※ この記事は公開から12年以上経過していることにご留意ください。
2024年追記
製作難易度 ★★★★★
「嫁いだ先ではイイ仕事してくれヨ」と別れを告げた。
PA用途はもちろん 録音用途としてもバウンダリーマイクをもっと活用できる場面があるはずです。
しかしながら両方を優れた結果をもって兼ねられるマイクはきわめて少ないようです。「BLM-fet1 」の兄弟機としてバウンダリーマイクではおそらく初の試みであろう「デュアル・カプセル方式」
1.BLM-fet Dual はココがちがう
BLM-fet Dual は
プレゼンスピークの綺麗な13.7φの「UEB-5361」と10φのフラットなカプセルである「UEB-5261」を切り替え使用するマイクです。
筐体構造は前回のの「BLM-fet1の完成度UPにチャレンジ」http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=11522000906 と全く同じですのでご参照ください。
パンチングメタルによって手作業の穴あけを回避し外観上の改善をおこなった。
右側カプセルが13.7φのUEB-5361、左側がUEB-5261(定番と同じ10φ)
いずれも山形に工場を持つフォーリーフ社 の優秀なカプセル、ソースフォロワー出力である。
http://www.four-leaf-mic.com/seihin.html
PA用途では14φ表示(UEB-5361)側使用、録音用途では10φ(UEB-5261)側と、音傾向の違いと同時に14φの圧倒的なハウリングマージンはこのマイクの大きな特徴であります。
この切り替えでマイクの表情を一変させます。
(出力コネクタ部)
出力コネクタ(mini-XLR)とケーブル)
mini-XLRは足接続がちょっと異なりますので注意。
踏んづけられるのでケーブル取り出しはできるかぎり床の近くである必要がある、そして多少踏んづけられても蹴飛ばされても壊れない頑丈さが必要だ。
2.主な仕様
方式 : バウンダリー型コンデンサマイクロホン(ECM)
(基本的性能・スペックは初代「BLM-fetⅡ」と同様です)
指向性 :半球形前方指向性
ファンタム電圧 : 18V~48V
使用カプセル : UEB-5361(単一指向性ECM=フォーリーフ社製)・・・φ13.7
UEB-5261(単一指向性ECM=フォーリーフ社製)・・・φ10
サイズ : W 110 D 97 H 35
重量 : 326g(ケーブルを除く)
動作電流 : 2.3mA(48V時)
マイク本体出力コネクタ: ミニXLRオス(平衡出力)
ケーブル :モガミ3031使用 4.5m IN側:ミニXLRメス OUT側:XLRオス
一見、戸締りのよくない家のように思えますがシールドケースとしての構造はこれで万全です。
原理原則そのままのGND・静電シールド構造、シールド線は全く使っていません。
①エア・ブロー、②アルコール清掃、③シャモアレザーでさらに脱脂磨きを行なった。
これにShinさんシールを貼って出来上がり、カッコイイのだ。
※今回、BLM-fet1とBLM-fet Dualをいっしょにに製作していたのでこんな感じだ。
透明フィルムが分厚く張られているのは材料のキズ防止の為です。
以上
(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3・LZ-Ⅱ・LZGなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (Shin)
モノ作り日本もっと元気出せ!
【おことわり】
★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。
★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。
★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。
★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。
ご意見やご質問はこちらから宜しくお願いいたします
メールはこちらから sound_ai♪xk9.so-net.ne.jp (♪は@に直してください)