1425 :「電池式ファンタム小箱」、単四2本で実現しました。(実験) | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10542205867.html  

 

 

箱 このサイトで隠れたヒットになっているのが「電池式ファンタム小箱Ⅱ」 です。

 

電池式ファンタム電源装置のおかげで私はその昔、天地を分ける経験をしました。

 

野外PAでリハを終えたころ次第に天気があやしくなり、ファンタムを送っているChで「ガリガリ・プツン」 「キューーン」 「バリッ・バリバリ」などと異音を立て始めた。

 

これは夕立あとのイベントでも同じことが言えます、湿度上昇により「ファンタムのリーク」がケーブルか中継コネクタのどこかで起こっていたのです。


これを救ってくれたのは2Chの「電池式ファンタム小箱Ⅱ」 です。

コンデンサマイクはドラムのオーバーヘッドの2本だけなので、卓のファンタムをOFFにし、ドラム直近に「ファンタム小箱」を入れ、マイクチェック・・・問題ナシ。

 

おかげで本番は一瞬の「プツッ」もなく無事終えることが出来た。

以前の記事でご紹介した9V電池3本(27V)式の装置はそんな英雄なので野外イベントでコンデンサマイクを使用する場合は「お守り」にしています。

 

最近、同じものを単3か単4で実現できないか考え、24Vの昇圧型DCDCコンバータを使った実験を行いました。

 

「案ずるより産むが易し」とはこういうことなんでしょう。

 

 

 

結果はマルHAWKS2012スローガン ブイブイ、イイですね。

 

 

【実験】


AKG C-451Bが快適に動作できています。

 

昇圧電圧は22Vに調整して供給しました。


持ち出し電流の大きな部類(9mA)の私の「LZⅡ」も快適に動作します。

 

使用DC-DCコンバータはそのスペックから5V用と思われがちですが、出力電流がきわめて小さい為3V入力でまったく問題ありません。(4.5V入力ならさらに良し)

 

発熱もノイズの混入も認められない優秀さです、スイッチング周波数が520kHZ固定というのも安心できます。

 

注意:24Vまで調整できますがメーカーでは推奨されていません、またコレを2段シリーズにすることも禁止されています。

 

 

(LM2735使用DCDCコンバータ取説)

LM2735を使用したこのDC-DCコンバータは通販専門の「ストロベリー・リナックス」  で現在(2014.8.17)販売されていますが少し前まで大阪の「共立エレック」にもありました。

 

 

 

 

【製作】

これだけの簡単なグッズですので皆様のお好きなケースに入れて製作されてください。

 

内容的にはこの写真で見える物がすべてです。

 

この状態でも誘導ハムは一切ありませんでした。

 

 

(回路図)

DC-DCコンバータ のIC化、高効率化、ローノイズ化によって 非常に扱いやすくなりました、9V電池をゴロゴロと使うよりずっと気楽に作れそうです。

多chモノより2ch程度で複数作っておくと思わぬシーンで便利すること請け合いです。

 

 

 

 

 

(お知らせ)

fet V、fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作) 

 

 

ものづくりニッポンもっと元気出せ

 

【おことわり】

こで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

 

製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

 

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