ファインモールド 1/72
航空自衛隊
F-2A 戦闘機 製作記①
仮組み〜工作編
今回から『ファインモールド』さんの1/72「航空自衛隊 F-2A 戦闘機」を作ります。こちらは2022年の5月に発売されたバリバリの新規設計のキットです。
発売されて直ぐに購入しましたが、各模型誌絶賛のレビューを横目に、いつもの如く熟成期間にはいりました(笑)
そうこうしている内に、新作の「F-15」の発売からの購入。流石に順番を守って作らなきゃというコトで、今更ながら今回ようやく製作開始!って訳です(笑)
『ファインモールド』さんのキットは、前作の「F-4Dファントム」以来です。あれも目から鱗のキットでしたが、この「F-2A」は更に進化してるんでしょう。
機体本体のパーツ構成はそれ程多くないです。組み易そうな印象です。
特に目を引くのがインテークから、エキゾーストまで一直線に続く内蔵パーツ。「ファントム」にもありましたが、これ面白いですね。
そして、立体的かつ緻密なモールド。以前より少し深くなったかな?って印象です。凄いね。
吊るし物はパイロン×6、増槽×2です。小物類は何気に多い印象です。
キャノピーの透明度も文句無し。スライド金型を使ったバブルキャノピーです。中央側面は若干レンズ状になってるのは致し方無いところです。
デカールは普通の水転写式。日の丸がしっかりと濃い赤になってます。自衛隊機特有のコーション類は流石の多さ。眺めてるだけでグッタリ…(笑)
説明書は冊子状。図解も解り易くて見易いですね。前作の「ドラケン」の説明書とは雲泥の差です(笑)
今回は秘密兵器を導入しました。ディテールアップパーツ「F-2A用ピトー管セット」です。
そして「航空自衛隊ミサイルセット」と、「現用機用シートベルト2」です。まぁ、無くても良いんですけどこういうの一度使って見たかったので…(笑)という訳で準備完了です。
大きめの主要パーツだけ切り出して、仮組みしてみました。普通にゲート処理や、バリを取る作業はあるものの、あっという間にここまで来ました。
『ファインモールド』さんのキットは、パネルラインに沿った分割をされてます。合いが良くて、隙間もほとんどありません。相変わらず精度高いですね。
ビックリなのは主翼上のモールドです。この鳥の足跡みたいなやつ。これは凄いですね。
いつものように、コクピットから作っていきます。パーツが精密です。シートは5つのパーツから作ります。
系基盤は、スイッチ類が立体モールドされた塗装仕上げのパーツと、デカール仕上げのツルっとしたパーツの2種類から選べます。今回も立体モールドのパーツに、軟化剤を塗ってデカールを貼っていこうと思います。
合わせて、同社製のオプションシートベルトを追加します。しかし細かいなぁ〜(笑)
フロアやパネルは、クレオスC307を吹きます。
立体モールドの系基盤には、デカールをセッターとソフターを使って貼り付けました。
シートは指定のつや消し黒。シートベルトはオリーブドラブとシルバーで塗り分け。デカール、塗装が乾燥したら、ダークブラウンでスミ入れ。仕上げにドライブラシをかけて完成です。
普通に組んだだけで、この密度感は凄いですね。シートベルトもやった甲斐がありました。
次に機体に内蔵するインテークから、エグゾーストに繋げる一体パーツを作ります。
インテーク側の内部は、クレオスC316ホワイトFS17875 を吹きます。エグゾースト側は指定では焼鉄色になってますが、ガイアのスターブライトジェラルミンを吹いて、ブラックのスミ入れで仕上げました。
円形のファンと、タービンも同様です。モールドが精密で綺麗なので、スミ入れが映えますね。乾燥したら組み込んで接着します。
この細長いパーツには、見事な脚庫がモールドされてます。細かく練り分けると情報量が増しますね。ここも後でスミ入れで仕上げます。とりあえず、インテーク内部と一緒にC316ホワイトを吹いておきました。
機体下面パーツに組み付けた状態です。見事にバチピタです。組み付け方の発想も見事です。この精度の高さは素晴らしいですね。
インテークのカバーですが、当初はカバーだけを接着して合わせ目消しをやろうと思ってました。でも強度不足でどうしても上手くいきません。
仕方がないので、説明書通りのインテークに接着じて合わせ目消しをします。
レドームには、尻餅防止用のボルトが付いてます。重量や固定方法に悩まなくて良いんです。いやいやこれは素晴らしい配慮です。
レドームと、一部外装を接着します。外装は仮組みをキッチリやらないと、ツライチにならないので、裏を少しやすって凸凹を無くします。
脚庫周りの外装パーツも接着します。合わせは良好だけど、キッチリと接着する為に、テープで一晩固定します。
垂直尾翼は根元のドーサルが左右分割になっており、
先に接着してから胴体に取り付けるようになっています。
大きなベロが付いてるので、強度もしっかり出ます。
垂直尾翼には、細かいセンサー類のパーツがあるので忘れずに接着します。
主翼を接着します。角度を胴体に対して垂直になるように気をつけます。
主翼と胴体の間に隙間が出来ます。『ファインモールド』さんのキットでもやっぱり仕方ないですね。表裏両面、隙間を溶きパテで埋めます。
胴体後方の尾翼も、隙間を溶きパテで埋めます。
溶きパテが乾いたら、うすめ液を含ませた綿棒で周囲のパテを拭き取ります。あまり力任せにゴシゴシすると、せっかく埋めた所までパテを拭き取っちゃいますから、拭き取る向きに注意します。
機体工作の大きな所は、これで終了ですね。キットの出来が良いのでサクサク進みました。
ディテールアップパーツで用意したピトー管を取り付けます。
レドーム先端の長いやつは0.6mmのピンバイスで穴を開けて接着。脇の小さいやつは、1.0mmのピンバイスで穴を開けて接着しました。
パーツが小さいので、無くさないように注意。これが意外と苦戦しました。見えなくて…(笑)
吊るし物を作ります。増槽2つと、パイロン4つです。合わせ目を消して、スジ彫りを入れ直します。
ミサイル系は別売りの『航空自衛隊 ミサイルセット』から後で選びます。
キャノピーは3分割です。マスキングテープと、ゾルを使ってマスキングします。
今回はキャノピーを開状態で作ろうと思います。内側もマスキングテープでマスキングしました。
インテークと脚庫、アフターバーナーをスポンジを詰め込んで、テープでマスキングしました。
これで、塗装準備完了です。
これにて「工作編」は終了です。流石は『ファインモールド』さんのキットです。ディテールも、合いも全く問題無しです。プロポーションも雰囲気あって完璧です。
後は、生かすも殺すも塗装次第って感じですね(笑)「塗装編」に続きます。