その後も
皆様の「WM-61A」 & スモールダイヤフラム無指向性カプセル探しが続いているようですので独自調査結果を自分目線でご報告します。
WM-61A なき後、代替といわれる「XCM6035」だけでは実に心もとないでしょう。
(XCM6035 =香港 SPL社製 秋月電子で「WM-61A相当品」とされている)
これは昨年8月、「1423 :WM-61A相当(XCM6035)ファースト・インプレッション 」 http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11899449808.html 、にてWM-61Aとの比較記事を書いています、ご参考ください。
(ソース側2箇所のスルーホールがネックとなる)
半田箇所はいずれの場合も改造後、すぐに「エポキシ固定」するのが重要ポイント。
3線式ソースフォロワ改造はWM-61Aの比ではないほど難易度が高い事も 申し添えます。
次に6φなら何でもいいわけではないが、いままで相手にしなかったメーカーの6φ無指向性を探ってみた。
①アイコー電子 CM-062(R)
アイコー電子 CM-062 (千石電商扱い)
どこかのOEMであろうこのカプセルは改造・テストするまで×を付けていました。
公称感度があまりにも低いからですが、それは何かの間違いなのでしょう。
感度で選ぶなら「XCM6035」、音質で選ぶなら「CM-062」でしょうか。
※ CM-062(R)(スペック)・・・(店頭の表示より)
指向性:無指向性(全指向性)
感度:-63dB±3dB(1kHZ)
インピーダンス:1.6KΩ±30%
動作電圧:3V(1.1V~10V)
消費電流:400μA以下(6V時)
最大入力音圧レベル:120dB
※現品タグより
口径:6φ
SN比:58dB
周波数特性:20~16kHZ
音圧:110dB
音的には次のホシデンよりSN比は良く、使い方次第だと思われる。
「最大音圧:110dBが本当だとすれば使い物にならないが、120dBならそこそこ、「ファンタムパナ改」用基板に載せ換えた短時間のテストではまだイケそうな感触です。
しかしSN比の点でクラシク録音などは無理でしょう。
これまでにも一定の評価のあるカプセルなのでソースフォロワ改造をこころみたが・・・・・
なるほど、感度は他のECM同様の-46dB、音質面ではソースフォロワ改造することで問題ないが、SN比の低さはいかんともしがたくかなりオンマイク環境でしか実用にはならないでしょう。
ホシデンKUF-3233
改造難易度でいえばWM-61A代替といわれるXCM6035よりも「半田付ワザ」だけで実現するこちらのほうがやりやすいかもしれない。
このカプセルはアキバ「千石電商」で細々扱っていたがお隣の61Aとほぼ同時に消えた、ただし他店での入手は可だったりしている。
(GNDの半田をするポイントがほとんどない)
GNDの半田ポイントを探りながらなので見た目、黄(ソース)・赤(ドレイン)が反転して見えますが、これで正しいです。
ここまででWM-61A代替えとして使用できるのは結局、「XCM6035」が最も無難というつまらない結論に至りました。
今後
WM-61A互換の製作物ではこのほか「Digikey」 でWM-61Aを検索すると代替え機種が複数紹介されますので、その中から選ぶ。
こういうのもあるし:http://www.jlielectronics.com/PDF/JLI-61A.pdf
こういうのもある:http://www.digikey.jp/product-detail/ja/PNM-3546L-R/668-1144-ND/1464883
あるいは「e-bay」 でオリジナルをいずれも高値覚悟で求める以外に選択肢はない模様です。
MEMSマイクがアナログ、デジタルともに面白いことになっています、恐ろしくワイド・レンジなものも登場しており目を離せません。
ただし指向性マイクロホンはまだ先にならざるを得ないでしょう。
これはまったく新しい方式のマイクロホンと考えて良いと思います。
いずれにしても大きな転換点に差し掛かっていることだけは間違いありません。
以上
(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作) Shin
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
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