ギャンブル依存症を自覚したボクが書く日記 -12ページ目

クールダウン

え~と・・皆様お久しぶりです。
《現在の世界》のボクです(笑)


麻雀編の最終章を書き上げるまでは、
顔を出すのをよそうと思っていたのですが・・
だんだんと当時の自分を責める気持ちが出てきて、
ん~、ちょっとイカンぞ!
ということで、ちょっぴりクールダウンです。


ここで書く必要ないことなのですが・・
この話、全部ホントのことです。
決してネタではございませんので・・(笑)
だって・・ねぇ・・
自分で読んでても
こんなヤツいるかよ~!!
って、ツッコミたくなるんですもの~。
つくづく、コワれてますな・・(汗)


さて、話は変わりますが・・
最近《ギャンブル依存症》に関してのブログ、サイトなど
さまざまな情報が出回るようになってきましたね。
いろんなヒトがいろんな視点から語ってくれています。
いいことですね。


何がきっかけになるか解りませんから。
いろいろな視点があるというのはいいことだと思います。
ちなみにボクは《病気》という言葉がミョ―にしっくりきて、
「病気じゃ、しょーがないじゃーん!」
というある種、開き直りにも似た気づきがきっかけでした。

当然《病気》という言葉に嫌悪感を示すヒトもいるでしょうし。

何にせよ、大事なのは最初の第一歩だと思います。
そこさえ超えれば、ヒトの助けも期待できますが、
それがない限り、誰も何もすることができませんから。
ボクたちがギャンブルに対して無力なように、
ボクたちの周りの人々は、
ギャンブルをしているボクたちに対して
まったくの無力なのです。


何か、まとまりないですが・・
今日はこれくらいで。


それでは、次回をお待ちくださいませ(ぺこり)


とりあえず置いときます(笑)

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麻雀その⑧-親父-

空港行きの電車に乗ったボクは時計を見た。

飛行機の時間までまだ2時間以上ある。

「大丈夫、間に合う…」

ほっと息を吐いた。

何かから解放された気がしていた。

反面、今までで最大のプレッシャーが

のしかかっているように思えた。

「2時間かぁ・・」

ボクはぽつりと呟いた。

空港の喧騒を想像した。

あの殺風景な光景の中で、

2時間以上の時間を持て余すことをボクは恐れた。

少しずつ、少しずつ、ボクのココロが侵食される。

アタマの中にある《記憶》に――

それはドーパミン分泌時の記憶だ。

ヒトの原始的な感情を司る神経野で形成された脳内物質が

人間らしさを司る前頭葉に流れ込む。

その瞬間の心地よさの記憶が全身を包む。

ギャンブルと金は非常に密接な関係にある。

ギャンブル漬け、

かつ借金漬けの日々を長く過ごしていると、

金を持っただけで

ドーパミン、アドレナリン、β-エンドルフィン・・

脳内物質が分泌されるようになるのかもしれない。

まるで《パブロフの犬》状態だ。

ボクはアタマの中で時間と金銭のバランスを考えた。

「パチンコ・パチスロはリスクが大きすぎる・・

 競馬は開催がない。麻雀なら・・半荘2回くらいなら・・」

行きつけの雀荘は都内にいくつかあった。

2駅目にもある。

社長から借りた大事な金だけに、

大きな金が動く勝負は避けたい。

少しでよかった――

ほんの少しの間だけ、現実逃避をしたかった。

とにかく、何もかも見えなくなっていた。

自分の足元の地面が、ないかのような感覚だ。

そりゃあそうだ。

今まで考えないようにしていたのだ。

父親が《癌》だと知ってからも、

『まだ大丈夫。必ず治る!』

と、ムリヤリ自分に言い聞かせて生きてきたのだ。

しかも、ギャンブルによって、

ココロとアタマのバランスが壊れている。

そんな中で《死》を実感できるわけなどない。

もっと言えば、ボクは、おそらく、

認めたくなかったのだと思う。

自分の中に《死》という言葉を入れることを拒んでいた。

『まだ、何もできていない、見せていない』

そんな思いもどこかにあったはずだ。

逆に、散々期待を裏切り、父親のココロを踏みにじってきた。

『その贖罪が、未だ始まってもいない!』

どうしようもできない現実を受け容れられない。

自分を責め、父親を責め、社会を責め、

消費者金融を責め、ギャンブルを責め、

そして再び、自分を責めた。

自分のココロによって、次々と自分のココロに

プレッシャーの積み木が積み上げられてゆく。

気がついた時、

ボクは、

2つ目の駅で降りていた。

そんな自分に呆然としながらも、

ボクのカラダは、真っ直ぐに雀荘へ向かっていた。

崩壊したアタマと、

崩壊しそうなココロを持て余して――

(つづく)



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麻雀その⑦-親父-

この時のボクの心理状態を思い返すと、
もしかすると、
《帰りたくない》と思っていたのかもしれない。
父親の死に目に逢いたいというよりも、
折角飛行機代を入れておいたのに・・
そう非難されることを恐れていたように思う。
もちろん、父親のことを思う気持ちはある。
というよりも、だからこそ、
父親のために用意された《特別な金》を
使い込んでしまったことの後ろめたさをプレッシャーに感じる。
うまく説明できないが、
複雑なココロを持て余し、
自責の念に苛まれていたことだけは確かだ。
今思うと、完全に異常な精神状態である。


いずれにせよ、飛行機代を都合しなければならない。
朝早く起きたボクは、必死でアタマを振り絞った。
必死だった。後のことなど考えていない。
携帯電話を取り出し、アドレスをスクロールする。
《何とかなるかもしれない・・》
ボクは携帯電話のダイヤルボタンを押した。


以前勤めていた会社の社長だ。
当時の職場は、5人ほどの小さな会社で、
そのため社長と気軽に話せる雰囲気があった。
「すみません。
 父親が危篤で、実家に帰らなければならないんですが・・
 飛行機代が手許にないんです。
 5万円、貸してください!」
ボクは携帯電話を手に、必死でアタマを下げた。
会社を辞める際、社長には父親のことは話していた。
「解った。午前中には振り込んでおくから」
その言葉を聞き、電話を切ったボクは大きく息を吐いた。
《これで何とかなる・・》
安堵感が胸の中に拡がってくる。


帰り支度を始めた。
口座への入金の確認が取れ次第、
金を下ろし、空港へ向かえばいい。
いずれにせよ、金がなければ始まらない。
身動きが取れる状態じゃない。

逸る気持ちを抑え、荷物をバッグに詰めた。
10時を少し過ぎた頃だった。

母親から、急かす電話が続けざまにかかる。
「何時の飛行機に乗るの?」
「今から出るところだから、解ったら電話するから!」
鬱陶しさを隠し、ボクは母親に言う。
追い立てられるような気持ちが、
消費者金融の督促電話の記憶を蘇らせ、
吐き気さえもよおすような気持ち悪さが
全身に拡がる。


荷物を用意し終え、ボクは家を出た。
道すがら、銀行口座を確認した。
ありがたいことに入金されていた。


最寄のターミナル駅で電車を降りたボクは、
チケットショップに向かう。
真っ直ぐ空港に向かったところで、
乗る飛行機は同じである。


飛行機のチケットを手配した。
平日だけに、空席は当然残っていた。
ボクは、大きな安堵感と共に
母親に電話した。
「チケット取れたから・・。
 ●時に出発して、■時に到着する」
母親もほっとした口調で話す。
「じゃ、病院に着くのが▲時くらいになるね。
 その頃に合わせて、クスリを調整して、
 話せるようにしておくから・・」
そんな話をして電話を切った。

ボクのココロを占めていたのは、
多大なプレッシャーから解放された安堵感だった。

それはおそらく、
父親のことを考えて・・というよりも、
《どうにかして帳尻を合わせることに成功した》
という思いのほうが大きかった。

《何とかなった・・》
その思いを胸に抱き、
ボクは、空港を目指す電車に乗った。
(つづく)


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麻雀その⑥-親父-

実家から東京に帰ってきたボクは
周りのヒトの助けもあって、
そこそこの仕事量を得た。

そんなある日のこと――
昔の会社の上司と仕事の打ち合わせをした後、
チラリと時計を見たボクは、
フラリと、吸い込まれるように
パチンコ店へ入って行った。
まったく意識せずに入店した店で打った、
名も知らぬパチンコ台。
大学時代以来に打ったパチンコは、
確変突入率の確率など、まったく無視したように
大量の出玉を吐き出したのだった――


そして、春を迎えた。
消費者金融からの借金は、
いつの間にか4社、計200万円を超えていた。
月額の支払いがどんなものか、
計算することすら億劫になっていた。
ため息をつくことが多くなった。
『何とかしなきゃ・・』
けれど『何とか』の方法が解らない。
自問自答は、いつまでも同じ輪の中を繰り返し回っていた。


「お父さんの容態、だんだん悪くなってるから・・」
母親から、そんな電話が入ったのは、
消費者金融への支払いを数日後に控え、
仕事のギャラの入金予定の10日前くらいだった。
「いつでも帰れるように旅費を口座に入れておくから」
母親はそう伝え、電話を切った。


温度差――
病人の傍で介護をするヒトたちと、
離れた場所で暮らす者の間に、確実に存在した。
ボクは、どんな状況で、どんな容態なのか、
想像することも考えることもできなかった。

ただ――
消費者金融への支払いが近くになってきている。
そのことの実感だけはある。
仕事のギャラである50万円ほどが振り込まれるのは
消費者金融の約定の返済日を過ぎた後だ。
それは《数日》というタイムラグでしかない。
『その時まで、保つはずだ…』
ボクは、自分に都合のいい《未来の記憶》を作る。
「事態が急変した際の飛行機代として…」
母親のココロは、あっさりと
消費者金融のATMへ吸い込まれた。
そして、残った金は、
麻雀だか、パチンコだか、
覚えてはいないが、
とにかくギャンブルに消えた。
母親からの電話から3日も経たず、
ボクは、相変らず金策について考える日々に戻っていた。


そして、思っていた以上に早く、
《その日》はやってきた。
母親から携帯電話に電話が入る。
「お父さんが危篤状態だから…明日、帰ってきなさい!」
ボクのココロが揺れた。

唇を噛み、まず最初に思ったことは
「金がない!」
その1点だった。
ギャラの入金日まで数日ある。
母親に無心することはできない。
時間は夜の11時を過ぎていた。
「どうしよう、どうすればいい…?」
消費者金融4社の限度額はいっぱいだ。
金をつくるアテを探した。
「早すぎるだろ、親父!」
風雲急を争う事態に戸惑っていたのか、
父親をも呪った。


そして翌日の朝がやってきた。
母親から電話が入る。
「飛行機の時間が決まったら連絡しなさい。
 その時間に合わせて、モルヒネで覚醒させて
 話せるように準備するから…」
「解った…」
ボクはそう応え、電話を切った。

未だ、金を作るアテを確立できていない。
今まで出会った人を思い返し、ボクは必死に考えていた。
「どうしてあの金を使ったんだ…」
虚しさにも似た、
後悔が胸いっぱいに拡がっていた。
(つづく)


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麻雀その⑤-親父-

会社勤めをやめ、フリーになったボクは、
なかなか形にならない生活に、
とりあえず派遣社員として生きる道を探した。
そして見つけた仕事。
しかしそれは、ボクの専門外の仕事で
ボクはますますギャンブル場へ足を運ぶようになった。


1年が終ろうとしていた。

どうにかして作った金で帰省した。
この年末、父親が病院から家に帰ってきていた。
久しぶりに・・本当に久しぶりに逢った父親は、
昔の面影を残しているものの、痩せ細っていた。
2度の手術をしたと聞いた。
抗がん剤の影響で話すことも辛そうだった。
自分の病名をしっているのか知らないのか、
それすらもボクは知らない。
そのことに気づき、少しショックだった。
ボクはその頃《家族》ではなかったのかもしれない。


「俺ももう長くないから、きちんと生きていけるようになれ」
父親がボクを目の前にして言った。
ボクは、その言葉を否定する。
「そんなこと言うな。治るよ」
相手の気持ちを慮ったというよりも、
長く話していたくなかった。
父親の姿が、ボクを責めているように見えた。


『しっかりしろ!』
『どうしてお前はそうなんだ!』
『そんな子に育てた覚えはない!』


声なき声が自然と聞こえてくる。
ボクはその声から逃げるように自分の部屋へ行った。

そして、年が明け、
ボクは《初打ち》と称して、
地元の雀荘へとりあえず足を運んだ。
2002年になっていた――


東京に戻ってきたボクは、忸怩たる思いを抱え、
それでも生活を見直すことなく、
ギャンブルをやめようとするわけでもなく、
会社に行き、雀荘へ行き、少しずつ借金が増える。

実家からの電話が徐々に増えていく。
父親の容態を都度、知らせる電話だ。
ボクは、その言葉に対する言葉を持つことはできなかった。


数ヶ月が経った頃だ。
契約を残し、ボクは派遣社員をやめた。
どうしても耐えられなかったことと、
以前の上司から仕事をもらったこと、
そして某大手出版社との繋がりができ、
フリーとして金を稼げる見通しがたったのだ。

「父親のことが心配なんで・・」
派遣先にはそう告げた。


小さな仕事が大量にきた。
有名週刊誌の記事作成の仕事がきた。
時に徹夜をし、それでもギャンブルに行く時間を確保し、
ボクはどうにかこうにか、
フリーライターの仕事を軌道に乗せようとしていた。


そして春を迎える頃、
ボクを取り巻く環境は、さまざまなヒトの思いを乗せて
大きな弧を描いていく。
ボクは、その弧から取り残されるように、
誰かが先導する電車に、遅れて乗り込むしかなかった。
ココロとカラダが徐々に離れていった――
(つづく)


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あやふやになってく《記憶》

過去を振り返りながらブログを書くにあたって、

いくつか痛感させられることがあります。

それは・・

ギャンブル以外の記憶がほとんど

抜け落ちてしまっている!!

という事実。


この時期に何をしていたのか・・

どんなことがあったのか・・

誰に金を借り、誰に返したのか・・

などなど。

記憶があやふや・・というか、

ほとんど失くなってしまっています。

ギャンブル依存症というのは、

ココロの病気だと思っていましたが、

アタマの中もきっちり侵してくものなのですね。

と、改めて痛感。

何よりも、ギャンブルに関しては

きっちり覚えているのが口惜しいですわ。


実はボク、

1年ほど前に、親戚に3度目の代位弁済をしてもらっています。

なので、現在の借金状況は、それほど多くないです。

ところが・・

この時の代位弁済の金額が

なかなか思い出せない・・

200だったか300だったか・・

正直、愕然としましたね~。

困ったモノです。

ま、今は街中の借金を返済することを

とりあえずの目標にしていますので、

ゆっくりと思い出していくことにいたします。

生活とココロを時間をかけて立て直していきたいものです。


さて・・

話は変わりますが。

昨日、《競馬番外編》をアップしたのは

これから始まる《麻雀編》クライマックスの

一服という意識からでした。


そう!

いよいよ《麻雀編》最大の山場をこれから迎えます。

どれだけ根深く、

ヒトはどこまでギャンブルによって壊れていけるのか・・

できるだけ丁寧に書いていこうと思います。


実はね・・

ちょっと怖いのですよ。

この頃の自分に対して、

ボク自身、とっても不信感を抱いているので・・


皆様、それでも・・

よろしくおつき合いくださいませ(ぺこり)


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競馬 番外編-思い出の・・・-

※今日の記事、競馬に興味がないヒトは
 ちっとも面白くないかも・・


麻雀が主流だったボクのギャンブル状況だが、
JRAやスポーツ新聞やらに煽られて、
G1中のG1レースくらいは買っていた。
もちろん、毎週買えるわけではない。
要は《ある程度お金がある時だけ》
の競馬ファンをしていたわけだ。
まー、そのお金も
自転車操業の後、できた借入枠だったことは
言うまでもない。


さて、この年(2001年)の春シーズンは
とても興味深い・・というか、
大きな利益と失望をボクに与えてくれた。
そして、これが競馬と完全に決別するきっかけだったとも思う。


まず、優駿牝馬(オークス)から。
この年のオークス、
桜花賞を圧勝したテイエムオーシャンという馬が人気だった。
しかし、ボクの馬券はローズバドが本命。
対抗1番手にレディパステル。
というのも、オークスのトライアルレースである
フローラSで強い競馬をしていたから。
フローラS終了後、ドロドロの競馬親爺が話していた。
「オークスはこの2頭が買いだなぁ~」
それから約1ヶ月間、ボクはその言葉を覚えていた。
他に何頭かを絡め、
計6点くらいに1万5千円ほどを賭けた。
結果、48.6倍を2千円的中。
1万5千円が10万近くに増えた。
そしてその金を当然、翌週のダービーに入れる!


ダービーは、最強馬・アグネスタキオンが
戦線離脱したことで、
ほんの少しだけ難しくなった。
タキオンがいれば、タキオンージャンポケで堅い!
そう考えていた。
まー、つまり簡単に言うと
《ジャングルポケット》が勝つだろうけどさ、
2着は何がくるのかしら?
という状態だった。
そんなわけで、
ジャングルポケット、クロフネ、ダンツフレームの
3頭BOX。
投資金額、計10万円!
したら、大本線のジャンポケーダンツ!
5.6倍に5万円が入っていて28万円~!!
で、その金の1部を支払いに回し、
残りは安田記念へ・・(笑)


安田記念の本命はブラックホーク。
荒れると確信していたし、
「後ろから行く!」という戦法を変えるコメントが。
9番人気はおいしすぎるぜぃ!
と、すっかり勝った気分。
で、相手1番手はメイショウオウドウ(7番人気)。
オッズを見ると・・おお! 万馬券!!
ここに1万円を入れれば百万オーバー!
借金生活ともお別れだ~!
あとは、人気どころに流して、
大体3万円くらいを投資。
で、結果は・・
人気のないブラックホークが先頭でゴール!!
よし、読みどおり!
2着、2着は・・え、何? ブレイクタイム(15番人気)???
メイショウオウドウ・・3着?? はいぃぃぃ?
固まるよね? 1着3着に100万がいたのに・・
12万馬券んんん!!!!


この経験後、すっかり競馬とは縁の遠い生活をおくるようになる。
何度か、安田記念のリベンジを誓うのだが、
その都度、しょうもないハズレを繰り返し、
今では、完全に足を洗ってしまったのである。


果たして・・
あの時、もし100万を超える払戻を手にしていたら・・
ボクは、今、どんな生活をしていただろう。
そして、その100万はどこに使われていただろう。


さて・・
皆さんなら、今回のお話の中、
どの段階で馬券を買うのをやめますか?
ちなみに、この記事に、ウソ偽りは一切ございません(笑)
あるんですよ、ギャンブルには・・
ヴィクトリー・シーズンってのが!


いや、イタイな・・やっぱり(笑)


※次回からは、きちんとつづきを書く予定です(汗)


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麻雀その④ -個人金融-

インターネットを使って調べた金融屋に
ボクは電話した。
追い込まれた精神状態だった。
『金を作らなければならない』
強迫観念にも似た感情――。
支払いが足りなかったのだろう。


とあるオフィス街に事務所があるので
来るように言われた。
その時に持っていくモノを細かに指示された。

電車を乗り継ぎ、指定の駅で降りる。
『まだ、引き返せる・・』
一線を越えようとするボクを、
必死で止めようとする、
もう1人のボクが、確かに存在した。


肩を落とし、俯いて、駅へ向かう人々と
すれ違いながら、歩く。
何度も何度もため息が出た。
『ドウシテ、コウナッタンダロウ・・?』
『ナゼ、真ッ当ニ生キラレナインダロウ・・?』
確実に破滅の道だと知りながら、
他に方法はないんだ・・
と言い聞かせて、ボクは歩いていった。


雑居ビルの4階だか5回。
意外にもこざっぱりとしたオフィス。
デスクは2つだけ。
パーテーションでデスクが仕切られている。
対面してカネカシさんと話す。
「いくら必要なの?」
「20万ほど・・」
「何に使うの?」
「生活費に」
「仕事は?」
「フリーのライターです・・」
相手の表情が変わった。
「ホントに返せるのか?」
椅子の背もたれに身体を押し付け、言われた。
「大丈夫です!」
ボクは必死に言った。


あれやこれやと話をした。
今思えば、ボクが話したうちの半分くらいは
希望的観測でしかなかったように思う。
「仕事が決まりそうなんで、それが決まれば・・」
「ここを乗り切れば、大丈夫なんで・・」
おそらくは、そういった言葉を何千、何万と聞いてきただろう。
カネカシさんは、じっとボクの顔を見つめているだけだった。


「今回は初回だから10万な」
しばらく経って、カネカシさんは静かに言った。
「で、返済は一月後に15万。一括以外はやってないから」
この頃、まだ金融規正法が施行される前で、
こうした体系の金融屋が大きな利益を上げていた・・
その事実を知ったのは、もう少し後だ。
こうした《個人金融》では決められた利息は存在しない。
ほぼ、対話によって貸し金と返済金が決定される。
ただ、ひとつの目安として、
一月3割程度というのが平均らしい。
これをどう思うかは個人の勝手だ。
月3割と年利29.2。
ただ月3割というのは、トイチと同等の金利であることは確かだ。
とはいえ、今の闇の主流はトサン、トゴらしいが・・


「それでお願いします」
ボクは俯いたまま言った。
それ以外に方法はないと思っていた。
少なくとも金を作らなければならない・・

《15万円》の借用書を書き《10万円》を手にした。
借用書を書く時、ボールペンを持つ手が
プルプルと震えた。
これは誇張表現でなく、
ホントウに震えていた。
ココロが借金をイヤがっていた。
けれど、アタマからの指令に抑え付けられ、
ボクは、借用書に記入をした・・


エレベーターに乗ってビルを出る。
夕刻、太陽が徐々に西に沈もうとしている。
『どこに向かって、生きているんだろう・・』
《東京》という巨大な魔物の腹の中に
呑み込まれたかのような感覚を抱いた。
月日が経つにつれ、金を作ることが難しくなっていく。
大きく息を吐き、歩き出した。
ボクは、消費者金融が混在しているビルを目指した。
その月の支払いを終えるために・・
(つづく)


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うれしはずかし・・

数日前から、なぜかアクセス数が増加していて、
実は密かにビビっていたりしました(笑)
だって、理由が解らなかったのですから。


と、思っていたら、
実は密かにリンクしていました

借金ブログランキング 様に取り上げられていたのですね(笑)

いやいやいやいや・・

嬉し恥ずかし・・
PCの前で照れる30代のオッサン・・
ん~、あまし見たくない画ですな(笑)


というわけで、
ご来訪いただいた方、
どうもありがとうございます。
そして、
取り上げてくださった

借金ブログランキングへ

どうもありがとうございました。


これからも、
有益なんだか無益なんだか
よくは解らないのですが、
ポツリポツリと語っていこうと思います。
面白いと感じた方は、
またいらしていただけると光栄に存じます(ぺこり)


こんな感じです。

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障害者野球

昨日、報道ステーションのスポーツコーナーで
取り上げられていた話題。
《障害者野球》
というものがあり、
韓国、台湾、アメリカ、日本の4カ国でW杯が開かれ、
日本がアメリカを下し、見事に初優勝に輝いたらしい。
ちなみに・・・
着ているユニフォームは、あのWBCの時の
《JAPAN》のユニフォームと同じ。
れっきとした《日本代表》だった。

その中の1人を追ったドキュメント仕立てだったのだが、
その方は、《障害者野球のイチロー》という
↑異名はうろ覚えです
異名をとるほどミートのうまい選手。
で、このヒトを追っていたのだが・・・

中学・高校・社会人と野球をしていたのだが、
会社の仕事で利き腕の右手を切断。
一旦は野球を諦めるハメになる。
で、その後《障害者野球》と出会い、
左腕一本で捕る、投げる、打つを練習する。
で、その言葉がカッコイイ!
「少しずつでもうまくなっているのが分かる。
 だから、毎日が楽しくなった」――。

で、思ったこと。
おそらくは、このヒトは、
健常(←イヤな言葉だが)だったら、
今回の歓喜を味わうことはなかっただろう。
プロ野球選手になるには背が低すぎた。
つまり、ケガをして、新たな野球人生に出会ったからこそ、
世界の頂点に立てたわけだ。

そこで断言しようと思う。
人生に挫折なんかない! と。
《挫折》というのは本人の思い込みだけで、
視点さえ変えれば、必ず生き直しができる道があるものだ。

ギャンブル依存症も同様だと思う。
病気だ、病気だといわれるが、ボクは
《ココロの障害》という言葉のほうがしっくりくる。
だからこそ、挫折だとか回り道だとか思ったりする。
でも、視点を少しだけズラすと、きっと、
そのヒトにとって、なりたいモノへの道が開けるのだと思う。

ココロの障害である依存症を恥じ入るのはヤメにしよう。
それを真正面から受け容れた上で、
自分が何をしたいのかを考えよう。
そして、依存症になったことのないヒトよりも、
『依存症者の気持ちはオレのほうが分かるぜぃ!』
と、少しだけ優越感に浸ってみよう。

そんなことを考えたのでした。