金鳥の渦巻、蚊取り線香 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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金鳥の渦巻の蚊取り線香は誰でも使った思い出があると思うが、発祥の地が広島県尾道市だったことは誰も知らなかったと思う。まして、セルビアが除虫菊の原産地とは思いもよらなかった。


除虫菊発祥地の碑、千光寺本堂を下った場所

「金鳥」の商標で有名な大日本除虫菊株式会社の創業者・上山英一郎を顕彰する。この尾道で除虫菊の栽培を始めた。

向島には、除虫菊神社があり、現在でも因島を中心に除虫菊の花を見ることができる。


ところで、殺虫剤のフマキラーも広島県が創業の地だった。アースは兵庫県赤穂市坂越が実質本社で、工場・研究所でもあり、三社とも瀬戸内海側にあった。


参考

① 広島:潮風に揺れる除虫菊 因島で12日から「まつり」

毎日新聞(2018.5.11、参考)

見ごろを迎えた除虫菊=広島県尾道市で2018年4月29日、平川義之撮影

広島県尾道市の因島で除虫菊の花が見ごろを迎え、瀬戸内海を望む山の斜面で白い花が潮風に揺れている。

かつては蚊取り線香の原料として栽培され、全国有数の生産地として知られていた。化学薬品の普及で需要が途絶え、現在は観賞用として島内5カ所計40アールで栽培されている。

12、13両日には花摘みや線香づくりが体験できる「いんのしま除虫菊まつり」が開かれる。問い合わせは因島除虫菊の里連絡協議会事務局(090・4295・4611)。【平川義之】


② 除虫菊と原産地セルビア(参考)

明治18年、金鳥の創業者である上山英一郎がH・E・アモア氏と出会い、当時日本になかった除虫菊の種子を手に入れた。

もともと除虫菊はユーゴスラビア(現セルビア共和国)が原産地で、その効用が14~15世紀に発見されたと言われています。ある女性が野原から摘んできたこの花を部屋に飾っていたところ、枯れてしまった除虫菊の花束の周りでたくさんの虫が死んでいるのを発見しました。以来、その花の殺虫効果が研究されるようになりました。17世紀から18世紀前半にアメリカに渡り、19世紀末になってわが国に入ってきた。


③ フマキラー(wikiより)

創業者の大下大蔵が、1890年(明治23年)、広島県安佐郡祇園町(現・広島市安佐南区祇園)にて薬種商「大下回春堂」(初代)を創業する。1920年(大正9年)に殺虫剤「強力フマキラー液」を開発し、1920年(大正13年)に「大下回春堂」(2代目)を創立した。1963年(昭和38年)には、世界初の電気蚊取『ベープ』を発明・開発した。



④ アース製薬(wikiより)

工場・研究所は1910年(明治43年)以来、発祥の地兵庫県赤穂市坂越にあり、かつては本社も置かれていたが、現在も実質的な本社として機能しているとともに、国内随一の生産拠点となっている。

アース製薬の工場・研究所、赤穂市坂越