陸軍大将としての西郷隆盛の肖像画があった! | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツを解明します。

基本的に山口県下関市を視座にして、正しい歴史を探求します。

ご質問などはコメント欄にお書きください。

学術研究の立場にあります。具体的なご質問、ご指摘をお願いいたします。

西郷隆盛の肖像画としてはキヨッソーネが描いたものを代表に沢山残存しているが、この絵と同じ構図のものを主流として、多くのバリエーションがある。

最近、以下の西郷隆盛の肖像画が出てきたが、縁者の評価としては多くの特徴を持ち、最も似ているとか。従来の肖像画に描かれていないが、西郷隆盛の二人の弟、二人の男子、従兄弟に共通の特徴である目元(二重瞼と一重瞼)が最新の肖像画には存在した。すなわち、最も西郷隆盛に近い絵画であった!

ただし、1952年に収録された子孫の岩山トクさんの証言テープによると、「(西郷は)キセルで右まゆげや右の生え際に当てて世の中のことを考えていた。だから熱いキセルで眉毛や額の毛がこげてなくなっていた」と説明されていた。これについて参考⑤により本当の顔を錦絵やルモンド ・イリュストレに掲載されたイラストと比較しながら分析すると、子供時代の右腕の怪我により「眉や額の焦げは右では無くて左の側であった」ので、岩山トクさんの誤った記憶による証言にこの肖像画が一致していることになる。すなわち、この肖像画は1952年以降に作成された可能性も考えられる。

すなわち、やはりキヨッソーネの絵をベースにして、岩山トクさんの些細な誤った記憶と一族の遺伝的特徴を盛り込んだのが、最新の肖像画になったと考えられる。


参考

① 西郷隆盛の新肖像画? 作者不明。一般公開で「情報求む」   署名はなく、だれがいつ描いたのか全くわかっていない

朝日新聞(2018.6.13、参考)

新たに見つかった西郷隆盛と見られる肖像画

西郷隆盛の新肖像画を発見? 縁者「特徴そろっている」

西郷隆盛を描いた可能性がある新しい肖像画が、鹿児島県枕崎市で見つかった。作者や制作年は不明で、西郷の遺品などを管理している鹿児島市の西郷南洲顕彰館が今月から一般公開して情報を求めている。

西郷ゆかりの縁者は「祖先から聞いていた西郷さんの特徴がそろっている」と期待している。肖像画が保管されていたのは、枕崎市宮田町の丸谷兼彦さん(87)、昭子さん(83)夫妻宅。油絵で描かれ、サイズは縦54センチ、横45センチ。署名はなく、だれがいつ描いたのか全くわかっていない。ただ、1926年ごろには昭子さんの実家の仏間に掲げられていたという。

これまでに外部に持ち出されたことはなく、兼彦さんは「西郷さんの肖像か真偽のほどはわからないが、維新150周年の記念の年に多くの人に見てもらえたら」と話す。

(朝日新聞デジタル 2018年01月16日 06時35分)


② 新肖像画には、本当の西郷隆盛の顔に似ている証拠があった!(参考)

・右瞼の上にこぶがある。左瞼かも?
・右に禿げたあとがある。左かも?
・戦地におもむいた時の軍服を着ている。
・1952年収録された子孫の岩山トクさんの証言テープがある。「(西郷は)キセルで右まゆげや右の生え際に当てて世の中のことを考えていた。」だから熱いキセルでまゆげや額のケガこげてなくなっていた。


③ 新しい肖像画とキヨッソーネの肖像画の扱い(参考)

西郷隆盛の親族の会では、
・キヨッソーネが描いた肖像画は、西郷隆盛の精神や象徴を表している
・新たに見つかった肖像画の方は、実際の姿の西郷隆盛が描かれている
と考えているようです!


④ 子供時代の怪我がもとで右腕が不自由(参考)


⑤ 西郷隆盛の本当の顔