0925: BOSEがぶっ飛ばないのはなぜ? | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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この記事は公開から14年以上経過している事をご理解下さい。 2024年1月追記

 

BOSE は丈夫でダイジョウブ なんて早口言葉みたいですけど

BOSE って音響の世界のピカソかも知れない・・・・・

 

BOSE-101は連続最大入力45W(150Wピーク)というスペックですが、このボイスコイルを飛ばしたという話はまず聞きません。

 

1983年、初代101購入直後、XLRコネクタを取り付けながら、中に電球が入っているのを見て思いきりぶっ飛んだ記憶があります。その後26年間酷使するも、このSP ぶっ飛ぶ事を知らない怪物

 

測定しながら300W入れて見た事がありますがVC焼けや音質変化もありません。

また「ソフトクリップ」と言われますが150W程度ではひずみのカケラもありません、一体どうなってるんでしょう・・・・

 


ShinさんのいたずらPA工作室 (パッシブイコライザのフルレンジ・・・・・?)

       BOSE-101MM

 

 

 

 

つぎに練習所には301AVM があり、こちらは傷んだウーハーを交換した際、内部回路をしっかり確認しました。(ぶっ飛んだわけではない)


ShinさんのいたずらPA工作室
         BOSE-301AVM

 

 

やはりほぼ同じ仕掛けがありました、このあたりBOSEの考える事は凡人には理解出来ないからアッパレとしか言いようがありません。

 

101はピュアオーディオとは対極、PA用とも言い切れずAV用にはモノ足りず「中途半端だけどイイ感じのSP」使い方次第で恐ろしくリアルな楽器演奏音を出します。

 

練習所の301AVMVo、Pf用に常設、ハデ目でややツイータ音が耳につく。JAZZではもう少ししっとりとしたSPが良い、POPSならハマればかなりイイ。

 

耐入力は101ほどの余裕は感じられないのと「音場型」特有である設置条件の読みにくさでややコワイSPというのが私見です。(使い方の問題ですが)

 

 

Shinさんが居酒屋や、ふと入ったお店でなにげに流れているBGMに「ハッ」とする瞬間があります。

TPやTb、SAXソロのちょっとしたフレーズが聴こえた一瞬、それは自分では生音に接したときだけに起こる独特の身体反応そのものです。

 

この身体の生音反応を起こした事のあるのはJBL-D130+075がうす汚れた壁に埋まって小さく鳴っているランチのお店だったり広い店内の向こう側とこっちに小さなSPが鳴っているだけの黒いものしか置かない雑貨店の黒いSP・・・近くで見るとオレンジ色バッジの上に「Control 1」の文字、そのほかでは天井埋め込みも含めBOSE-101の仲間達である場合が殆どです。

オーディオ店に顏を出そうがこの身体の生音反応は国産SPではどんな高級品でもシカとしているようです。

 

まして飲食店の天井で鳴っている身体無反応なTOAやUNIPEXなどから出るBGM音は一発で当たります。耳にワタでも詰めたような奥に引っ込んだダイナミックレンジの狭いBGN(Noize)になって、これはこれで一定の役割はあるようですが・・・

 

意外なのは、街を歩いていて「ハッ」として、あたりを見渡すと有線放送の小口径トランペットSPから流れている音! 「何だ!?俺何やってんだろ?」という場面があり、このSPはUNIPEXやTOAやナショナルなんです、同様にバンドメンバー2名が同時にだまされた事もあります、ヘンテコな話ですけど音って不思議です。

この一連の機材・環境はいまどき流行らない「原音再生 ^^; の決定版だと思うのですが・・・ダメかな・・・

 

 

話がそれました・・・・あの仕掛け、ちょっと見ちゃった中身をご紹介します。


ShinさんのいたずらPA工作室
BOSE-101の中身、秘密の仕掛けが見えますね
   これは初期年代のロットです

 

電球は「点灯」すると抵抗値が急上昇して電流制限デバイスになります。CRDのようなノイズやひずみを出さないレガシーな「バラストランプ」だと思われ、この回路では過大入力時の低域Cutは可能ですが、抵抗は何?コンデンサは?・・・・・・

このSPの全容は一体どうなっているのでしょう・・・・・・・こりゃ技術じゃなく、ひとつの芸術かも

 


ShinさんのいたずらPA工作室 BOSE-301AVMの中身です
   これも同年代とロットだと思われます

 

301も仕掛けはあまり変わりません、抵抗・コンデンサの値はこのSPで読み取れたものですが、値の違うものも見たことがあります。

 

この仕掛けの動作について、Shinさんはこれ以上コメントを避けますが、この常軌を逸したぶっ飛び思考は好きですね。

 

なお、Shinさんの802Ⅱではこういうややこしい構造はありません(単体ユニット8個の+-の使い方だけはきわめてややこしく理解不能ですが・・・・)

 

BOSE のやることは良くわからない・・・・だからBOSE なんですね。



 

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