前回記事の続きです。
前回記事
落語に見る法律……”忖度。”(1)
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12577372487.html
なお、前回記事共々、今回の話題は、
少し前の↓記事のリブログです。
別ウィンドウでは↓
https://ameblo.jp/poripori1959/entry-12577227229.html
(以下前回の続き。)
さて、あれこれ調べていたら、
暴君と呼ばれる皇帝ネロも、
下手な竪琴の弾き語りを
民衆に聞かせたとか。
そういう困った人は、
人類始まって以来、
いるのかもしれません。
もちろん迷惑なので、
止めて頂きたいところです。
ただ、そういう困った人が、
権力を持つと大変です。
で、こちらのサイトより……
まさにジャイアン? 「暴君ネロ」は、
歌で市民を苦しめたってほんと?
マイナビ学生の窓口2016年3月5日 11:00
https://www.excite.co.jp/news/article/Mycom_freshers__gmd_articles_32905/
一部引用します。
また、自分の歌や詩を披露する
コンサートもたびたび開催、
人気があった! どころか
観客は強制的に集められた市民。
入場すると終わるまで帰れない、
拷問のようなコンサートで
市民を苦しめていたのです。
⇒落語なら笑えますが、
実話となると……。
未来から来たネコ型ロボット
(=ドラエモン?)が登場する
アニメでは、オンチな少年が、
空き地の土管のうえで
歌い続けるシーンがあり、
その拷問っぷりはまさにネロゆずり。
⇒この場面は記憶にありませんが、
「下手だから恥ずかしい」が
「他人に聞かせたい」と転化するのは、
どのタイミングなんでしょうか?
そして、その場合、
「下手でも」と思っているのか、
それとも「もう下手ではない」と
勘違いして思っているのか?
どうなんでしょうねえ。
この辺は心理学の領域かもしれません。
「なんだと市民のクセに! 」と
言ったかは定かでありませんが、
暴君ネロは2000年近く前に、
ジャイアン・リサイタルで
市民を困らせていたのです。
⇒相手が権力者だと
(特に残虐な独裁者では)
法律を持ち出しても勝てませんね。
古来から、「泣く子と地頭には勝てぬ」
とも言いますし……。
さて、さらに別のサイトも見つけました。
下手な義太夫を長屋の店子にむりやり
聞かせる大家といえば落語「寝床」だが…
毎日新聞2019年2月19日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20190219/ddm/001/070/142000c
大体同じ話ですが、
こちらだけ(検索した他サイトでは
ちょっと見つけられなかった)
より具体的な記述がありました。
古代ローマの
皇帝ネロも似た癖(へき)があった。
自分を竪琴(たてごと)と歌の
名手と信じていたが、史書は
「声は小さく、しわがれていた」と記す
⇒おおっ、そうなんですか。
ただ、そういう記載がどこにあるのか、
本当は原典に当たるべきでしょうが、
ちょっと分かりません。
落語との差はそのスケールで、
自分に拍手喝采(はくしゅかっさい)させる
5000人の若者を組織した。
⇒なんか「喜び組」というのも
ありましたよね。
ネロが延々と歌っている時は
劇場から出るのを禁止され、
ある女性は客席で出産した。
死んだふりをして棺桶(かんおけ)で
運び出してもらう人も続出したとか
⇒これも、落語なら笑える話ですけど、
実話では洒落になりません。
しかしこちらも、かなり具体的な
記述ですが、これも本当は
出典を知りたいところです。
しかし皇帝とあらば
「神の声を聞きたい」
とへつらう人も出てくる。
ギリシャの属州が竪琴奏者の
栄冠をネロに贈ると
「ギリシャ人だけが音楽を聴く耳を持つ」
とご機嫌だった。
後に彼は属州に自由を与え、
礼金を贈ると発表した
⇒ちょっと事案は違いますが、
この辺のごますり、
私などは、『リア王』を
思い出しますね。
(もちろん、シェイクスピア作品)
まあこの後、トランプ大統領や
安倍首相の批判に持って行くのが
いかにも毎日新聞、という気も致します。
それはともかく、
昔、国連の会議場で、
オーケストラ演奏
(政治家でなくてもちろんプロ楽団)が
催され、それがTV放映されていたのを
見た記憶があります。
権力者がその権限で、
強引に自分の演奏を聴かせる、
というのは論外ですけど、
いい意味で、芸術・文化に対して、
関心を抱いてくれれば、と思います。
日本の文化予算は、他国より
少ないと言われておりますし…。
雛人形、飾った?
⇒ウチは女の子いませんから…
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