タイムアウト(前編)【アンガーマネジメント】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

怒りの対処法について、
「発散するのが効果的」
と信じている方は、
少なくないようです。


そのような場合、
大きな声を出したり、
怒りの感情をモノに
ぶつけたりすることで、
怒りが解消されると
信じられています。


しかし、
これは本当
なのでしょうか?


アイオワ州立大学の
ブラッド・ブッシュマン博士の
実証研究によると、
これは逆効果
なるということが
分かっています。


ブッシュマン博士は、
およそ600人の学生を対象に
次のような実験を行いました。


まず被験者に対して、
怒り感情を想起し、
ストレス状態になるような
課題を与えます。


その後次のように
異なる対処行動をする
二つのグループに分け、
情動反応を測定しました。


A.大声を出したり、
  枕を叩いたりするなどの
  対処行動をとるグループ


B.3分ほど静かに
  座っているグループ


その結果、
Aグループは、
益々攻撃的になり、
Bグループは
落ち着いていくことが
観察されました。


感情と行為は、
密接な繋がりが
あります。


怒りの対処法は、
こうしたことを踏まえて、
考えるが効果的です。


これに関連するものとして、
アンガーマネジメントには、
「タイムアウト」と呼ばれる
技術があります。


「タイムアウト」は、
アンガーマネジメントの中でも、
最も有益で即効性のある
対処技法の一つと
言えるでしょう。

つづく…


※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

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