課税するかしないか?!難しい、福岡市新天町商店街 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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商店街の屋根付き通路(銀天街)は公道か?そうで無いか?課税・非課税の判断は難しい!こんなところに、税金をかけようとする役所もご苦労様!

新天町商店街商業協同組合の楢崎慶司理事長は「24時間照明をつけ、冷房や暖房をしている。夜間歩行の安全にも寄与している。公益性が高いので、非課税であるべきだ」と反発している。しかし、普通の公道なら照明や冷暖房をするかな?自動車も通れないのに!商店街にお客を呼び込む私道もと考えられる。

京都にある町家などは良く鰻の寝床と言われ、奥行きに細長い家屋となっているのも、間口の幅での課税を逃れるためとか!?

如何に節税するか、知恵比べですね!

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新天町商店街は建物の間の道路に雨避け屋根をつけた街路

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左が今まで非課税で今後課税される新天町の商店街(屋根付きの街路)、右は非課税の雨避け屋根付き公道

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左は非課税の雨避け屋根付き公道、右は従来から課税の通り(ビル一階の床)

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非課税の雨避け屋根付き公道、車道と歩道が区別されている。


参考

① 新天町の全通路課税 福岡市方針、新たに3000万円 商店街は反発

西日本新聞(2017年03月14日、参考)

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福岡市が2017年度から、中央区天神の新天町商店街の全ての歩行者用通路(私道)に課税する方針を固めたことが分かった。課税対象と非課税の通路が混在している状態を是正するためとみられる。新たな課税額は約3千万円。商店街側は反発しており、市に不服を申し立てる方針。

商店街関係者によると、課税方針の対象は新天町商店街商業協同組合と新天町商店街公社が所有する三つの通路。長さは計約180メートルで、幅は6メートルと4・4メートル。

新天町商店街は1946年創業。三つの通路は86年ごろ、屋根付き商店街の形態から「公共道路」とみなされ、非課税になったという。他の通路はビル1階を貫く構造であることなどから、市は「建物の敷地の一部」として課税していた。

商店街側は「通路は非課税とすべきだ」と主張。市を相手取り、課税の取り消しと、2012年度までの22年間に納めた固定資産税など約3億5千万円の損害賠償を求め提訴した。福岡地裁は14年に「通路は公共の道路」と判断し、市に約2800万円の支払いを命じたが、福岡高裁は地裁判決を取り消し、請求を棄却。最高裁も昨年2月、商店街側の訴えを退けた。

市は裁判の結果を受け、通路全体に課税する方針を固めたとみられる。課税企画課は「個別の案件には答えられない」としている。

新天町商店街商業協同組合の楢崎慶司理事長は「24時間照明をつけ、冷房や暖房をしている。夜間歩行の安全にも寄与している。公益性が高いので、非課税であるべきだ」と反発している。

=2017/03/14付 西日本新聞朝刊=


② イタリアのアルベロベッロの家屋(トゥルッリ)は税金対策?!

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wikiによると、農民の家は解体しやすいよう簡易に建設することが領主によって命じられていたという。理由としては2つあり、1つは反抗的な農民を懲罰するため、もう1つは課税対策である。領主はナポリ王国に対して家屋に応じた税を納めねばならなかった。このため解体しやすく再建しやすいような構造にしたという。ナポリ王国の徴税官による1644年の報告に、徴税を妨害するための家屋解体が行われたとが記載されている。ただし史料調査・比較調査の結果としては、農村の統制のための懲罰の手段とすることが、この措置の主目的であったようである。