0922: 「アース」信仰に異議アリ! No1 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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この記事は公開から14年以上経過している事をご理解下さい。 2024年1月追記

 

          この記事のNo2がこちらにありますので併せてご覧ください

          http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10408600203.html


 

「デジタル優位」が叫ばれて

「デジタルのハードウェアとそれを動かすソフトウェアさえあれば何でもできる!」と鼻息荒く、アナログ技術など「過去の遺物」と無視・スポイルされて行った時代がありました。

 

そのころ、あるジャンルのメーカーでマイクロプロセッサ搭載デジタル機器の不安定動作・誤動作の対策・研究をやっていたShinさんからの逆発想提案です。

 

実は、デジタル機器の安定動作は筐体構造・交流電源回路およびアクティブ素子から見た直流回路の高周波領域での低インピーダンス化が最も重要。

 

そして回路内にノイズが重畳(ちょうじょう)しにくい基板設計、実装に尽きますが、デジタル設計者がそれを見極めて適切に対処する事はほぼ不可能である為、アナログ技術者の独断場となりました。

 

デジタル機器の安定動作を保証する技術はドロドロしたアナログ技術の固まりであり、無線設計技術が中心となる特殊な世界=EMC技術と呼ばれるようになり現在に至る。

 

こんな時、Shinさんはそんな立場から当初設計者が「お守りのように付けた」ノイズフィルターを撤去することから対策を打ち始めるのがいつもの事でした。

 

※今回は電源とアースの関係を日本の電源事情に合わせ見直して行きます

 

「常識」という都合の良いツールで誰もが誤解するように誘導され、ダマされ、原理原則とは無関係なムダな行動を余儀なくされ、苦しむことの多い音響現場、この点に関しては「科学が崩壊している」と言わざるをえない

 

専門知識や学問として学んだ技術者でさえノイズ発生時や感電時の特効薬のように考えられ、観点のズレた意味のない悪習慣の継承逃げ方策・その場限りの行動「アースしろ!」の脅迫、

そして「山田カマチ伝説」も輪をかけて、このことを正気で考える思考力を奪われてしまっているのが実態としか言いようがありません。

 

母なる?大地地球ノイズや不要エネルギーのゴミ捨て場ではない「自エネルギ」ーの基準点0電位点自然エネルギー」の出発点であり帰着点。それがアースですよ

 

それ以外のなにものでもない 宇宙に浮かぶ星ですよ・・・・・・

 

 

「アース」のウソ・本当クイズにしましたのでお試しください。

《QUIZ》

(第1問)ACプラグがこんな形状をしたパワーアンプの正しい取り扱い方は次のどれか

ShinさんのいたずらPA工作室
①きちんとアース(接地)しないと危険なのでアース付き3Pコンセントを使用する。

②本当はアースしたほうがいいけど3⇒2P変換アダプタを使うか、コンセントタップの端にダマシダマシ挿して使っている。

③丸ピンが邪魔だからペンチで引っこ抜いて使っている、アースなんかいらない。

                                             (正解:③)



(第2問)ギターAMPのリアパネルに「電源極性リバーススイッチ 」がある場合、漏電やノイズを防ぐのに役立ちますか

 

①スイッチ一つでビリビリがなくなるので安全の為に役立つ

Fenderを使ったらスチール弦やシールドのプラグでビリビリ!、感電しないAMPだってあるんだから欠陥だ。スイッチなんかゴマカシだ。

③リハで「ブ~ン」とハムノイズがすごい、シールドを変えてもダメなのでスイッチを切り替えたら直った、良い機能だ

                                             (正解:②)


 

(第3問)海外製の○X社の卓を使うとマイクまで感電する場合の処置で「根本的な対応」と言えるのはどれですか

 

①卓の中を開けてACの片側~コンデンサシャーシアース部を切り離したら直った。

②卓の電源プラグを逆挿ししても変わらない為、メーカーに点検依頼した。後日「異常ナシ」で戻ってきた。取説にも「アース(接地)せよ」と英語で書いてあるので自分の使い方が悪いのだと思う。

③地面にアース棒を打ち込んで、卓をアース(接地)したら直ったので無事ライブを終える事が出来た。

                                             (正解:①)

 

全部、常識をひっくりかえす答えが正解になります。
 

※注)リース品の場合は改造に類する事は出来ません。

 また「中を開けて改造した商品はメーカー保証が出来ない」と言われたらシメたモノ!徹底的に設計不良、メーカー瑕疵を指摘して保証内修理させましょう。(ただし公的機関にこのビリビリの件を訴えてもムダです)

 

いかがですか、この国=「日本」の商用電源事情だけは世界の中で特殊なのです。

それは全世界オンリーワンの「ガラパゴス」

 

◎単相100Vをいわばアンバランス伝送し、その片側を接地している・・・などもってのほかとしか言いようのない電源事情になぜ目を向けないのか。

 

この事に目を向けないメーカーの設計は誤りなのです、一体どこの国向けの製品なんでしょうか。・・・(欠陥商品)

 

また「10mAまでの漏電を許容する」としたPSE法はこの欠陥商品に国家がお墨付きを与え、現場の危険被害を蔓延化させている。

(人間は10mAの電流が10秒間身体を貫くと死に至る)何を考えているんだ?

 

業務音響機器メーカーも海外製品をトランスのタップを切り替えただけだったり、海外向けに設計した機器を国内の電圧仕様だけ合わせて導入されてきた歴史があり、この国の特殊な電源事情にしっかりと適合した機器は国産、海外輸入品ともにゴチャゴチャと言える。

 

※海外製ビンテージAMPではアイソレーショントランスの使用以外、手の付けられない事もあり得る。

 

 

次の図面をご覧ください、機器メーカの決定的な間違いが誰でもわかります。
 

≪楽器AMPの代表的な危険回路≫

ShinさんのいたずらPA工作室
 

AC入力はこの回路に類似した危険な欠陥品が多いです(メーカー・機種によりわずかづつ回路が違う)


 

《デジタル機器(ACアダプター式を除く)では下記回路(ノイズフィルター)にご注意!》

ShinさんのいたずらPA工作室 (ノイズフィルタの危険性の証明図)

 

 

<機器搭載の「ノイズフィルタ」の害が良くわかる図面です>

 

いかがですか?シャーシにはいつも50Vの交流電圧がかかっているのがわかりますね、ACプラグの差込方向には無関係にビリビリが起こります。

※シャーシアース(FG)を外しましょう、無条件に! 明らかな設計不良です(日本の電源事情では)

 

もう1度記事の冒頭に戻りますが、当時そのノイズ対策では、あるジャンルの業界でわずかな1人でしたので自分のやっている事が全OEM供給先や、同一業界、関連業界全体に波及して来ました。

たとえば今使われている全てのPC、ノートPCにはその考え方が反映されています。

 

Shinさんの方向性は接地アースにも金属ケースにも、ノイズフィルタにも頼らない独自のスタイルで知られていました、それらのグッズを使わないのではなく適材適所、原理原則にもとづいて機器のアース処理・シールドを施す、その上でノイズフィルターは用いられなければならない。それは物理的な考察に従う為、定説がどうであろうが無関係。非常識を怖がらないだけです。

 

No2に続く

 


 

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