1022 :「ファンタム式 サテライト・プリAMP」のファンタム電源スルー化 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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2024年1月追記

 

この回路で十分イケる!「ファンタム電源スルー機能」。

 

Shinさんって難しそうなことを簡単に考えてしまう悪いくせがあって・・・・

 

2月に「1009: ファンタム式サテライト・プリAMP登場」 を発表しましたが、この最大課題であったのが「コンデンサマイク」が使えないことです。

 

今回はこの第2弾目、改良版です。

先日思い切ってファンタムスルーモデル試作に挑み、念願のコンデンサマイク用サテライトプリAMP(リモートプリAMP)としての動作が実現しました。

 

◎省電流必須のファンタム動作プリAMPが入ったこのちっぽけな「黒卵」にコンデンサマイクを平気で動かせるようなファンタム電源中継供給機能 またはファンタム電源生成機能仕掛ける・・・・・ちょっと腰が引けていました。

 (2mAはかなり大電流だという感覚で考える必要があるからです)

 

Shinさんのファンタム式パナ改マイクのAMP部はバイポーラTR式とFET式を経験してきましたが、FET式で「ファンタムスルー」とした場合、GAINがどうしても足りなくなります。

そこでバイポーラTR式を試みたところ総合的に良くフィットして目的を実現することがわかりました。


ShinさんのいたずらPA工作室
実験に使った2月の「ファンタム式 サテライト・プリAMP」のバイポーラTR版

写真のとおり 真っ黒クロスケAMPです ベル

今回、これに若干手を加え「ファンタムスルー・モデル」にしました。

 

普通「ファンタム電源スルー機能」って仰々しいことになりますが、そんな苦労するならこんな回路で十分イケルよという実践版。

 


【回路図】
ShinさんのいたずらPA工作室 FET回路の方が小さくなりますねfetⅡからパクッてください
 

ちょっと回路見ただけなら、抵抗を通じて出力から入力に戻しているように見えますが実体は全く違います。

 

平衡回路のなせるワザです、ただし大きなファンタム電流を必要とするマイクは電圧ドロップのため、好ましくない状況が発生する恐れがあります。

 

ファンタム中継回路に「パスコン」入れたいでしょ、ダメですよ、コレでイイのだ。


 

ちなみに手元にあるAKG C-451、 C-391、 C-419、 SONY C-450、 JTS CX508、ベリのECM8000 及びShinさんのfetⅡ などファンタム式パナ改シリーズではすべて正常に動作いたしました。

 

いずれも省電流なのに「ハッ」とするほどのレベル上昇。
 

 

【接続図】


ShinさんのいたずらPA工作室

 

注)

①サテライト・プリAMP 1台に対し使用マイクロホンは1本にしてください

②ファンタム電圧が12V程度の卓では十分動作しない可能性があります


 

【考察】

①卓から供給のファンタム電源のみで動作させていることを忘れないでください。

②卓近くに入れるのではなくマイク近くに挿入してS/Nを稼ぐ。

③回路上ファンタムON-OFFのSWがありますが、実験時の仮想SWです。

④省電力命の簡単な回路ですが実績もあります。

⑤ファンタム中継回路のみパクッてもいろいろ流用できそうですよ。

 

非常にイージーな内容ですので、ぜひ皆様のご意見をうかがえれば幸いです。

 

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