クリスタルマイクはやっぱりアンプ直挿し型がほしい・・・
というご意見によりあくまでも「パッシブ」、音作りはブルースハープ奏者にファンの多いアンプ「Pignose」を使用しました。
Pignose アンプに接続したブルースハープ用クリスタルマイク
(アメリカの古き良き時代のベス単レンズを使用して撮ってみた)
トランスを使うわけでなく、真空管やFET入力するわけでもなくハイ受け・Midインピーダンス出しには Hohner for Astatic Blues Blaster JT-30 に学んだ。
Pignoseのinput-Inpedanceは50KΩです。
Pignose アンプ回路図
デザインはあくまでレトロ、ネジもマイナスネジにした。
しかしこのボディははとんでもない材料でできている。
VRツマミはスイス RITEL(ライテル)社のもの。(トモカで調達)
RITELのツマミの特徴はシャフト形状がローレット、半丸、丸シャフト、シャフトのほとんどない極端なもの、いずれにも取り付く優れものだ。
(ブルースハープ用クリスタルマイク回路図)
Pignoseではこのまま直挿しでここち良いハープサウンドが得られる。
おとなし目のサウンドがお好みならダイレクトBOX「DI-1」の使用でフラット音になります。
デフォルトの多少ナローなその音は手で覆う奏法にしなやかに従い、ブルースハープ演奏によく馴染み、Hohner for Astatic Blues Blaster JT-30 とはモニターヘッドホンで音質比較しながらですが双方の音質差はまず判断できなところまで仕上がりました。
【マイクの製作】
前出の「ファンタム式クリスタルマイク」記事https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12321419205
と基本的に同一構造ですので併せてご参考ください。
異なるのはマイクエレメントの違い及びAMPナシであること、そしてデカイVRがあることです。
ボディはいつもの「排水口材料」、これがレトロなマイク材料に見えるのは自分だけだろうか。
ボディ材料
加工は多少必要だがそれなりのカタチになる。
ブルースハープにはデカイ、という意見もあるが・・・
近々きっと「手のひらにスッポリなじむカッコいいものに発展させてやる」とマジで考えています、アテはある、そのときは真っ先にご報告します。
ケーブルにはカナレの「GS-6」ギター用シールドを2m採用、線間容量は150PF/mできわめて同軸ケーブルに近い構造の良質なケーブルです。
このケーブルはとかく有りがちな「ピチパチ」ノイズ(分極電荷雑音)の全く出ないのがいいですね。
というわけで今回の製作は終了します。
(お知らせ)
fetⅡ、fet(Ⅱi)、fet3 など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや希少となったパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
モノ作り日本もっと元気出せ!
【おことわり】
★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。
★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。
★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。
★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。
ShinさんのPA工作室 管理人
ご意見やご質問はこちらから宜しくお願いいたします
メールはこちらから sound_ai@xk9.so-net.ne.jp