LEADERS ACADEMY 学長 嶋津良智のブログ -670ページ目

部下を見守る力

先日子供と買い物に出かけました。
まだ小いため、ちょこまかちょこまかと、
あっち行き、こっち行きしながら歩きます。


本来一人であれば、ものの5分で歩ける距離に、
30分くらいかけて歩くことになります。


その間子供は、何かを発見したかのように、
あっちこっちに足を運びます。


大人にしてみるとよく分からない赤い光る電球や、
道端の落ちている石ころなど。


考え方を変えれば、非常にイライラする話です。



しかし、子供はこの短い距離を長い時間かけていろいろなものに
触れながら、勉強しているのです。


見守る力のない大人はすぐに抱っこしたり、

「速く歩きなさい!」

とでも言って、子供なりに楽しんでいる大切な時間を
奪ってしまうのでしょう。


今日は何でこんな話をしたのかというと、
私はセミナーで、もしかしたら上司にとって一番必要な能力は

「我慢」かもしれないという話をします。
「見守る力」ということです。


上司である人はそれなりの経験や実績を
積んできているので、

部下の仕事振りを見ていると


「いや~そうじゃないんだよね~」

「そこでそう言ったらだめじゃん」


と叫びたくなるような場面が多々あることでしょう。


しかし、仕事を覚え、能力を磨いていくのに必要なのは、
たくさんの失敗です。


失敗をする前に親や上司が直ぐに手を差し伸べてしまっては、
せっかくの成長の機会を奪いかねません。


そこで、部下や子どもの成長のためにも多少は
目をつぶっても見守る、要するに我慢する気持ちを
持たなければいけないのです。


親は子供がおなかの中にできると
生まれるまでの十月十日待たされ、

笑うのを待たされ、ハイハイするのを待たされ、
しゃべるのを待たされ、歩くのを待たされるなど、

そもそも待たされることの連続です。


同じように部下を持つ上司になったら
部下の成長の過程では、待たされることの連続なのです。


非常に効率を求める今の企業では相反することを
しなければならないのが人の教育ではないでしょうか。


人を育てるのに魔法はありません。
こういった日々の地道なコミュニケーションが、
人を育てていくのではないかと私は考えます。



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JBNのミーティングにて

ご存知の方も多いかと思いますが、

私は、ベストセラー著者兼ベンチャー経営者仲間の5人と
ボランティア組織JBNを発足させボランティア活動を
行っております。

詳細はこちらをご覧ください



そのJBNのミーティングを

昨日の夜は、
青山にある本田直之さんの知人が経営しているお店、

本日の朝は、
グランド ハイアット東京のレストランにておこないました。


JBNのメンバーとミーティングをすると
いつも充実した時間を過ごすことができるのですが、

社内会議などでは、
いまいち楽しめない時があります(笑)


いつも話が盛り上がり、実りのある話ができるのは、
利害関係のない能力のあるメンバーがこのように集まったから
だと思うのですが、

もしかして、あるいみ緊張がないってことかもしれませんね(笑)


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もったいないと思う文化

私が何気に「いい言葉だな」と感じる言葉があります。
それは「もったいない」という言葉です。


以前ワンガリ・マータイさんも日本に来て
この「もったいない」と言う言葉に感動し、

その後『「モッタイナイ」で地球は緑になる』と話しています。

私は「環境」と言う視点ではなく、
ちょっと別の角度から「仕事」と言う視点で
この言葉を深く考えます。

「時間がもったいない」

「行動がもったいない」

「食べ物を残したらもったいない」

「あいつは能力があるのでもっと高いレベルの仕事を
 やらせないともったいない」

「そんな使い方をしたらお金がもったいない」

「コピーは裏紙を使わないともったいない」、


・・・・・など

「もったいない」という気持ちこそ、
時間や能力・行動などの効率化を図るための考え方
ではないでしょうか。


もしかしたら「勝ち組」の大切な考え方かも・・・・(笑)。


先日ある方から、
成功している創業社長に共通していることとして、

「 せっかち 、 けち 、 素直 」

というのがあるという話を聞きました。


この「けち」に注目してください。
これこそ「もったいない」という発想ですよね(笑)。



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普通って何?

■ 私は【普通】という言葉が嫌いである。

  相手の普通は私にとっての普通ではないし、
  私にとっての普通は相手にとっての普通でないのもよくわかっているので、

  だから、

  「 普通●●だよ 」

  といういい方をされて、あたかも自分の持っている普通の概念を
  押しつけるような言い方をされると、正直非常に不愉快になる。



■ たとえば、昨年のオリンピックに自ら望んで参加した
  イチローなどのプロ野球選手もいれば、

  松井のような自分の体の状態やシーズンのこと、
  球団事情などの理由で辞退した選手もいた。


  彼らだって選ばれて嫌な思いはしなかったであろう。
  逆に、うれしかったのではなかろうか。




■ ただ、自分なりの考えを持って辞退したにもかかわらず、
  
  「普通辞退なんかしないぜ!」

  という、あたかも自分の普通が相手にも当てはまるかのような
  言い方をする人がいるが、ちょっと違うんじゃないかと私は思う。


  私は私であってあなたではない、
  あなたはあなたであって私ではない。

  
  どちらが正しいのか?


  この正解は両方正しいのである。


  それぞれの考えの違いであってそれを否定するものではない。


  私は人から「 変 」と言われるが、
  この言葉自体は意外と好きだ。


  なぜなら、
  その他多勢にはまっていないという証拠だからだ。


  でも、その言葉の後に


  「普通○○だよ」

 
  といういい方をされると、


  「誰がそれを普通と決めたんだ!」


  と言いたくなる時も正直ある。



■ まあ、私も大人なので、それはないが・・・。


  「そんなの当たり前だ」と言われると正直ムカつく。
  「普通」と同じように、

  その人の「当たり前」は私にとっての「当たり前」ではないからだ。



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何故、シンガポールに移住したのか?

私は学生の頃から


「 一度海外に住んで異文化に触れ、
  視野を広げると共に、海外から見た日本を見てみたい、

  そして語学力を身につけたい 」


という願望がありました。



残念ながら学生時代はその勇気もお金もなく
留学などはしなかったのですが、

心の中にずっとその気持ちはありました。



ところが、普通に就職をして、

28歳で独立・起業して39歳までは、
わき目も振れず一心不乱に仕事に取り組んできたので、
そんなことはカヤの外に置いていました。



しかし、2004年に一つのけじめでもあった
自社の株式の上場を果たし、

それをきっかけに第一線から退き、
昔からやりたかった教育事業に取り組むまでの間、
多少のお金と時間に余裕もできたので、

41歳にしてはじめて、短期のアメリカ留学を経験しました。



その時、やはり一度海外に出る必要性をひしひしと感じ、
当初は世界経済の中心であるアメリカを希望していましたが、

子供がまだ小さかったことから、
子供にとって環境のいいところを探していたら、
たまたまシンガポールが浮かび上がってきたのです。



そして、医療・教育・経済・政治・治安の5つの側面から、


「 海外生活ビギナーの私にとって、
  妻や子供に不安を抱かせずに過ごせる国は、本当の意味でどこか? 」


と他国も含めて研究しました。



そんな中、シンガポールにたまたま知人がいたので
情報収集がしやすく、

聞けば聞くほど一度住んでみたくなってきたのです。



その結果、最後の決め手が、

・チップがない、

・水が飲める、

・右ハンドル左側通行、

・手を挙げればタクシーがすぐ止まってくれる、

・交通網が発達している、

・物価は日本並み、

・時差が1時間しかない、

・日本の食材が気軽に手に入り、
 日本食屋も多種多様など、

挙げればきりがないですが、
要するに【海外生活ビギナー】の私にとって


「 もっとも日本人が違和感なく住める外国 」


ということだったのです。



シンガポールへの移住は、急に飛び込んできた話ではなく、
そういった背景があり、

昔からあちこちに種を撒き散らす行為、要するに 


「こんなことを考えている」という【情報発信】をし続けていた


ことにより、
幸いにもシンガポールのある企業からお声がけを頂き
移住が実現することになりました。



私は常に【セルフディスクローズ】の大切さを説いている人間ですが、
移住の件も自分が考えていることや思っていることを周囲へ発信し続けた
ことにより実現したものです。



みなさんも、ぜひ自分が


「こうしたい」
「こんなことを手に入れたい」
「こんな成果を出したい」

 
など、常に情報を発信し続けてください。



要するに、これが 【 情報の見える化 】 ということです。



最近「 可視化 」という言葉で、
いろいろな物を見えるようにするという取り組みが各企業でおこなわれて
いますが、


ハードだけではなく、
こういった【 ソフト 】の「 可視化 」を実現することにより、
俗にいう【 ナレッジマネジメント(情報共有) 】
という文化も根付くのではないでしょうか。

ただし、

「~してくれ」ばかりいうクレクレ星人

(平成進化論で同じみの友人の鮒谷氏より教えていただいた造語で
 気にいっています)

にならないように注意してください。



私の情報発信をするということとは全然違いますので(笑)



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