選択理論基礎用語-その21〈全行動-4/4〉【選択理論心理学】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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セルフコントロールの
技術を身につけるには、
【全行動】を上手に
コントロールする必要があります。


自動車には、
ハンドルがついています。


ハンドルは、
目的の方向にしっかりと
舵をとることが求められます。


【全行動】で言えば
これは【上質世界】の【イメージ写真】、
つまり願望に向けるということです。


ハンドルをしっかりと握って、
自分が願っている目標に近づけば近づくほど、
自分の人生をコントロールしている感覚が
強くなります。


選択理論では、
「私たちの行動には目的があり、
ほとんどの行動は選択している」
と説明しています。


理解しがたいことかもしれませんが、
【全行動】で考えるならば、
憂うつや悲しみ等も
ある意味で選択しているのだ
ということが分かってきます。


【全行動】では、
憂うつや悲しみは【全行動】の一部、
後輪の【感情】にあたります。


憂うつや悲しみが続いている場合には、
憂うつや悲しみを継続させる
【行為】と【思考】が
選択されているのでしょう。


その行動を、
そのまま選択し続ければ、
【感情】は憂うつや悲しみが続き、
【生理反応】は不調となります。


Dr.Glasserは、
憂うつや悲しみは、
「憂うつ行動」や「悲しみ行動」
と表現するのが実態に合っていると
説明しています。


もし、
憂うつや悲しみから
抜け出したいと思うのであれば、
【全行動】のハンドルをしっかりと握り、
「憂うつ行動」や「悲しみ行動」以外の
別の行動を選択することが求められます。


以上、
全行動について述べましたが、
その特徴をまとめておきましょう。


◎行動は【全行動】と呼ばれ、
 【行為】、【思考】、【感情】、【生理反応】といった
 四つの要素が全体的に機能している

◎【全行動】の要素のうち直接コントロールできるのは【行為】と【思考】、
 直接コントロールできないのは【感情】と【生理反応】である

◎【感情】と【生理反応】は、
 【行為】と【思考】に伴ってついてくる

◎【行為】と【思考】の役割は人生を方向付けること、
【感情】と【生理反応】の役割は
 欲求充足できているか否かを教えることである

◎【全行動】のハンドルは、
【上質世界】の【イメージ写真】に向けられる

◎自分の行動は、自分で選択できる


こうした行動のメカニズムを理解すれば、
上手にセルフコントロールが
出来るようになります。

…つづく


※東日本大震災からの一日も早い
 復旧と復興を心よりお祈りしています。

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