日本オリジナルの漢字・漢語 | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

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日本オリジナルの漢字や漢語がある。前者は国字とか和製漢字、後者は和製漢語と呼ばれている。

国字は「へん」と「つくり」を組み合わせて新しい字を作り、和製漢語は二字の漢字の組み合わせとなる。

国字は海の幸の名前を表し、大和言葉(訓読み)で読むケースがほとんどのようだ。例外は「峠」や「畑」「榊」「辻」「凪」「噺」「毟」などがある。これらの作られた時期は不明であるが新しくはなく、古代の漢字創成期から島国日本の風土に適した文字であったのであろう。畑は非漢民族の焼畑、榊は神道などに、それぞれ由来が考えらる。

和製漢語は幕末から明治期の西洋科学技術文明の概念を取り入れる為に作り出されたもので、中国大陸にも移植された。現代中国において和製漢語を排除すると、共産党政府の政治が成り立たなくなると言われている。例えば、人民、共和国、共産主義、政策、民主、社会主義、、、などがある。

漢字、漢文は元々、真名、真名文と呼ばれ、漢民族が発明したと言うより、秦の始皇帝の時代に書体の統一がなされ、インド仏教経典の漢訳で発展した歴史がある。秦の始皇帝の末裔の秦氏を含む日本民族の多大な貢献がうかがえる。


参考

① 「鰕」?「鮍」?読めそうで読めない魚へんの漢字4つ

JJ net(2019.2.3、参考)

ランチで行く定食屋など、食事の際にメニューを見るとき、馴染みのある魚の名前を目にする機会がありますよね。

でも、肝心の読み方が分からず、オーダーのときにドキドキした……なんていう経験はありませんか?

そこで今回は、魚へんの漢字をピックアップ!

あなたはいくつ読めるか、ぜひチェックしてみてくださいね。

(1)鰕


寿司屋の定番のネタのひとつである「鰕」。

毎回頼む人も多いくらい、一般的な魚介類ですが、魚へんで書くとなると分からない人もいるのではないでしょうか。

正解は……「えび」です。

一般的には「海老」と書くことが多いのですが、魚へんの漢字もちゃんとあるんです。「鰕」のつくりには“カラダを曲げる”という意味があり、カラダを曲げている魚=エビとなったと言われています。

(2)鮍


「鮍は肝から食べる」と言われ、フグの代用品として使われるほど、肝臓が大きくて味がよいことでも有名。

ヒントは、「皮」の部分。もうお分かりの方も多いのではないでしょうか?

そうです、正解は…… 「かわはぎ」です。

鮍の肝は「海のフォアグラ」と呼ばれるほどの絶品なのだとか。一度は食べてみたいですね

(3)鰰


淡白で、味噌田楽をはじめ各地の郷土料理としても重宝されている「鰰」。

なんだか難しそうな漢字ですが、正しい読み方は……「はたはた」です。

「はた」には「はためく=鳴り響く、とどろく」という意味があります。また、「鰰」のつくりは「はたはたとどろく神鳴り」を意味し、日本海沿岸で雷のある季節に獲れる魚ということから、この字が当てられているそうです。

別名「カミナリウオ」とも言い、その名の通り「鱩」と書く場合もあります。

(4)鰙


「ジャパニーズ・スメルト」という英名をもつほど、日本的な魚でもある「鰙」。

あっさりとした風味で食べやすく、唐揚げや天ぷら、南蛮漬けなどを食べたことがある人も多いのではないでしょうか。

そんな「鰙」の正し読み方は……「わかさぎ」です。

もっとも脂がのると言われる2~3月頃に、ぜひ食べてみたい魚ですね。

また、わかさぎを表す漢字として「公魚」「若鷺」もあります。

あなたはいくつ読むことができましたか?

食材としては身近でも、漢字となると難しいものも多いですよね。今回ご紹介した4つの漢字の正しい読み方、ぜひ覚えておいてくださいね!

文/桜井美穂子 画像/PIXTA(ピクスタ)(A_Team、shimi、Ushico、Taka、Pangaea)、Shutterstock(Selenophile) 参考文献/江戸家 魚八『魚へん漢字講座』(新潮社)


② 森カズオ  文字のある風景⑤ 『国字』~日本でつくられた漢字たち~

活版印刷研究所(2019.1.3、参考)

  
「鯰」

さて、この字はなんと読むでしょうか?

魚遍に念と書いていますが、この字は「なまず」と読みます。川や池などの淡水域にいるウロコのない口の大きな魚ですね。長く伸びたヒゲも特徴で、なんともユーモラスな姿をしています。なまずは、江戸時代には、地震を起こす原因とされていて、地震封じのお札などに描かれていました。ちなみにその絵札を“鯰絵”と呼んだりします。

鯰絵

なんだか、お寿司屋さんのお湯のみのようなお話ですが、魚遍にいろいろな漢字を組み合わせて特定の肴を示す字をつくることが、日本では昔から行われてきました。

「鰤(ぶり)」「鯛(たい)」「鮪(まぐろ)」「鱈(たら)」「鰡(ぼら)」「鱚(きす)」「鯉(こい)」「鮒(ふな)」「鰌(どじょう)」「鯨(くじら)」「鯱(しゃち)」「鮑(あわび)」などなど、枚挙にいとまがないほど、あらゆる…といっていいほどの魚たちが漢字になっているのです。

実は、これらの魚の名前の漢字の多くが「国字」と呼ばれる日本でつくられた漢字なのです。「和製漢字」とか「和字」「倭字」「皇朝造字」などとも呼ばれている漢字に倣って日本でつくられた文字なのです。日本での漢字の歴史は紀元3世紀頃の「漢委奴国王」と刻まれた金印(中学校や高校の歴史の教科書に載っていたアレですね)などが最初期の漢字事例として知られています。その後、日本では漢字を基にして、ひらがなやカタカナが独自につくられていくのですが、国字も同じような成り行きで生まれたのかもしれません。はっきりとした誕生の時期は、まだよく分かっていないのです。

魚の名前の字の他に、「峠」や「畑」「榊」「辻」などの字が国字として知られています。“山を上ったり下ったりするから峠”とか“焼いて耕す田んぼのような畑”“神様の木だから榊”“道が交わるところだから辻”。いずれも、ビジュアル的によく分かるつくり方ですね。まったく、日本人の造字のセンスにはシャッポを脱がずにはいられません。他にも“風が止まるから凪(なぎ)”だとか“風が木を揺らすくらい強く吹く凩(こがらし)”あるいは“人が動くから働く”や“新しいことを口にするから噺(はなし)”や“毛を少なくするので毟る”だとか、まったくもってシャレ気のある字が多いのです。

こんなセンスあふれる国字ですから、本家本元に逆輸入された字もあります。それが「鱈」。冬に獲れるからだとか身が雪のように白いから…など造字の由来には諸説ありますが、中国でも「鱈」鵜はタラと認識されているようです。漢字を超えた国字といってもいいのかもしれませんね。

ところで、少し国字とは違う話になってしまうかもしれませんが、日本と中国で同じ字でも違う魚を表わす字があるのをご存知ですが?それは「鮎」。日本では夏の風物詩であり、淡水魚の宝石とも称される「アユ」を指しますが、中国に行くとこの字は「なまず」のことになります。「鮎」の造字の起源は、神功皇后が戦の勝敗をアユを使って占ったから(だから魚遍に占う)といいますから、これも国字の一種なのかもしれません。なんとも不思議ですね。同じように意味が変わる字としては「嵐」があります。日本では、暴風のことになるのですが、中国では山の清々しい雰囲気を伝える字だそうです。

いろんな発想をもって字がつくれるのは、表意文字である漢字の魅力のひとつ。独自につくってみるのも楽しいかもしれません。例えば魚遍に天と書いて「クロマグロ」とか…。シャレをきかせて遊べば、楽しい脳活ができるのではないでしょうか。


③ 国字、和製漢字(wikiより)

中国から伝来した漢字ではなく、日本で作られた漢字体の文字を指し、国字、和字、倭字、皇朝造字などとも呼ばれる。 また、日本製の漢字を国字という言葉で表すようになったのは、江戸期に編纂された研究書『同文通考』および『国字考』で用いられてからである。

日本の国字にあたるものは海外にもあり、朝鮮における朝鮮製漢字やベトナムのチェノムなどがある。また広義の国字については諸説あり、「」という字は「としょかん」という日本で中国人が作った字であるが、これを含めるかどうかなど考える必要がある。また、日本で中国と異なる略し方をした場合を含めるかなども問題となる。例えば、「鹽」の略字「塩」(新字体)は日本の略し方で、中国では用いないが、台湾では用いられる。また、「栃」は元となった「」は中国の漢字であり、旁を「」に置き換えた漢字は中国にもあるため、筆画が違うだけの差を日本で作ったとするかどうかなども検討を要する。


④ 国字(こくじ、コトバンクより)

種々の意味に用いられる語で、大略次の用法がある。

(1)国語を書き表すのに用いる文字の総称。現代日本語では、漢字、平仮名、片仮名、ローマ字、算用数字などである。「国字問題」「国字改良」というときの「国字」はこの意味である。

(2)漢字に対して仮名をさす。和字ともいう。この用法は江戸時代が中心で、現在はあまり用いられない。

(3)中国でつくられた漢字に倣って、日本で新たに案出された文字。和製漢字ともいう。

以上のうち、普通には(3)の意味で用いられることがもっとも多い。これは、中国に存在しない事物や、通常の漢字では表現しにくい観念を示すためにつくられたものであり、「峠(とうげ)」「畑(はたけ)」「辻(つじ)」「凩(こがらし)」「凪(なぎ)」「躾(しつけ)」「鰯(いわし)」などがその例である。新井白石(あらいはくせき)は『同文通考』で81字を取り上げて国字とし、伴直方(ばんなおかた)(1789―1842)の『国字考』では126字をあげているが、国字であるか否かの認定がまだ不明確なものもある。

国字には、原則として「音」がなく「訓」のみが存在する(ただし、「働(はたらき)」には音「ドウ」があり、「鱇(コウ)」「腺(セン)」「鋲(ビョウ)」などのように「音」のみのものもある)。その構成法は、許慎(きょしん)の六書(りくしょ)でいえば、会意(構成要素を組み合わせて新しい観念を示す)によるものが大部分で、「神前に供える木」が「榊(さかき)」、「雨が下に落ちる」のが「雫(しずく)」、「山の上りと下りの境界」が「峠」、「木を枯らす風(几)」が「凩」になるのがその例である。[月本雅幸]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)


⑤ 和製漢語(wikiより)

日本で日本人によりつくられた漢語。古典中国語・近代北方中国語の語彙・語法・文法を基盤として参照しつつ、ときに日本語の語彙・語法・文法の影響(和臭)を交えて造語された。古くから例があるが、特に幕末以降、西欧由来の新概念などを表すために翻訳借用として盛んに造られるようになった。日本製漢語ともいう。

「和製漢語」の意味する範囲は論者によって様々であり、統一見解はない。 「共和のように、古典中国語に用例があっても、新たに日本人が近代的概念・意味を加えて使用するようになった場合も和製漢語に含めることがある。たとえ純漢語であっても日本で何らかの意味変化をしているため、意味の拡張だけで和製漢語に認定することには慎重な立場もある


⑥ 和製漢語(参考)



⑦ 渡来人の秦氏は秦の始皇帝の末裔で日本語を喋っていた(参考)


⑧ 漢字・漢文は元々、真名・真名文と呼ばれ、漢民族が発明したものでは無かった