※ この記事は公開から13年以上経過していることにご留意ください。
2024年1月追記
あたらしい年がすぐそこまで来ていますね
「答えは1つでもプロセスいろいろ、ぶっ飛び手法」をお楽しみください」
というサブタイトルで 2009年6月、「ShinさんのいたずらPA工作室」としてスタートしたこのブログは2010年10月より名称を変更し、「ShinさんのPA工作室」として現在に至ります。
現在のサブタイトルは「ないモノねだりこそ開発の原点だ」、メインタイトルはブログ開設時のまま『 「常識」が邪魔することって多いんじゃないのかな 』で続けています。
「イレギュラー」とはあくまでもレギュラーを踏まえた上の変則手法の事。ここが誤解され安く、1年すこし前ブログタイトルから「いたずら」を外したわけです。
今年は3月の大震災以後、私たちの行動も価値観も変わりました。
震災直後はどんなに話題に気を使っても、悪夢の前になすすべも有りませんでした、「何かしなければ」という気持ちばかりが先走るが・・・・個人の無力さをあらためて痛感するばかりです。
1.今年は自分自身、「さんしん」の練習・演奏にハマッて行くにつれ、「さんしん」を
美しく聞かせる「クリップオン・マイク」と周辺マウント具の開発を徹底的に行いま
した。
fetⅡi は沖縄でさんしん用プレステージモデルのひとつとしてご好評いただく
クリップオン専用マイクとなりました。
さんしんが自然な響きで収音出来るクリップオン・マイクはやはり他の楽器もそのまま素晴らしい結果を出す。
「アーム鳴きの害」 は案外見落されているクリップオンマイクの盲点、タッチノイズに弱いマイクでは聴くに耐えないモノとなる。
2.フォーリーフ社UEB-5361カプセル使用のバウンダリーマイクはマイクハウジング
部の前・後・上に200個、合計400個の穴を揃えて空ける、(もう2度と作りたくない
マイク)
しかしこのカプセル、バウンダリーマイクとして定番を超えるブッチギリの性能を
発揮する事が確認された。
3.定番のCM-5音質改善改造 を材料費「ゼロ円」で できる事をひょんな事から
ヒラメキ、いまではこちらが「定番」 として入れ替わりました。
(980円のCM5に100円の材料費をかけてはマズイことを学んだ)
4.フリー・バウンダリーとXYを組み合わせたピアノ収音用ステレオマイク、良い結
果が出た以降引き続き理論面の見直しと外筐の完成度UPにチャレンジ中
(2011.12月現在)
またこの開発の中でシールド能力と金属メッシュ密度について考察。
5.今年、特に力をいれたのは「単一指向性コンデンサマイク」についてです。
無指向性カプセルを単一型に交換するだけで、あたかも「簡単に単一指向性が
実現する」という誤解があらゆる場面で見られたからです。
単一指向性マイクの桁ちがいな自作の難しさ・ノウハウは奥深く、乗り越える
と実に面白いことをお伝えしたくてあらゆる場でワンポイント・ワザを散りばめて
繰り返し記事にしております。
6.プラグイン・パワー方式とファンタムパワー方式の混同についてわかりやすく解
説しました。
7.ブログ開設2周年目はこのブログをご参考に読者の方が製作したファンタム式パ
ナ改を使用したクラシック録音に同行させていただいた時の記事。
8.ビッグバンド野外PA(SR)を数本のマイクで おこなった実践記事・・・「邪道
か」という問いかけ。この方向性は決して間違いではなく、本来こうあるべきでは
ないかとさえ感じます。
9.津軽三味線のPA(SR)マイクの選択と収音の難しさ を徹底的に悩み、突破す
るまで。
その昔アルバイトで携わった高橋竹山(初代)の野外PAで感じたバチのアタック異音を30数年後に克服した記録。
10.マイブーム・・・ティーストレーナを使ったマイクハウジング。
シールド構造・音響的な阻害要因のなさでマイクハウジングとしてきわめて理想
的、変形に弱いのが欠点だが・・・
11.念願であったファンタム式パナ改マイク初の黒色バージョン:fetⅡBK を発
表することが出来ました。
12.ベリンガーC-1の音質チューニング改造 :(140HZでボンボンと鳴くECM
だった)改造による効果はマイクに触れただけでわかる歴然たるモノ。
13.「ファンタム式パナ改マイク」 発表から2年目 、進化と試行錯誤の様子をご
覧いただけます。
14.マイクの出力インピーダンス測定を「電圧降下法」 を使って定番マイクなど
で実施してみた。
この方法は比較的簡単にインピーダンス測定出来る手法としてお薦めです。
さあ来年はどんなご報告が出来るでしょうか・・・・・・
皆様にとってすこしでも良い年になりますように。
【おことわり】
★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。
★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。
★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。
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