ドイツのメルケル首相が指摘したチベットとウイグルは元々独立国だった | 日本の歴史と日本人のルーツ

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チベットと東トルキスタン(新疆、ウイグル)、内モンゴル、満州は中華人民共和国の共産党の人民解放軍によって侵略された。それまでは、清国や中華民国に朝貢していた程度の国だった。それも1735年から1844年の間に朝貢を行う属国となったようだ。

属国とか藩属国とは清国が定義したことで、当該の国々は清国を恐れてご機嫌をとっただけ!独立国には間違いない。特に漢族を送り込んで現地人の人権を蹂躙する侵略行為は許せない。

尖閣諸島や南シナ海の諸島は、清国の領域外となっていた。台湾だって全てを清国が支配していなかった。


参考

① メルケル首相、習近平国家主席に南シナ海問題で注文(参考)


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2014年3月、習近平国家主席と会談した際、メルケル氏は古地図を贈った。この地図は、宣教師がもたらした情報を元にフランス人Jean-Baptiste Bourguignon d’Anvilleが描いたもので:右上、1735年時点での清朝の領域を示している。その地図では新疆(東トルキスタンEast Turkestan)、チベット(Tibet)、内モンゴル(Inner Mongolia)、尖閣諸島(Senkaku Islands)、そして南シナ海諸島(South China Sea Islands) は、清朝の領域外となっている。

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しかし、一部の中国メディアはこのニュースでは地図をすげ替え、贈呈されたものとは違う、1844年の英国人地図製作者John Dower古地図:左を掲載したと報じられた。自分に都合のいいことしか言わない中国の
面目躍如である。今回のメルケル氏が国際裁判に言及した件は、当然国内報道しないだろう。


② 原中国(清国)と侵略後の現在の領域の比較(参考)

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③藩属国、宗主国に強く従属する国(参考)

東アジアの外交関係では、清朝(清国)の周辺にあって形式的には独立しているが、事実、上清に服属している国を藩属国(一般には属国)という。服属とは属国となることで、それを従えた国を宗主国という。属国の王は清朝に毎年朝貢し、自国での支配権を認めてもらう必要があり、そのような形で行われる貿易を朝貢貿易という。属国よりも独立性が強い形態が保護国であるが、これは主として近代以降に用いられる。

清は太宗ホンタイジの時、たびたび朝鮮(李朝)を攻撃し、1637年に服属させた。なお、ベトナムは阮朝の統一後、1804年に清を宗主国とする越南国となった。ビルマ(現ミャンマー)・タイなどの東南アジア諸国も清朝に朝貢したが、実質的な支配は及ばなかった。なお、モンゴル、青海、新疆、チベットは藩部として間接統治をうけ、台湾は清の直轄領となった。日本(江戸幕府)は中国商人の長崎入港は認めたが、外交関係は持たなかった。朝鮮と日本の関係は基本的には対等な関係「交隣」であるとされた。


④ 1945年時点の東アジア(参考)

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⑤ 中華人民共和国の建国時(1949年10月1日参考)

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⑥ チベット侵攻(wikiより)

中国人民解放軍によるチベットへの侵攻をいう。侵攻は、チベットの東北部・東部に対して(1948 - 1949)、中央チベットに対して(1950 - 1951)


⑦ 東トルキスタン(新疆)侵攻

中国人民解放軍は1949年10月に新疆に展開し、広大な地域を1950年春までに占領した。ユルバース・カーンオスマン・バティルによって僅かに抵抗活動が行われたが、双方とも共産党軍に敗れた。


⑧ 内モンゴル(南モンゴル)

1949年10月1日、中華人民共和国が建国するとウランフの内モンゴル自治政府は内モンゴル自治区となった。中華人民共和国の自治区としては最も早い成立である。


⑨ 満州国

日本の太平洋戦争敗戦により、1945年8月18日に満洲国皇帝・溥儀が退位して満洲国は滅亡。満洲地域はソ連の占領下となり、その後国共内戦中国国民党中国共産党が争奪戦を行い、最終的に1949年10月1日、中華人民共和国の領土となっている。


10 中国の版図の明時代までの歴史(参考)

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掲載した地図は、今の中国の行政区分で、チベットや新疆ウイグル、内モンゴルなどの5つの自治区と、青海省・雲南省・黒竜江省・吉林省を薄い灰色で、それ以外の省を濃い灰色で示しました。そこに前漢・唐・明それぞれの時代の版図を色で表した。

注意: 漢・明の国は漢族が支配したが、唐の国は漢族では無く北方遊牧民族の鮮卑が支配した。清の国は満州の女真族が支配した。元の国はモンゴル族が支配した。唐時代の新疆あたりは、中央アジアの遊牧民族・突厥の国を侵攻して一時、獲得した。