1218 :Behringer「ECM8000を使えるマイクに」(後編) 黒色焼付塗装レシピ | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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製作難易度 ★★★★

中編で あのECM8000 もすっかり別物に変身してくれましたね。

 

どうせならブラックボディの別物にしちゃいましょう。

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マイク先端部をキズつけてしまった場合もこうしてリベンジだ。

「生まれ変われ、ECM8000


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黒色焼付塗装したECM8000(改)= ECM80000 ?

 

 

【ECM8000(改)黒色焼付塗装レシピ】
 

 

《 塗装工程 》

 

(1)下地処理

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(塗装剥がし) :塗装剥がし用荒ペーパーで塗装を全部こすり落としたあと#300程度のペーパーで丸み方向均一に細かいキズをつけるように磨く。(素材はアルミ)


(脱脂) :水に台所洗剤を混ぜてジャブジャブ擦り落としたあと水洗いを十分に行いドライヤーで乾燥させた。

(非塗装部) :先端はキャップ構造のため塗料が付かないようにテープでマスキングした。

 

  

 

下塗り剤(プライマー)の定番、「ミッチャクロン」を使用するとひどい結果になります・・・ミッチャクロンは焼付塗装用の下塗り剤ではない。

この場合、「焼付塗装」レシピのある「ブラッセン」をプライマーとして使っています。

 


(2)

 

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ブラッセン塗料 吹付け乾燥中の様子

 

(3)
ShinさんのPA工作室-耐熱スプレー1度塗り目

 

アトム耐熱塗料を、20cmくらいの距離から棒をまわしながら吹きつけ
 

 

(4)
ShinさんのPA工作室-耐熱スプレー1度塗り目乾燥

 

不完全ながら一応の乾燥

 

(5)

ShinさんのPA工作室-耐熱スプレー2度塗り目

アトム耐熱スプレー2度塗り目、乾燥は棒を回しながらおこなった。
 

(6)

ShinさんのPA工作室-耐熱スプレー1回目乾燥

2度塗り目の乾燥、均一かつ綺麗に塗装できたようである。

これより24時間以上乾燥させ、そのあと焼き付け工程へ進めた。


(7)
ShinさんのPA工作室

マイク先端部もペーパーで下地処理し準備しておく、アトム耐熱スプレーのみで2度塗りした(下塗り剤ナシだがまったく問題ない)

 

(8)
ShinさんのPA工作室
一応の乾燥完了、このあと24時間以上乾燥後焼付け工程へ

 

 

《 焼付け工程 》

焼付装置:電子レンジのオーブン機能を使った

170度の余熱完了後陶器皿に①本体が転がらないように注意。②先端部はやや離して焼付け開始。
ターンテーブルが回っても中で転がらないように醤油皿を置いた。

オーブン設定温度:170度、焼付時間:20分 で行った。(塗料の指定温度150度になっていますね)
20分後、電子レンジの終了サイン後、取り出さず、そのまま自然(放置)冷却させた。


冷却後、焼付塗装の完了。


 

(9)
ShinさんのPA工作室

 完成した黒色焼付け塗装 (拡大して細部までご覧下さい)

 

 

(完成度)

改造マイクとしてブラックボディで完成、工作時もボディは手でかなりコスられているので、今までならこの時点で部分的な「剥がれ」があっても不思議でなかったが今回は様子がまったく違う。


先月からずっといじりまわしているが、今日現在も塗装の剥がれやキズはまったくナシ、マイクロホンの黒色焼付け塗装がうまくいったのだ。

塗装の色も風合いも SM58 酷似となって完成した。

 

このレシピは皆様の創意を加えて活用願えればShinさんは嬉しい限りです。

 

(塗料について)

1.プライマー(下塗り)塗料

 定番の「ミッチャクロン・マルチ」 では本塗装時ヒビ割れなど好ましくない症状が見られ、使用を断念した。

「ファインスプレー・ブラッセン」 は決して下塗り剤ではないが、結果は素晴らしい。

 

2.焼付塗料

 アトムペイント 「耐熱スプレー」 は正真正銘の焼付塗料スプレーであるがそれが分かりにくく、何と缶の説明文の一部にその記述があるのみだ、もっとハッキリ書け!

     
追伸)

おばちゃん何コレ?・・・・・・オトーサン! 」  

バレ レンジに入れっぱなしで冷やしているのを見つかった ☆ しょぼぼーん

 

 

 

以上

 

 

 

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