繰り返された、父親に対する同じパターン | 淡路島のカメラマン・清水翔平

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淡路島を拠点に活動するカメラマン・清水翔平のありのままの日常を綴ったブログです。

前々回、前回のブログの続きです。

 

 

前々回・シリーズその1

 

 

前回・シリーズその2

 

 

 

前回のブログでは、

絶縁状態だった父親に

電話をかけることを決めて、

 

実際に電話をかけるところまでの

経緯について書きました。

 

 

僕は父親という権威者に対するメンタルブロック

癒せていない状態でしたが、

 

以前は、それに輪をかけるように、

今より承認欲求が満たされていませんでした。

 

「自分で自分を満たせていない」という状態です。

 

 

そういう状態だったため、

 

「父親に認めてほしい」

という気持ちが強すぎて

 

 

「認めてもらえなくて落ち込む」

というパターンを繰り返してきました。

 

 

会社を辞める決断をした時も、

自営業でやっていくと決めた時も。

 

 

それが、特に今年に入ってから

自分のあり方が整い始めたことにより

承認欲求が満たされてきたことが、

 

今回、父に連絡を取ることに

淡々と取り組めた要因だったのかなと思います。

 

 

ーー 

 

 

電話をかける時になると、

僕は過去の辛い記憶と繋がり

恐れの波動に飲まれている自分を感じながらも、

 

「どうせこの世界は幻想」

 

と頭の中で唱えて、深呼吸をし、

スマホに表示された父の電話番号をタップしました。

 

 

久しぶりに聞いた父の声色は

思いのほか落ち着いたものでした。

 

 

怒りを含んだ声色を予想していた僕は、

確かにこれまでと違う現実が現れた感じがしたことに

内心ホッとしました。

 

 

それから僕は

「2つの報告がある」

と前置きし、

 

5月に離婚が成立したこと

そして

7月に新しいパートナーと結婚したことを伝えました。

 

 

父は「うん」「うん」と相槌を打ちながら

最後まで話を聞いてくれました。

 

 

ここまでは、

落ち着いたトーンの声が聞こえていました。

 

 

それから僕は、

もう一つ、自分の希望を伝えました。

 

それは、

妻となっためぐと一緒に挨拶に行きたい

ということです。

 

 

嬉しいことに、めぐも

ぜひ僕の両親にお会いしたい

と言ってくれていました。

 

 

僕が希望を伝えた時、

それを聞いた父が強い抵抗を感じているのが

電話越しにも分かりました。

 

 

父は抵抗を含んだ声色で

「それは無理だ」

と言いました。

 

 

そこから父の感情が溢れ始めたようでした。

 

 

父からまず言われたのは、

 

「そういうことを言う前に、まずはきちっと責任を果たすのが先だろ」

 

というようなことでした。

 

僕の捉え方ですが、

その言い方がかなり回りくどく

ストレートに具体的な言葉を使って

言いたくない感じでした。

 

 

僕は父の言いたいことが

養育費や慰謝料において、という意味なのか、

それとも、前言われたように、

そもそも元の家族に戻ることを指しているのか、

よくわからなかったので、

 

「責任を果たすというのは、具体的にどう言う意味?」

 

と質問しました。

 

 

父は振り絞るように

 

「養育費、そして慰謝料。

それをまずはきちっと払ってからだろ」

 

と言いました。

 

 

僕は、

 

「なぜ父は確認もせずに、僕が養育費も慰謝料も払っていないと決めつけるんだろう」

 

と怒りの感情を感じながらも、

 

「確かに父親にはそのことを伝えていなかったな」

と思い直し、

 

養育費と慰謝料は

毎月決められた額を支払っていることを伝えました。

 

 

一瞬、納得したような雰囲気でしたが、

父が僕を責めるような言い方は続きました。

 

 

最後に、

 

「お前はたくさんの人を傷つけた」

「お前の中には傷つけたという意識は全くねぇのか?」

 

という父からの言葉を聞いたときに、

僕は憤りのスイッチが入ってしまいました。

 

 

「僕がたくさんの人を傷つけた」

 

 

僕はそれを認めてはいけない気がしたのです。

 

少なくとも自分は、そういう捉え方を

採用していないつもりでした。

 

「やっぱりこの人はそうやって、僕の話を聞きもせずに決めつけて、

自分の捉え方を押し付けるだけなんだな」

 

そう感じた僕は、

 

過去に繰り返してきたのと同じパターンに入ってしまいました。

 

 

一度火がついてしまった憤りを僕は抑えることができず、

 

「もう一生会う気ねぇから」

 

と言って電話をそのまま一方的に切ってしまいました。

 

 

やり場のない怒りと悲しみの感情で

気持ちが落ち着かないまま、

 

僕はメンターのかめちゃんと

大阪センターピースの同期たちの待つ、

懇親会会場へと向かいました。

 

 

(次へ続く)

 

 

先日の東京出張中、

滞在先のホテルから見た東京の夕焼け。

iPhone SE2で撮影。