1918 :レンズマウントの違いに縛られない撮影法 | ShinさんのPA工作室

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カメラ 「カメラボディ/レンズのバリアフリー 」

 レンズマウントに縛られない「フリーマウント撮影法」の紹介

 

1眼(レフ、ミラーレス)カメラメーカーごとの垣根(バリア)は各社ごとのレンズマウントの違いにあります。

 さらに現在ではメーカーごと異なるコンセプトの電気接点があり互換性はありませんのでメーカーにとって「レンズマウント」はいわばユーザー囲い込みの生命線であります。

 

一方「ボケフォト写真撮影」においてはAF(オートフォーカス)だけでなくむしろMF(マニュアルフォーカス)が好まれて使用されています。

なぜならば目的によって「AF」は必ずしも必要でないばかりか表現者にとって邪魔にさえなります、筆者にとっても迷惑以外の何物でもありません。

 またミラーレス1眼はこの目的のためには欠かせないシステムとなりました。

なお「フリーマウント撮影」は現在の各社AFレンズではほぼ不可能です。

 

右側はiphoneの写真、左は同じ場所でミラーレス1眼に手製マクロレンズでフリーマウント撮影 

同じ場所で撮った2枚です。

 

(写真撮影の引き算と足し算)

1.

まず「構図」があります。

法則がありますのでファインダーをのぞきながら作っていきます。

余分なもの画面にを入れない画面整理は「引き算」、これが写真には大切です。

 

そして「解像度」が高く・収差を含めたあらゆる光学特性が優れたレンズ=いいレンズとされるが、これは「物理特性の優れたマイクロホン」こそが優れたマイクロホンとされた過去の過ち同様に考えます。現在のレンズ設計に対するアンチテーゼ以外に自己表現としての「撮影」への回答はない、というのが私の今までに行き着いた結論、それは奇しくもマイクロホンに対する考え方と同一であることに注目しています。

 

2.

「AF(オートフォーカス)」を拒否したとき、そして「最新レンズ」を拒否したとき初めて得られる結果があります。

 引き算はさらに続きます、画面全体「ビシッ」と写るパンフォーカス写真を拒否する引き算、被写界深度を浅くした結果は人の目の特性と類似するため癒しの効果もあるようです。

そのため撮影はすべて絞り「開放」でおこなっています。

 

3.

「色彩」の単純化と統一、その引き算も大切な要素です。

 

これまでに投稿してきた写真のサムネールの一部です。

1枚あたりの色彩の統一にご注目ください。

「基調色にポイントの色」ていどに色を抑え全体のトーンを意識的に決めています。

 

(フリーマウントという考え方)

きっかけは下のこの写真を撮っているとき「アオリ」ができないかと、ボディからレンズをはずし、傾けてボディにあてた時、斜光に白く光る枝がデフォルメされ不思議な動感を伴って迫ってきたことに端を発します。

結果的にボディ/レンズ間の「マウント構造」から解放され「マウントフリー」が実現してしまったわけです。

 

(カメラボディとレンズ間には「フランジバック距離」がボディ側の設計で決められており、この点を意識して取り扱うことのできることが前提となります)

 

この写真を撮っているときこの表現法(フリーマウント撮影)をみつけました。

 

 

安藤広重のこの動感を写真表現したくて。

 

(クラシックレンズ)

海外(主に戦前ドイツおよびロシア)及びZeissを原型とした1970年代までの国内設計レンズ

クラシックレンズで盛大に現れる収差は大歓迎、レンズの「クセ」は宝のように大切な要素です。

「静」に「動」を与える役割も大きくレンズの収差はむしろ目的そのものであるので定番の撮影法としています。

 

昨年新調したボディと同時に買った最新レンズに付け替えて「ピッ」、なんてやってみても「破綻したボケ」を求める私には「なんだこりゃ」で価格に関係なく使い物になりません。

    メーカーが理想を求め最新技術で究極のレンズを求めれば求めるほど蒸留水のようなつまらないレンズが量産されて行く姿は実に哀れである、まるで「ねずみの嫁入り」の童話そっくりです。


 その点「収差補正」の不完全なクラシックレンズではそれぞれが独特のクセを放ってくれ、背景のぼけ味は見る者に優しく響きます。

さらに「フリーマウント撮影」によるアオリ(ティルト)でレンズの欠点をデフォルメしてやると、もはやどこにもない魅力的な表現を見せてくれることになります。

 

 

 

(作例)すべてフリーマウント撮影です(写真はクリックすると拡大します)

ボディ:CANON EOS R、EOS M3使用  絞りはすべて「開放」です。

 

「ツルバラの誕生」 自作トリプレット マクロ 70mm F2

 

「雨上がりの宴」 Helios44-M4 58mm F2

 

「青い聖火」 Zenit Zenitar 50mm F1.9

 

「夢の中へ」 Mayer Optik Primoplan 58mmF1.8

 

「人影のある風景」 Helios44-2 58mm F2

 

「おいでよ新緑の中」 PENTAX soft 85mm F2.2

 

「梅雨前線停滞 垣根から出たくて」 Zenit Zenitar 50mm F1.9

 

 

※写真・記事・URLの無断転用、シェアは固くお断りします。

 

最後に

求めるのは印象派写真表現です。手段は選びません。

 花・植物撮影の中で自身がたどりついた写真表現の一手法ですのですべての写真撮影に適するものではありませんので誤解なきよう。

また最新レンズを否定するものでもなく必要に応じてその使い方は表現者自身が決めることです。

 

また私の「ボケフォト」の方向性をすべての方にお勧めするものでもありません。

 

 

 

                                  以上

 

(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3、
fetⅡ‐bright など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作) 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

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