最近、プロレスの動画を時々見ています。
昔は、激しく厳しいプロレスが好みだったのですが、
最近は、明るく楽しいプロレスが好きですね~。
例えば、一昔前の、還暦前後のジャイアント馬場を中心とした、
ファミリー軍団と悪役商会の対決。
ラッシャー木村のマイクパフォーマンスも好きなんですよね。
最近は、菊タロー選手やくいしんぼう仮面選手の試合。
Youtubeの動画から、1試合載せてみよう…。
と思ったのですが、うまくいかないので、検索してみてください(>_<)
まぁ、いろいろ調べているうちに、
くいしんぼう仮面選手のブログを発見。
くいしんぼう仮面の前へ前へ前のめり
そのブログに、「私の履歴書」という記事がありまして。
現時点で、48枚目まで続いています。
プロレスラーになる前、なってからの生き様が、
面白おかしく、時にはシビアに書かれています。
「プロレスで生きるというのはどういうものなのか」
という事を、考えさせられる記事です。
まぁ、ここまでが前置きでして。
私もこの4月で、マージャンの競技選手としての活動が20年目なんですよ。
一つの区切りの意味を込めて、自分のこれまでの歩みなんかを書き綴ってみようかな、と。
自己満足な記事になってしまうかもしれませんが、
「マージャンで生きるとはどういう事なのか」
などといった壮大なものではなくとも。
「こんなロクな金にもならんような活動、長々と続けて、しもでさんはアホやなぁ」
でもいいですし。
「こんなに好き勝手やっても、なんとか生きていけるんだなぁ」
と、あきれ返ってもいいです。
週1回くらいのペースで、1年くらい書いていこうかな、と思います。
基本的に時系列に進めていく予定ですが、
内容によっては、時系列を無視してしまう事もあると思います。
その辺はご勘弁を。
改めまして、今年1年よろしくお願いします。
今週の土曜日は、クラシックプロアマリーグの最終節です。
私は仕事なので、最終節はお休み。
当日は、速報を気にしながらの仕事になりそうです(笑)。
クラシックルール研究会の当日は、最終節が終わったあとになりますが、
今期準決勝に進出できなかった方も、来期以降の為に来てくれると嬉しいです。
プロアマリーグに出場していない方の参加も歓迎ですよ♪
さて、今月のクラシックルール研究会は、第2月曜日の開催です。
詳細は以下の通り。
日時…12月14日(月)・19時から22時半くらい
会場…まーちゃお下北沢
会費…1500円
講師…下出和洋(麻将連合ツアー選手・第3期最高位戦クラシック優勝)
内容…1局ごとに検討(内容は変更の可能性あり)
参加資格…所属の有無に関係なく、クラシックルールに興味がある方ならOK
皆様のご参加、お待ちしております。
第3回・TwinCupの決勝戦観戦記の続きです。
南1局1本場 ドラ
最後の親番となる佐藤、9巡目リーチ。
(牌姿)












この

は正直、手応えを感じただろう。実際、この時点で山には6枚残っている。
アガリは時間の問題かと思われたが、北家の山本も10巡目にリーチ。東2局のリーチ合戦の再来である。













山本の

も山に6枚いる。6対6なら決着は時間の問題かと思われた。
しかし、ようやく決着がついたのは14巡目。しかもその間は西家の武中に
が来ただけ。この時点でもまだ5対6なのだ。
今度は山本に凱歌が上がった。












ツモ
ドラ
裏ドラ
1300・2600に積み棒300とリーチ棒2000が加わった。
そして、トータルは…。
田中172.6 山本166.3
これで一気に射程圏内。追われる田中も気が気ではないはずだ。
南2局
東家の田中は、山本を突き放そうと果敢に攻める。
しかし、田中の親番は3局とも流局。ノーテン罰符を2回手に入れるだけにとどまった。
南3局3本場 ドラ
ここまでの上位2人のトータルは、こうなっている。
田中174.6 山本164.3
流れに流れて積み重なった供託点は、積み棒3本にリーチ棒3本。
当然ながら田中としては、山本にだけはこのボーナスを渡したくないところだ。
5巡目、北家の田中の手牌がこうなった。












ツモ
田中の一打は
。
ほほう。これは柔軟だ。
マンズのリャンカンはまだ選べない状況であり、かといってメンゼン限定の打
では手牌が重くなる。
理屈で考えれば当然なのかもしれないが、いざ座った時にそう打てる打ち手は果たしてどのくらいいるのだろうか。
次巡のツモ
で役なしテンパイは逃した形になったが、このイーシャンテンの方が柔軟性、安定感がある。













そして田中は、西家の佐藤がツモ切った
をポン。打
とし、ひとまずカン
のテンパイ。
一方、南家の山本はこんなイーシャンテン。













ネックのペン
が残っている。これは田中がアガりきるか。
ところがその後、思いもよらない展開が待っていた。
まずは、佐藤が13巡目に生牌の
を切って「リーチ」。
え? リーチ?













役満2連発以外は優勝の可能性がない佐藤。1つでも上の順位を目指す選択も仕方ない。
ハネ満ツモならトータル3位の武中に6.6P差に迫るのだ。
その宣言牌の
に対して、山本から『ポン』の声がかかった。
あれ? ポン?









ポン


絞っていた『南』が重なったのだ。
このまま流局かと思われたが、18巡目に山本が
を引き寄せた。









ポン

ツモ
500・1000は800・1300にリーチ棒が4本。
これで2人のトータルがこうなった。
田中173.8 山本171.2
僅か2.6P差。誰もが目を離せないオーラスを迎えることになった。
南4局0本場 ドラ
順位点込みとはいえ、一時は47.2Pまで開いていたはずが、この最終局面を迎えた時には2.6P差。
今となっては、お互い腹を括るしかない。
そんな2人の配牌はこう。
東家・山本













西家・田中












しかし、8巡目以降、山本と田中はこの手牌のまま、ピタリと動かなくなった。
山本












田中












現時点ではシャンテン数も、手役の素も、山本が少し有利か。
そして13巡目に田中がツモ切った
を見て、同巡に北家の武中が
を合わせ打った。
これを山本が「チー」。ひとまず形式テンパイにとった。









チー


次巡、ツモ
で打
として、
限定とはいえ、アガれる可能性が残っているテンパイに漕ぎつけた。
一方の田中は、この時点においてもまだリャンシャンテン。













これは流局1人テンパイで次局に持ち越しか。
その2巡後、山本が
をツモ切る。すると…。
なんと田中の口から、決着を告げる一言が発せられた。
田中「ロンッ!」












ロン
土俵際まで追い詰められながらも、最後は自力でアガりきった。
神様もなかなか粋な演出をしたものである。
決勝戦結果
田中65.4 山本19.8 武中▲30.5 佐藤▲54.7
追記…戦い終わって
実は、今回の観戦記を引き受けた当初は、もう少し「お祭りテイスト」の文章にして、なるべく「競技麻雀の楽しさが伝わるような内容」にしようと思っていた。
しかし今回、準決勝からずっと見ていたら、そんな考えはすっ飛んでしまった。
正直、凡ミスがほとんどなく、高いレベルでの攻防が多く見られた。
そして何よりも、打ち手の魂が伝わってきた。
タイトル戦じゃないのがもったいないくらいの内容である。
せめて、この戦いが、一人でも多くの人に伝わることを、願ってやまない。
優勝した田中はもちろんのこと、他の選手にも拍手を贈りたい。
田中巌選手、おめでとう。
他の3選手も、お疲れ様。
決勝には届かなかった選手のみんなも、お疲れ様。
その戦いを最後まで見届けた観戦者も、お疲れ様。
運営および関係者の方々、お疲れ様。
そして、ありがとう。
次回以降のツインカップも、より一層楽しい「競技麻雀祭り」になってほしいと願い、ダラダラ書き綴った拙文を締めくくろうと思う。
第3回TwinCup 最終結果
優勝 田中 巌 175.8
準優勝 山本篤史 169.2
第3位 武中 真 96.5
第4位 佐藤 崇 27.2
(文中敬称略)
6年も前の観戦記をアップしたわけですが。
まさか、決勝戦が生放送される時代が、こんなに早い時期に来るとは思いませんでしたね。
というわけで、本日13時から、第8回TwinCup決勝戦が、
麻雀スリアロチャンネルにて放映されます。
第8回・TwinCup決勝戦
【対局者】
秋山裕邦(日本プロ麻雀協会)
鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)
原悠介(最高位戦日本プロ麻雀協会)
二見大輔(日本プロ麻雀協会)
【MC】
上野あいみ(日本プロ麻雀協会)
塚田美紀(最高位戦日本プロ麻雀協会)
【解説】
片山まさゆき(漫画家)
多井隆晴(RMU)
小林剛(麻将連合)
水巻渉(最高位戦日本プロ麻雀協会)
小川裕之(日本プロ麻雀協会)
【ルール・システム】
ルールは最高位戦ルールに準ずる
http://saikouisen.com/rule.php
半荘5回戦のトータルポイントで優勝者を決める
対局者、関係者の皆様、頑張ってくださいね♪
南1局1本場 ドラ
最後の親番となる佐藤、9巡目リーチ。
(牌姿)
この
アガリは時間の問題かと思われたが、北家の山本も10巡目にリーチ。東2局のリーチ合戦の再来である。
山本の
しかし、ようやく決着がついたのは14巡目。しかもその間は西家の武中に
今度は山本に凱歌が上がった。
1300・2600に積み棒300とリーチ棒2000が加わった。
そして、トータルは…。
田中172.6 山本166.3
これで一気に射程圏内。追われる田中も気が気ではないはずだ。
南2局
東家の田中は、山本を突き放そうと果敢に攻める。
しかし、田中の親番は3局とも流局。ノーテン罰符を2回手に入れるだけにとどまった。
南3局3本場 ドラ
ここまでの上位2人のトータルは、こうなっている。
田中174.6 山本164.3
流れに流れて積み重なった供託点は、積み棒3本にリーチ棒3本。
当然ながら田中としては、山本にだけはこのボーナスを渡したくないところだ。
5巡目、北家の田中の手牌がこうなった。
田中の一打は
ほほう。これは柔軟だ。
マンズのリャンカンはまだ選べない状況であり、かといってメンゼン限定の打
理屈で考えれば当然なのかもしれないが、いざ座った時にそう打てる打ち手は果たしてどのくらいいるのだろうか。
次巡のツモ
そして田中は、西家の佐藤がツモ切った
一方、南家の山本はこんなイーシャンテン。
ネックのペン
ところがその後、思いもよらない展開が待っていた。
まずは、佐藤が13巡目に生牌の
え? リーチ?
役満2連発以外は優勝の可能性がない佐藤。1つでも上の順位を目指す選択も仕方ない。
ハネ満ツモならトータル3位の武中に6.6P差に迫るのだ。
その宣言牌の
あれ? ポン?
絞っていた『南』が重なったのだ。
このまま流局かと思われたが、18巡目に山本が
500・1000は800・1300にリーチ棒が4本。
これで2人のトータルがこうなった。
田中173.8 山本171.2
僅か2.6P差。誰もが目を離せないオーラスを迎えることになった。
南4局0本場 ドラ
順位点込みとはいえ、一時は47.2Pまで開いていたはずが、この最終局面を迎えた時には2.6P差。
今となっては、お互い腹を括るしかない。
そんな2人の配牌はこう。
東家・山本
西家・田中
しかし、8巡目以降、山本と田中はこの手牌のまま、ピタリと動かなくなった。
山本
田中
現時点ではシャンテン数も、手役の素も、山本が少し有利か。
そして13巡目に田中がツモ切った
これを山本が「チー」。ひとまず形式テンパイにとった。
次巡、ツモ
一方の田中は、この時点においてもまだリャンシャンテン。
これは流局1人テンパイで次局に持ち越しか。
その2巡後、山本が
なんと田中の口から、決着を告げる一言が発せられた。
田中「ロンッ!」
土俵際まで追い詰められながらも、最後は自力でアガりきった。
神様もなかなか粋な演出をしたものである。
決勝戦結果
田中65.4 山本19.8 武中▲30.5 佐藤▲54.7
追記…戦い終わって
実は、今回の観戦記を引き受けた当初は、もう少し「お祭りテイスト」の文章にして、なるべく「競技麻雀の楽しさが伝わるような内容」にしようと思っていた。
しかし今回、準決勝からずっと見ていたら、そんな考えはすっ飛んでしまった。
正直、凡ミスがほとんどなく、高いレベルでの攻防が多く見られた。
そして何よりも、打ち手の魂が伝わってきた。
タイトル戦じゃないのがもったいないくらいの内容である。
せめて、この戦いが、一人でも多くの人に伝わることを、願ってやまない。
優勝した田中はもちろんのこと、他の選手にも拍手を贈りたい。
田中巌選手、おめでとう。
他の3選手も、お疲れ様。
決勝には届かなかった選手のみんなも、お疲れ様。
その戦いを最後まで見届けた観戦者も、お疲れ様。
運営および関係者の方々、お疲れ様。
そして、ありがとう。
次回以降のツインカップも、より一層楽しい「競技麻雀祭り」になってほしいと願い、ダラダラ書き綴った拙文を締めくくろうと思う。
第3回TwinCup 最終結果
優勝 田中 巌 175.8
準優勝 山本篤史 169.2
第3位 武中 真 96.5
第4位 佐藤 崇 27.2
(文中敬称略)
6年も前の観戦記をアップしたわけですが。
まさか、決勝戦が生放送される時代が、こんなに早い時期に来るとは思いませんでしたね。
というわけで、本日13時から、第8回TwinCup決勝戦が、
麻雀スリアロチャンネルにて放映されます。
第8回・TwinCup決勝戦
【対局者】
秋山裕邦(日本プロ麻雀協会)
鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)
原悠介(最高位戦日本プロ麻雀協会)
二見大輔(日本プロ麻雀協会)
【MC】
上野あいみ(日本プロ麻雀協会)
塚田美紀(最高位戦日本プロ麻雀協会)
【解説】
片山まさゆき(漫画家)
多井隆晴(RMU)
小林剛(麻将連合)
水巻渉(最高位戦日本プロ麻雀協会)
小川裕之(日本プロ麻雀協会)
【ルール・システム】
ルールは最高位戦ルールに準ずる
http://saikouisen.com/rule.php
半荘5回戦のトータルポイントで優勝者を決める
対局者、関係者の皆様、頑張ってくださいね♪
今日は、第8回TwinCupの決勝戦が、
ニコニコ生放送、スリアロチャンネルにて13時から放映されます。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv240023516
それを記念(?)して、第3回大会の決勝戦の観戦記を掲載します。
これは私が2009年に書いたもの。
しかし、掲載サイトが閉鎖されてしまったので、幻の観戦記となったのです。
準決勝の模様はこちら↓
第3回・TwinCup観戦記・1
第3回・TwinCup観戦記・2
なお、諸事情により、一部修正や加筆しております。
ご了承ください。
所属団体は、2009年当時のものとなっております。
決勝戦
決勝に進出した選手は、この4人。起家から順に紹介していこう。
佐藤崇(準決勝までトータル81.9)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。Aリーグにも定着した感がある、自他共に認める実力派。
2008年はとにかく大活躍の年だった。優駿杯(棋士会主催)で、念願の初タイトル獲得。
タイトル戦の決勝進出は実に3回(優駿杯、最高位戦クラシック、最高位決定戦)。
ちなみにツインカップは3年連続(!)で決勝に進出している。もはや「ツインカップの顔」と言ってもいいのではなかろうか。
今年こそは勝利の美酒を味わいたいことだろう。
田中巌(110.4)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。現在B2リーグで昇級争いの真っ只中である。
新人時代から実力には定評があり、1年目はC2、C1リーグをストレートで昇級。まだデビューして3年目ながら、中堅クラスの雰囲気を持ち合わせている本格派。
武中真(127.0)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。2008年はB2リーグで昇級したものの、仕事などの都合により、2009年のB1リーグ出場を断念。
2007年の王座戦で決勝進出。あと一歩で優勝を逃した。その時の優勝者は、今回の決勝進出者でもある山本篤史(棋士会)。
日頃は会社員ながら、日程の都合がつけば、あらゆる競技会に積極的に参加するなど、競技麻雀に対する思いは実に熱い。3年前にデビューした当時に比べると、実力が飛躍的に伸びたと評する人も少なくない。
ちなみに、ツインカップの「ツイン」の由来は、双子の武中兄弟からである。
山本篤史(149.4)
日本プロ麻雀棋士会所属。
第1回優駿杯、第32期王座戦で優勝。実力、実績とも申し分ない。
麻雀も日常も、いるのかいないのかわからないくらい、とにかく気配を感じさせない。日常はどうかわからないが、麻雀においてはそれが大きな武器になる。
とにかく自己主張をする鈴木たろう(プロ協会)とは、まさに対極。
東1局0本場 ドラ
西家の武中が、3巡目リーチ。準決勝に引き続き、牌運に恵まれている。
(牌姿)












「先手」「ドラ1以上」「手牌の変化が少ない」ことから、リーチという選択に違和感はなかった。
その一方で「ひとまずヤミテンにして、好形に変化しやすい牌を引いたらテンパイを崩す」という意見も後で聞いた。あと、「押し返されたら勝算が低い」というのも理由の一つだろう。
リーチひとつとっても、いろんな意見が出るのだから、麻雀は面白い。
決着は意外と早かった。8巡目に田中がツモ。












ツモ
ドラ
裏ドラ
が武中の現物。念入りにヤミテンにして、700・1300とリーチ棒の収入。
東2局1本場 ドラ
東家の田中が気合いを入れてリーチ。6巡目である。
そして7巡目、気合いの入った声で「ツモ!」。












一発ツモ
ドラ
裏ドラ
ちなみに
は、北家の佐藤が3巡目に切っているだけ。全員の捨て牌を見ても、山に3枚居そうなのだ。一発はともかく、いずれツモりそうである。
しかし、この一発ツモ。実は少しアヤがあるのだ。
田中のリーチを受けた時点で、北家の佐藤の手牌はこうなっていた。













高得点が期待できる。現物は1枚もない。
安全牌が劇的に増えない限り、ある程度までは押すはずだ。
そこに西家の山本が、田中のリーチ宣言牌でもある
を切ってきた。一発消しかつチーテンが取れる牌だ。
しかし佐藤はそれをスルー。これはどうなのだろう。
佐藤にとって最悪のシナリオは、自分以外が独走態勢になってしまうこと。
それを阻止するために、誰かがいち早くテンパイをとって、田中のリーチを交わしにいくのもありではなかろうか。
後日、佐藤本人に聞いてみた。
「大きいリターンが見込めそうなので、メンゼンで押して、ぶつけることしか考えなかった」
「喰うとしたら、出ていく
が現物で、なおかつ待ちになる
が現物の時くらいやね」
なるほど、「至高のメンゼン派」と名高い佐藤らしい思考である。日頃のスタイルがそうさせたのならば、それはそれでいいと思う。
「悔いを残さない選択」が何よりも最優先なのだから。
何はともあれ、トータルポイントはこうなった。
田中159.4 山本157.7 武中90.2 佐藤65.5
僅かながら、田中が山本を逆転した。ここからはマッチレースになるのだろうか。
東2局2本場 ドラ
南家の武中が7巡目にリーチ。













東1局と同様、このリーチに異論を唱える人がいた。
最大の理由は「逆襲の恐怖」だろう。
しかし、これをヤミテンにしたとしても、嬉しい変化は少ない。
4巡目に
を切っているので、好形変化で嬉しいのはツモ
だけ。
あと、ドラが2枚持っているので、少しではあるが東1局のリーチよりは反撃される可能性が低い。
ところが、今回は3人ともなかなか退いてくれない。
まずは西家の山本が、一発目に無スジの
、次巡にこれまた無スジの
をこっそりと置く。













続いて北家の佐藤は、8巡目に
、9巡目に
と無スジを2連発で飛ばす。













そして田中が、11巡目に
を強打。













危なかったのは山本。
が入ると、
が押し出される可能性が高い。
しかし、幸か不幸か11巡目のツモは
。
テンパイ打牌になる
が中スジになっているので、とりあえずテンパイを取っておくという手もあるのだが、山本の選択は
のメンツ中抜き。ようやく1人脱落。
佐藤はとことん粘る。
12巡目、武中に合わせた山本の
にチー。









チー


片アガリではあるが、
はまだ1枚生きている。これがアガれれば、まだ望みはある。14巡目に引いた
も勝負。
しかし15巡目のツモは
。ここで仕方なく
を落としにかかる。
16巡目、山本が切った
をチーして、形式テンパイにとる。
田中、17巡目にノーチャンスだが生牌の
を叩きつける。
これを「勝負牌」と見るか、「安全牌が無くなった拝み打ち」と見るか。
同巡の佐藤、武中の中スジでもある
をツモ切ると、田中から「ロン」の声がかかった。












ロン
対局後の佐藤曰く、「(田中)巌ちゃんを甘く見すぎた」とのこと。
しかし、武中のリーチに対する間合いは絶妙だった。Aリーガーの実力の片鱗を魅せてくれた1局だった。
東2局4本場 ドラ
田中64600 武中21200 山本23200 佐藤10000
山本が7巡目にリーチ。佐藤が12巡目に追いかけた。
果たして、長く続いている田中の親を流すことができるか。
山本












佐藤












今局は、捨て身の佐藤に軍配が上がった。












ロン
ドラ
裏ドラ
山本としては、2600は3800で済んだのが救いか。この局までの田中と山本のトータルはこうなった。
田中175.0 山本127.8
一見大差に見えるが、山本は現在2着目の武中を抜けば、あとは田中との素点を19.0P以内に詰めればいい。
とは言ったものの、現状は素点で46.2P差。チャンス手が入れば追うのも楽になるのだが…。
東3局0本場 ドラ
8巡目、イーシャンテンの東家の武中。1枚切れの
を何気なく河に置いた。
すると、南家の山本が控えめな声で「…ロン」。武中、少し驚いた様子。
山本の捨て牌は比較的平凡にも見える。







そして、山本の手牌が開かれた。












ロン
ドラ
「…12000」と、実際の点数とは対称的に、普段どおりの控えめな声での申告。
これには放銃した武中だけでなく、観戦者までも驚いた。とてもこんな高い手をテンパイしているとは誰もが思っていなかったのだから。
まさに「ステルス篤史」の真骨頂である。
さぁ、ここから反撃だと言わんばかりに山本は親番を迎えるが、手にならずノーテン親流れ。田中との距離は、まだ遠い。
長くなったので、続きは次の記事で。
余談ですが、第3回の決勝戦で山本篤史選手の採譜を担当していたのが、
今回の決勝戦に進出した、プロ協会の二見大輔選手。
二見選手は、これまた決勝戦に進出している、現・雀王の鈴木たろう選手と同期なのです。
私ともデビュー時期が近く、20年近い付き合いとなりました。
個人的には、二見選手とたろう選手を応援しています♪
ニコニコ生放送、スリアロチャンネルにて13時から放映されます。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv240023516
それを記念(?)して、第3回大会の決勝戦の観戦記を掲載します。
これは私が2009年に書いたもの。
しかし、掲載サイトが閉鎖されてしまったので、幻の観戦記となったのです。
準決勝の模様はこちら↓
第3回・TwinCup観戦記・1
第3回・TwinCup観戦記・2
なお、諸事情により、一部修正や加筆しております。
ご了承ください。
所属団体は、2009年当時のものとなっております。
決勝戦
決勝に進出した選手は、この4人。起家から順に紹介していこう。
佐藤崇(準決勝までトータル81.9)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。Aリーグにも定着した感がある、自他共に認める実力派。
2008年はとにかく大活躍の年だった。優駿杯(棋士会主催)で、念願の初タイトル獲得。
タイトル戦の決勝進出は実に3回(優駿杯、最高位戦クラシック、最高位決定戦)。
ちなみにツインカップは3年連続(!)で決勝に進出している。もはや「ツインカップの顔」と言ってもいいのではなかろうか。
今年こそは勝利の美酒を味わいたいことだろう。
田中巌(110.4)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。現在B2リーグで昇級争いの真っ只中である。
新人時代から実力には定評があり、1年目はC2、C1リーグをストレートで昇級。まだデビューして3年目ながら、中堅クラスの雰囲気を持ち合わせている本格派。
武中真(127.0)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。2008年はB2リーグで昇級したものの、仕事などの都合により、2009年のB1リーグ出場を断念。
2007年の王座戦で決勝進出。あと一歩で優勝を逃した。その時の優勝者は、今回の決勝進出者でもある山本篤史(棋士会)。
日頃は会社員ながら、日程の都合がつけば、あらゆる競技会に積極的に参加するなど、競技麻雀に対する思いは実に熱い。3年前にデビューした当時に比べると、実力が飛躍的に伸びたと評する人も少なくない。
ちなみに、ツインカップの「ツイン」の由来は、双子の武中兄弟からである。
山本篤史(149.4)
日本プロ麻雀棋士会所属。
第1回優駿杯、第32期王座戦で優勝。実力、実績とも申し分ない。
麻雀も日常も、いるのかいないのかわからないくらい、とにかく気配を感じさせない。日常はどうかわからないが、麻雀においてはそれが大きな武器になる。
とにかく自己主張をする鈴木たろう(プロ協会)とは、まさに対極。
東1局0本場 ドラ
西家の武中が、3巡目リーチ。準決勝に引き続き、牌運に恵まれている。
(牌姿)
「先手」「ドラ1以上」「手牌の変化が少ない」ことから、リーチという選択に違和感はなかった。
その一方で「ひとまずヤミテンにして、好形に変化しやすい牌を引いたらテンパイを崩す」という意見も後で聞いた。あと、「押し返されたら勝算が低い」というのも理由の一つだろう。
リーチひとつとっても、いろんな意見が出るのだから、麻雀は面白い。
決着は意外と早かった。8巡目に田中がツモ。
東2局1本場 ドラ
東家の田中が気合いを入れてリーチ。6巡目である。
そして7巡目、気合いの入った声で「ツモ!」。
ちなみに
しかし、この一発ツモ。実は少しアヤがあるのだ。
田中のリーチを受けた時点で、北家の佐藤の手牌はこうなっていた。
高得点が期待できる。現物は1枚もない。
安全牌が劇的に増えない限り、ある程度までは押すはずだ。
そこに西家の山本が、田中のリーチ宣言牌でもある
しかし佐藤はそれをスルー。これはどうなのだろう。
佐藤にとって最悪のシナリオは、自分以外が独走態勢になってしまうこと。
それを阻止するために、誰かがいち早くテンパイをとって、田中のリーチを交わしにいくのもありではなかろうか。
後日、佐藤本人に聞いてみた。
「大きいリターンが見込めそうなので、メンゼンで押して、ぶつけることしか考えなかった」
「喰うとしたら、出ていく
なるほど、「至高のメンゼン派」と名高い佐藤らしい思考である。日頃のスタイルがそうさせたのならば、それはそれでいいと思う。
「悔いを残さない選択」が何よりも最優先なのだから。
何はともあれ、トータルポイントはこうなった。
田中159.4 山本157.7 武中90.2 佐藤65.5
僅かながら、田中が山本を逆転した。ここからはマッチレースになるのだろうか。
東2局2本場 ドラ
南家の武中が7巡目にリーチ。
東1局と同様、このリーチに異論を唱える人がいた。
最大の理由は「逆襲の恐怖」だろう。
しかし、これをヤミテンにしたとしても、嬉しい変化は少ない。
4巡目に
あと、ドラが2枚持っているので、少しではあるが東1局のリーチよりは反撃される可能性が低い。
ところが、今回は3人ともなかなか退いてくれない。
まずは西家の山本が、一発目に無スジの
続いて北家の佐藤は、8巡目に
そして田中が、11巡目に
危なかったのは山本。
しかし、幸か不幸か11巡目のツモは
テンパイ打牌になる
佐藤はとことん粘る。
12巡目、武中に合わせた山本の
片アガリではあるが、
しかし15巡目のツモは
16巡目、山本が切った
田中、17巡目にノーチャンスだが生牌の
これを「勝負牌」と見るか、「安全牌が無くなった拝み打ち」と見るか。
同巡の佐藤、武中の中スジでもある
対局後の佐藤曰く、「(田中)巌ちゃんを甘く見すぎた」とのこと。
しかし、武中のリーチに対する間合いは絶妙だった。Aリーガーの実力の片鱗を魅せてくれた1局だった。
東2局4本場 ドラ
田中64600 武中21200 山本23200 佐藤10000
山本が7巡目にリーチ。佐藤が12巡目に追いかけた。
果たして、長く続いている田中の親を流すことができるか。
山本
佐藤
今局は、捨て身の佐藤に軍配が上がった。
山本としては、2600は3800で済んだのが救いか。この局までの田中と山本のトータルはこうなった。
田中175.0 山本127.8
一見大差に見えるが、山本は現在2着目の武中を抜けば、あとは田中との素点を19.0P以内に詰めればいい。
とは言ったものの、現状は素点で46.2P差。チャンス手が入れば追うのも楽になるのだが…。
東3局0本場 ドラ
8巡目、イーシャンテンの東家の武中。1枚切れの
すると、南家の山本が控えめな声で「…ロン」。武中、少し驚いた様子。
山本の捨て牌は比較的平凡にも見える。
そして、山本の手牌が開かれた。
「…12000」と、実際の点数とは対称的に、普段どおりの控えめな声での申告。
これには放銃した武中だけでなく、観戦者までも驚いた。とてもこんな高い手をテンパイしているとは誰もが思っていなかったのだから。
まさに「ステルス篤史」の真骨頂である。
さぁ、ここから反撃だと言わんばかりに山本は親番を迎えるが、手にならずノーテン親流れ。田中との距離は、まだ遠い。
長くなったので、続きは次の記事で。
余談ですが、第3回の決勝戦で山本篤史選手の採譜を担当していたのが、
今回の決勝戦に進出した、プロ協会の二見大輔選手。
二見選手は、これまた決勝戦に進出している、現・雀王の鈴木たろう選手と同期なのです。
私ともデビュー時期が近く、20年近い付き合いとなりました。
個人的には、二見選手とたろう選手を応援しています♪
各団体とも、最高峰のタイトル戦が行われている最中です。
ああいう舞台に何度も立てる人は、凄いですよね。
果たして、私が次にタイトル戦の決勝まで行ける日は、いつになるのでしょうね。
その日が来るまで、腕を磨いておきましょう。
さて、今月のクラシックルール研究会は、通常通り第2月曜日の開催です。
詳細は以下の通り。
日時…11月9日(月)・19時から22時半くらい
会場…まーちゃお下北沢
会費…1500円
講師…下出和洋(麻将連合ツアー選手・第3期最高位戦クラシック優勝)
内容…1局ごとに検討(内容は変更の可能性あり)
参加資格…所属の有無に関係なく、クラシックルールに興味がある方ならOK
皆様のご参加、お待ちしております。
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内容…1局ごとに検討(内容は変更の可能性あり)
参加資格…所属の有無に関係なく、クラシックルールに興味がある方ならOK
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