関門鉄道トンネルの海底部分のルートが誤って表示されていた | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツを解明します。

基本的に山口県下関市を視座にして、正しい歴史を探求します。

ご質問などはコメント欄にお書きください。

学術研究の立場にあります。具体的なご質問、ご指摘をお願いいたします。

国土地理院の地図で、関門鉄道トンネルのルートの地下部分が50m南にずれていたとのことである。

国土地理院の最新地図は正しく修正されているが、グーグルマップでは依然として誤ったままの表示になっている。

この国土地理院の地図を遡ってみると、1950年版で既に誤って表示されていた。


グーグルマップ(2019.8.2現在)
国土地理院旧版地図(1970年)
国土地理院旧版地図(1950年)


参考

関門トンネルも地図誤り 50メートルずれ、公表せず修正 国土地理院

西日本新聞(2019.8.2、参考)


国土地理院(茨城県つくば市)が作製した地図で「関門鉄道トンネル」(北九州市-山口県下関市)の位置が実際より南に約50メートルずれて記載されていたことが1日、分かった。同院は2016年4月ごろ、不動産業者の指摘で把握。地形図やデジタルデータの地図の修正を進め、1日には正しく記載した2万5千分の1の地形図「小倉」を発売した。ミスによる工事への影響などの実害は「報告されていない」としている。ミスがあった事実は公表していなかった。

同院によると、誤っていたのは1971年作製の2万5千分の1の地形図「小倉」と、72年作製の同「下関」。両図を基にした他の縮尺の地形図やデジタルの「電子地形図」、インターネットで公開している地図も位置がずれていた。記載は数年おきに更新していたが、関門鉄道トンネルの位置はそのままだった。「ミスの起きた経緯は分からない」としている。

不動産業者の指摘は「トンネルのない土地にトンネルがある」との内容で、同院はJR九州の図面と照合。出入り口は正確だったが、地下部分がずれていた。同院は16年10月、電子地形図やネットの地図を修正。地形図「下関」も18年8月の発売版で修正した。

長崎市のJR長崎線のトンネルで7月、ボーリング工事の掘削機が天井を貫通し、走行中の特急と接触した事故では、工事図面の基になった同院作製の地図でトンネル位置が誤っていたことが主因とされた。ミス発覚が続いたが、同院は「他に誤りは見つかっておらず、全国の地図を一斉点検する予定はない」としている。