1009 :ファンタム式サテライト・プリAMP登場 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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 この記事は2010年のものです。公開から13年以上経過している点にご留意ください。

(2024年1月追記)

 

お母さんは 「ファンタム式パナ改マイク」 登場したのはコレ。

 

使い道は・・・何とでもなるサテライトAMPです、ゲインは約20dB。

 

 

※なおこのファンタムスルーモデルを後日発表しております、併せてご参考ください

   1022 :「ファンタム式 サテライト・プリAMP」のファンタム電源スルー化(2010.5.17)

    http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=10536946908


  みにくいアヒルの子          アヒル            白鳥 

 

まずダイナミックマイク用を作製しました、ここから先はご自由にアレンジしてください。

 

ちなみに SM-58を接続してテストした結果、Shinさんのマイク工作用のリファレンス・ツールであるリオンNA-20の測定限界である130dB/SPL(1KHZ)時でも、ひずみ率まだ0.3%と、優秀なデータを残してくれました。

2SK-330の動作点ではスイート・スポットに飛び込んでくれているはずです。

 

130dB/SPL・・・至近距離(30m)のジェットエンジンの回転音相当

※120dB/SPL・・・耐えられない耳の痛みを感ずる音

(非常ベルと間違えられる恐れもあり、平穏な生活空間で出る音ではない、警察に通報される!)
 

どこかでマイク本体に組み込んじゃうタイプを見た事ありますね、 D-Powerだったカナ、あれは「黒糖のどあめ」か「眠けスッキリキャンディ」みたいなケース入り、チップ部品と、ケミコン、IC責めでずいぶん大きかったなー、10Vツエナーも入っていたし。   (基板サイズ30×15=450m㎡)

 

動作性能はほぼ互角のようですから、圧倒的な小ささで勝負!(基板サイズ10×10=100m㎡)

 

◎コンデンサマイクではファンタムをマイクに送るつごう、仕掛けがガラリと変わるのでちょっとこのシリーズでファンタム・スルーができるかどうか・・・課題だ!


 

※D-Powerはマイクに仕込むけど、これはオリジナルのマイクにはいっさい手をつけません。

(本機の仕様)

内容     : ファンタム電源使用サテライトプリAMP

大きさ    : 70mm×20φ(最大部)  基板サイズ:(10×10)

重量     : 100g(ケーブル・コネクタ含む)

GAIN      : 12dB(20dB程度まで設定可)

f特       : 10~20KHZ(+-3dB)

ひずみ特性 : SM-58使用時130dB/SPL時(0.3%THD)

(1% THD値はリオンNA-20の測定限界超過の為計測不能) 

接続形式  : 入力 出力ともに平衡型(ノイトリックNC-3オス・メス)

ケーブル   : モガミ3031 両端1mづつ

消費電流  : 1.05mA(48V時) 1.01mA(27V時)

 

【外観写真】

ShinさんのいたずらPA工作室

ごらんの通り、いわば「ゲインのある中継ケーブル」です

         (使用ケーブルの細さはファンタムパナ改そのものです)

 

【内部写真】


ShinさんのいたずらPA工作室
 

たったこれだけ?

内部回路の外側で銅箔テープをシールドケースにしてGNDに落としてあります、これでビシッとノイズレス。
ShinさんのいたずらPA工作室

引っ張ってみたらちょっと中が見えました
ファンタムパナ改と同じプリAMPが入っています
(これはバイポーラTR使用の例)

 


ShinさんのいたずらPA工作室
この基板が命です

 

(ツエナーダイオードを使わないのでS/N比の良さは抜群です)

AVXのこのMFコン、中域に独特のクセがある。もう少しおとなしくても良いので、レーダーシュタインのEROやWIMA、スプラグ、オレンジドロップなど探ってみたい。

 

◎(後日、fetⅡ の基板使用によりWIMAのMKS-2使用となり、赤いコンデンサで決まりです)

 

ファンタム式パナ改マイクではECMに電源供給する必要があり、非常に気を使う部分ですが、本機の場合ではその必要がない分、最良の動作点決めも出来るし、肩の力を抜いて良い音を出せます。

 

注意今回のサテライト・プリAMP、実はコンデンサマイクには使えない。それが泣き所です・・・Hi

 

 

【大きな特徴】

 

・ファンタムから電源を取って動かすのがこのAMPですが実はもう一つ、この形状が特徴です。

 

・このフットボールのような形状は「ノイトリックの新旧XLRコネクタ」由来。

 

最近、全面的にモデルチェンジされましたが、旧タイプと新タイプのケーブルブッシングは完全にオスメス逆構造なので向かい合わせてお互いにネジ込むと、木の実のような不思議な形、ちょっとした防水ケースのようになるんです。(4E6S使用ならそこそこ防水もイケそうです)

 

・そこでShinさんはこの中に何かを入れてやろうと考えたのです、「中継AMP」ってうってつけじゃないですか。

 

 

・新型ブッシングは各種カラーが手に入りますが旧型は手持ち在庫やサードパーティ品に頼らざるを得ないと思います。

 

(旧型のコピー品コネクタは最安で80円というのもありますので、ブッシングだけパクるつもりで十分だと思います)

 

おーっ! これって実際、手にとると同じ事考える方がきっと居ると思いますヨ、私だけかな・・・

 

 

 

【回路図】
ShinさんのいたずらPA工作室  

 

 

【おまけ】

Shinさん、何でまたこんなものこしらえたのか不純な動機をお話します。

もちろんファンタム式パナ改マイクのAMPを流用したんですが、USB端子みたいにファンタムから電源をもらって小物が動いたら面白いんじゃないかな・・・て思ってたところに、この新旧ノイトリックのブッシングが現れたでしょ、もうダメなんです。

 

で、ファンタム電源で携帯を充電したり、肉まん暖めるわけじゃないし、簡単な回路を動かしてもバチはあたるまいと・・・まあ、痛くも痒くもない卓もあるけど、盗電ですから遠慮して1mA程度を目処にそんな機材があってもいいかなと思って、それでおとなしく「地球にやさしい中継プリAMP」にしました。

 

 

【ネーミング】

 

本当はShinさんは、「○○玉子」にしようかな・・・と思っていたところ、「待った!」の声、フォトショップで急遽、写真に写った文字を消してUPしました。

 

いずれにしてもこれはシリーズモノにするとおもしろいカナと思っています。

 

 

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【おことわり】

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