WIMA 二つの 「MKS-2」 コンデンサをめぐる謎。
このブログでは6年前からこの問題を警告しています。
〔私の立場でニセモノ断定は避けます〕
https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11515131076.html
しかし・・・
コンデンサマイクロホン用コンデンサではテッパンのこれ、「WIMA MKS-2」として2種類、ついに各値がゴマシオ状態で販売されるようになってしまった。赤いコンデンサが「WIMA」とは限らない、もう購入者は何が何だか分からなくなっているはず。
どちらも「WIMA MKS-2 63V 0.22μF」として売られているが・・・はてな?
※この件、真偽を確かめる場合本国メーカー以外、「販売店」や「代理店」にどんなに問い合わせても正しい答えは絶対にあり得ません。
なぜならば、代理店のライナップにはこれが形式番号付きで正式にあるからです。
気にならない方もぜひ気にしてください、どうも変ですよ。
WIMA社発表の公式見解はしっかりあります。
2013年の話である。
自分の製作する「ファンタム式パナ改マイク」の音がいつもと様子がおかしい、やはり臨時購入したコンデンサのせいだ、いつもと表記の異なる「WIMA MKS-2」を従来の「WIMA MKS-2」に戻してやると正常になる。
MKS-2の新型なのか、ひょっとしてインチキなコンデンサを買わされた、と思ってすぐに語学堪能な友人を通じWIMA社(ドイツ)に写真を送ってこの件をたずね、すぐ回答を得た。
(WIMA社の正式回答)
※ MKS-2は外観上2パターンは存在しない、許容公差(%)の「5」または「10」と「WIMAロゴ」表記をおこなっている。
※ 「MKS-2として日本で売られている添付写真のWIMAロゴのないトッププリントの赤いコンデンサは何?」という質問に対し「それは別なモノです」とWIMA社の正式な回答を得た。
(「別なもの」とは別メーカーの製品なのかWIMA社の別品種なのかは聞けていない)
左の〇で囲ったパーツはWIMA社より「MKS-2ではない」と言われたナゾのコンデンサ
真ん中、右の2種類はWIMA社説明による正式な「MKS-2」コンデンサ。
WIMAの仕様書を見た範囲では外観・意匠詳細の公開がありません。
「MKS-2」の外観に関するWIMA社の説明を受け入れるのが安全でしょう。
国内販売店はどう説明するのか、有力販社に聞いてみた。
「間違いなくWIMAです」とそっけなく言い放つだけ。
国内で「WIMA MKS-2」としてゴチャゴチャに出回っているこのコンデンサ、品のないカタい音の、キミはいったいどこの何モノだ!!。
おまけがある
疑わしいMKS-2を使用して調整された機器で、正しいMKS-2に交換した場合も耳慣れない音に「なんだコレ!」となりうることです。
それはShure SM-58の偽造品を使ってきた人がホンモノに持ち替えたときと同じ印象、というのが適切かもしれません。
以上
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fetⅡ、fetⅡi、fet3、fetⅡ‐bright など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)
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