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2024年1月追記
Shinさん また変なモノをこしらえたみたいで・・・
前回の記事、「 津軽三味線野外ライブPA」 がうまくいった理由はMD-441uの使用だけではなくバウンダリーマイク BLM-fet Dual の活躍が大きい。
津軽三味線のPAは甘く考えているととんでもない音、とんでもない結果となる。
定番マイクを使い「アタック、リリース」をいじってソレらしい音にする、というのは演奏者に失礼というものだ、甘い甘い。
今回のPA(SR)では師匠用にMD-441u、お弟子さんの合奏にBLMを使った。
(個人情報保護のため顔の一部をモザイク処理しました)
元々この場所は川風が強い場所なのでマイクロホンにウィンドスクリーンは必須だ。
しかしさて、BLMにはどうすればいいんだ、みなさんストッキングで済ませているがそれで果たして良いのか疑問に思い変なモノを作り始めた。
調べる限りBLMの単体ウィンドスクリーンはちょっと見当たらない。
ストッキングも考えましたが、むきだしの「反射面」がほしいのでこんな方法をとった。
いまどきは100円ショップへ行けば何とかなる、薄手の食器洗いスポンジ、これはコゲ落としのヤスリなど余計なものが付いていない単なるスポンジでないと役に立たない。
もちろんアミは外して使用した。
こんなのが5枚入ってたったの100円、しかしどうしてこんな色ばっかりなのか・・・・・
変な色なら黒くしちゃえ、と墨汁にジャブジャブと浸しては絞った(それでも発泡ウレタンのスポンジですから墨汁には簡単に染まりません)
乾かしては水洗いし、また墨汁に浸し、絞り、4回ほど繰り返したところ薄緑やピンクや水色の台所スポンジは純黒に定着してくれた。
でもね、墨汁の中で素手でジャブジャブするんですからネ、手指も爪の中も真っ黒になりますよ、洗っても落ちないし、Shinさんの場合二つ作るのにTシャツ1枚を墨でダメにした。
左側はアミを外した黒色化前の食器洗いスポンジ、右側は墨汁によって黒色化したものです。
(注意)
①あくまでも黒染めであり、水洗いを十分おこなって墨の残留物でスポンジの多孔質構造を妨げないようにする。
②BLMの反射面は、出来る限りその部分をふさがない。
右側の写真のようなBLM-fet Dual 用ウィンドスクリーンになりました。
その場しのぎの用途ですので輪ゴムを使ってピッチリとメッシュスクリーン部を覆った。
なおこの方法のウィンドスクリーンは同種のBLMであるAMCRONのPCC-160にも使用出来ます。
また当日MD-441uには純正品を装着しました。これは実に良く出来ていますネ。
かくして難題の「津軽三味線の野外PA」は満足出来る結果となり、「ここまでやっておいて良かった」と思った。
しかし雨は怖い!
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