神磯の鳥居、茨城県大洗町 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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毎年元旦、宮司以下神職は神磯に降り立ち、太平洋に昇る初日の出を奉拝するとのこと(参考)。しかし、神々しさを狙って南東に向いた参道を設け、関東の初日の出となる太平洋沿岸の岩場に一の鳥居を置いた訳ではない。

神津島から太平洋沿岸を経由して東北地方への聖なるラインを延ばす為には、この地に神社とその鳥居を置くことが適当であったのである。

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太平洋に突き出た大洗磯前神社の神磯の鳥居

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大洗磯前神社の二の鳥居から北西方向の拝殿に向かう参道

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大洗磯前神社の拝殿

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大洗磯前神社の神磯の鳥居、茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8249−1

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① 赤丸: 大洗磯前神社の神磯の鳥居
② 黄丸: 神津島
③ 黄四角: 鋸山
④ 緑丸: 皆神山(ピラミッド)
⑤ 緑四角: 名草厳島神社(巨石群)と佐白山(巨石群)
⑥ 青丸: 志賀理和気神社と胆沢城跡
⑦ 青四角: 多賀城碑
⑧ 東西赤線: 北緯34度14分


参考

① 大洗磯前神社の由来(参考)

文徳実録』によると、文徳天皇の斉衡3年(856)12月29日に常陸国鹿島郡大洗磯前に御祭神大己貴命・少彦名命が御降臨になりました。里人の一人に神がかりして、「我は大奈母知、少比古奈命なり。昔此の国を造り訖へて、去りて東海に往きけり。今民を済わんが為、亦帰り来たれり」と託宣され、ここに当社が創建されました。翌天安元年8月には官社に列せられ、更に10月には「大洗磯前薬師菩薩明神」の神号を賜りました。延喜の制では明神大社に明治18年4月には国幣中社に列されました。


② 『神磯の鳥居』事故続発…原因はインスタ?

ライブドアニュース(2018.2.16、参考)

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海辺に立つ鳥居や朝日がつくり出す幻想的な風景。いわゆる“インスタ映え”を求めて人気が急上昇する観光地で、いま、痛ましい死亡事故が起きている。事故につながる危険性とは─。


茨城県・大洗町の観光スポット『神磯の鳥居』。海岸にそびえ立つ鳥居と朝日が幻想的な風景を生み出す。日中も、この鳥居を見ようと多くの観光客が訪れていた。

観光客「海の中にある鳥居はいいなと思って」「風光明媚(ふうこうめいび)で、すがすがしい」

最近では、“インスタ映え”を狙って撮影に訪れる人も多いという。しかし、いま、そんな人気急上昇中の観光地にある異変が。鳥居に近づこうと滑りやすい岩場を歩く観光客が増え、今年に入って水難事故が相次いだのだ。

先月21日には、海に転落した中学生の長男(12)を助けようとした母親(53)が溺れて死亡。今月4日にも、写真撮影のために鳥居に近づいた際、岩場から転落した会社員の男性(30)が、死亡した。


海岸では、鳥居に行くまでに大きな岩がいくつもごろごろとある。足場が悪そうに見え、岩と岩の間隔がかなりあるところも。岩場に近づいてみると、足場はかなり悪く、岩はゴツゴツしていて、バランスが取りにくいと感じられた。一見、水位は低いように見えるが、海が荒れると波が押し寄せ、危険だという。

2度目の事故が起きた翌日、大洗町役場は、岩場に登らないよう注意を促す看板を設置した。

大洗町役場 小沼敏夫・商工観光課長「一度(海に)落ちてしまうと、冬場で寒いときだと危険。啓発の看板を立てておりますので、ルールにのっとって楽しんでいただきたい」


観光の“シンボル”をめぐる問題に、地元の観光協会の思いは複雑だ。

大洗観光協会 大里明・会長「最近だとインスタ映えするとかもあってか、たくさんの方が写真を撮りに来られる。危険な場所ですので、あまり近寄らないでいただいて、遠くから眺めていただくのが一番かと思います」

看板設置後は幸い、水難事故は起きていないということで、町などは今後の行楽シーズンに向け、引き続き注意を呼びかけたいとしている。