緊急記事:マイクロホンデザインの禁じ手 某 TM-70 について | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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某 「TM-70」という国内メーカーのマイクについて

        「これはひどい」

 

それは国内にとどまらず全世界に対して「迷惑な掟やぶり」の日本メーカー製品です。

 

「まさか」のShure「SM-7B」やEVの「RE-20」などのブロードキャスト系に準ずるエンドアドレス型ダイナミックマイク、というシャレた言い訳が通用するはずもない激安系低俗性に唖然。

 

古くはノイマン KM-56やSONY C-36Pなどで類似例はあった。

ただし、それは軸方向マイク形状で「実はサイドアドレス型」というもの、その逆はなく、取り扱いは音響関係者のみであり現場も業界も整理できていた。

 

数十年経ち、素人がどんどん業務用マイクに手を出すようになって状況は一変した今日である。

 誰でもが配信を含めた作品作りをやる昨今、「メーカーではない」新規参入「マイクロホンメーカー」にはこの世界の「常識」や「禁じ手」があることを知らずしてあり得ない、学ぶべきことは学んでほしい。

 

 

問題なのは・・・けっしてマイクロホンメーカーではない某社のものはどこから見ても4年前に私から発信して世界に広まった改造の「激安中華コンデンサマイク」の延長にしか見えない、まるで素人工作のような安易な発想で激安サイドアドレス型コンデンサマイクの外筐をそっくりそのまま使っている新規性の微塵もない安っぽいデザイン、さらにそれを軸方向に使わせるというタブー・禁じ手破りにある。

 

 

しかし「軸方向単一指向性ダイナミックマイク」だという・・・・・強烈な違和感、これはひどい。すべてのユーザーに対する迷惑行為です。

 

「サイドアドレスマイク外筐を軸方向で使う」という、誰でも考え付く愚行、決してやってはならない「禁じ手」だ、まして「老舗メーカー」だというならば。(下写真参照)

 

 

これがマイクロホン設計の「禁じ手」である「TM-70」なるマイクの実態だと思います、皆さんも良く見てほしい、じっと見比べてもいただきたい。

 

私にはとなりの全部入り2,500円激安中華「BM-800」の外筐と同一物に見えます(スクリーントップの丸みの有無などどうにでもなる)。

 

きっ意地も良心もないメーカーにしかできないパラドックスなのだろう、それも国内メーカーからそれが登場してしまった、とりかえしのつかない事態です。

 

メーカーとして1社でもこれをおこなえば、それがマイクロホン・音響文化と業界を壊しダメにする毒薬・起爆剤となることだろう。

 

 ただでさえ、マイクロホンの映った映像ではサイドアドレス型マイクがCM制作のなかで誤った方向に向けて使用され、そのたびに筆者は抗議を繰り返してきたが、こんどはその逆だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(サイドアドレスマイクの誤った使用実例いろいろ)

 

Yモバイルのはずかしい過去のTV CM実例 (Youtubeより)

 

 

 

知識のない若年層はもうムチャクチャ (Youtubeより)

 

「あきれてモノがいえない」メチャクチャな混乱ぶり。

 

 

 

 

某社の「TM-70」、

これに輪をかけて混乱させてどうするのだ?

 

「まさか」のShure「SM-7」やEVの「RE-20系」に準ずるエンドアドレス型だという言い訳が通用するはずもない。

なぜならば、自社生産ではないマイク数機種の実績しかない某社はShureやEVのようなマイクメーカーとしてだれも認知していない。

「TM-70」などというパラドクスなマイクなら一層そんなマイクを知るエンジニアはいるはずもない、だれが見ても「サイドアドレス」型コンデンサマイクだからだ。

 

TM-70は「誤った使い方を正式な仕様」にしてしまった世界で初めてのマイクとして重い罪を背負うことになるだろう。

 この製品、「デザインの新規性」のみじんもない「新機種」として安易な外筐選択でこのようなややこしい問題を発生させることは「業界と音響文化の破壊者」そのものとなります。

 

一刻も早く市場からこの怪しいマイクロホンをみずからの責任で全品回収し、一掃するのが業界の仁義でもあり、今後の混乱を避けるため、掟破りの製品を出してしまった某社のとるべき唯一の責任の取り方です。

 

この愚行犯人は日本にとどまらず全世界に対する責任を負っている、即時販売中止し全製品を回収せよ。

 

以上

 

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モノ作り日本もっと元気出せ 

 

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