
とは、
自分にとって必要なものが何か、
本当に大切にしなければ
ならないものは何かを検討し、
それを得るために行動する、
と言うことです。


例えばそれは、
大切な人との
より良い関係
かもしれません。


自分の価値を
高めるための努力
かもしれません。


あるいは、
現在の生活を見直して、
不必要なものを手放し、
時間のゆとりを
作り出すこと
かもしれません。


自分にとって必要なもの、
本当に大切なものが分かり、
それらが得られる度合いに伴って、
不安感情が少なくなり、
要求水準に達すれば
不安感情は消えて
なくなるでしょう。





不安感情は、
意味ある感情です。


ですから、
不安と対決するのでなく、
不安を受け入れて、
自分にとって必要なものを
得るための努力をするよう
心掛けたいものです。


※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

神栄カウンセリングセンター のHP