ひかり食堂「背脂ラーメン」@ 茨城県日立市千石町 | 今日の一日一麺、一日一皿

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あくまでも個人の感想です。好みが違ったらゴメンナサイ。

煮干し醤油の二郎系ラーメンを大衆食堂で喰らう

 


日立市二軒目です。常陸多賀駅そばの路地裏に佇む名店『ひかり食堂』さんです。


こちらに来るのも、やっぱり15年以上ぶりですね。


 

創業80年ほどの歴史ある、昭和の匂いがプンプンする大衆食堂です。この裏路地自体が渋いですね〜。

日立ってこんな感じの大衆食堂が凄く多いんです。日立製作所の関係なんですかね?何でも食べられる食堂って便利ですよね。


 

 

「麻婆麺」に「まぜそば」に、新限定メニューの「肉あんかけラーメン」。


食堂というより、これはラーメン屋ですね(笑)


 

外観に負けず、店内も昭和臭がプンプンします。


店内は流石に古くなってきてますが、古いだけで綺麗に掃除されてますね。


15年ぶり、居心地の良い店です。


 

今の三代目の店主さんは、ラーメンに対して研究熱心のようで、限定や新メニュー開発にも積極的なようです。


SNSの配信にも積極的です。


 

メニューを拝見すると、食堂というよりは、ほとんどラーメン専門店といった感じの内容です。お客さんも皆さん麺類を注文されてます。


この日の目的は、二郎系っぽいビジュアルの「背脂ラーメン」です。


ニンニクの有無を聞かれたので、もちろんありで。この環境でまさかの二郎系。楽しみ過ぎます。


 

 

 

 

背脂ラーメン  ¥970


 

待つ事15分ほど。登場した丼は、なかなかの野菜の山を形成した一杯です。


 

豚も立派なやつが2枚乗ってます。


 

ニンニク微塵切りと、玉葱微塵切りが添えられてますね。


 

スープは、このバリバリ二郎系の容姿からは全く想像出来ない豚煮干し醤油です。『ひかり食堂』さんの煮干しは美味いんです。

いつもの二郎系ラーメンを戴く感覚で、スープを一口飲むと、いきなり煮干しがガツンときます。先ずはギャップに先ずやられます(笑)

中心にいるのは煮干しですが、エグ味は無く飲みやすいチューニングです。カエシは強め。

メニュー名には「背脂ラーメン」とありますが、背脂はそれほど主張せず、煮干しの下支え、動物系のコクを加えてあげるっていう感じ。全体的に、良く纏まった上質な、煮干し醤油スープです。

このスープめちゃ美味いです。

 

モヤシ主体の野菜の山は炒め野菜です。


茹で野菜よりも炒め野菜の方が、シャッキリした歯応えで、野菜炒めの油の旨味がスープに溶け込みます。茹で野菜より、炒め野菜の方が美味いに決まってます(笑)


煮干しスープに浸した野菜炒め、これはめちゃめちゃ美味いですよ。


 

麺は太ストレートのややウネリがあるタイプ。


二郎系と言えばオーション使用の、ああいうワシワシ麺を思い浮かべますが、これはモチモチっとしたつけ麺みたいな麺ですね。


煮干スープに良く合ってます。美味い麺です。


 

おろしニンニクと、大量のガーリックチップの2段構えのニンニクが、程よいアクセントになってます。


出来る事から、刻みニンニクはダブルで入れてくれると、更に美味くなりそうです。


 

チャーシューは、パラロールの煮豚が2枚。厚みがあって、柔らかいんですが、肉感もしっかりあります。


煮干しスープに、分厚いバラチャーシュー。なかなか良いですね。


 

最終的には、麺もスープもニンニクもひっくるめてワシワシ喰らって完食です。


全体的には、ジャンクな二郎系というよりは、煮干しを効かせた「和」を連想させる一杯です。


このギャップがたまらないですね(笑)



総じて…
煮干醤油の二郎系ラーメンです。

これは大衆食堂で食べられる、ラーメンのレベルじゃないですね。まさかこれほど美味いとは思わなかったです。

得意の煮干し醤油に、背脂のコクをしっかり纏わせ、二郎系ラーメンを作り上げるっていう発想が凄い。

しかも炒め野菜や、ガーリックといった細かいディテールまで拘ってます。凄く良いと思います。

ホール担当の女性スタッフさんの接客が素晴らしいですね。ラーメンもさる事ながら、接客ってお店の重要な要素だと思いますよ。流石ですね。

地元に愛される老舗大衆食堂。煮干しの二郎系ラーメンめちゃめちゃ有りだと思います。