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ファンタム式パナ改マイク「LzⅡ」(b)は「FetⅡ」での距離延長のリリーフ版として、長距離向けに好結果を得てきました。
その「LzⅡ」(b)のMEMS版第1弾として「LzⅡmems PRO」(仮称)は高音質を以て試作ができました。
そのなかで「ちょっと待てよ!」という課題をかかえることになりました。
ICS-40730差動使用の試作品です。
(同時にSingle-OUTの「LzⅡmems」を試作しましたが混乱を避けるため機会を別に設けます)
ケーブルはBELDEN 1804Aを採用しています。
MOGAMI 3031が2芯シールドであるのに対し、4芯なのでシールド線を含め「5ワイヤー」となります。
この小さなハウジングの中でBELDENを使ったMEMSマイクへの4線接続処理をおこなうのは手先の器用さにだけ頼るのは危険、と判断しております。
このマイクではMEMSマイクの差動(平衡)低インピーダンス中継430Ω)によりCMRRを確保し、マイクヘッド直近の照明系・誘導からのノイズ防止をはかりました。
そして、XLR出力インピーダンスは115Ω(実測)として300mまでの延長距離を許容しました。
MEMSマイクの差動動作にはBELDEN 1408A 4芯シールドケーブルを採用し、一般MEMSより約10dBSN比良好な最高峰MEMSマイク「ICS-40730」の能力をめいっぱい引き出して実現させました。
その差動出力により同MEMSシングル仕様比、約6dB出力レベル上昇すると「みかけ上のSN比改善」にも感じますが、実際これはシングル不平衡も差動型も同一値、しかし「気のせい」とは言いがたい・・・
(回路図)
(内部基板)
使用TRは「LzⅡb 」から採用を開始したPNPのミニサイズTR、2SA933sを使用しています。秋月の(ISA1284AS1-T112-E)・・・ミニサイズPNP-TRも互換使用できます。
※小さく作るには要点とコツがあります、「次元を変えて考える」ことのみでしょう。それがない限りXLRコネクタ内に回路を組むことはほとんど無理でしょう。
(課題)
ラベリア型(ピンマイク)、つまりセパレーツ型とした場合、マイク部側のケーブルは最低2線シールド線(Out+ Vdd Gnd(-) )の3線が必要です。
今回は Out+ Out- Vdd Gnd の4線が必要です、つまり1ワイアー増え、外形3mm前後の3芯シールド線が必要になります。
10年近くまえに「細ケーブル」各種の評価をおこなったことがありますが今でも市場条件はほぼ変っていないと思います。
求められる条件からすれば必ずしもBELDENが良い、と単純には言えないのです。
それでもこのBELDEN 1804Aは4芯+シールドが使え、とりあえず形にはなりました。
銀メッキ線ケーブル1m1000円近いベラ高、しなやかさのカケラもない「ゴワゴワ」、ステンレスのような硬銅線の扱い辛さを許容して 完成させましたが・・・
(さいごに)
コロナ禍のおり筆者はこの1年、秋葉原を歩くこともできずネットの情報のみですべての材料調達をおこなっている現状でいろいろ不自由だが、
「ピンマイク」にBELDENはNGだ。
正式な「LzⅡmemsPRO 」は使用ケーブル問題を解決ののちの課題とします。
Memsマイクは一般的手順の手半田付けでは必ず破壊します。
「プレヒート」=一定の予熱処理により安定した手半田が可能になります。 https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12574034452.html?frm=theme
以上
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おしらせ
fetⅡ、fetⅡi、fet3、LZⅡb など、読者のかたからのご注文により人気機種の製作領布を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作します)
FetⅡmems、およびProbeⅡ(Mems)マイク使用も同様にリリースしています。
モノ作り日本もっと元気出せ!
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