《これまでのお話》

ヒプノセラピー:井上内親王再々登場①

ヒプノセラピー:井上内親王再々登場②

 

続いて、浮かんできたのは、「皇統を天智系に戻そうとする力と、皇統に大陸の血を

入れようとする力に負けたのだ」という思いで、これは井上内親王が2回目に登場した

セッションの後の振り返りの時期に思い浮かんだことと同じでした。

今回は、さらに続きました。

「もっと昔、日本には他の文化があった。歴史が全部なかったことにされたのが悔しい」

と伝わってきました。でも、これを伝えてきたのは、井上内親王ではなさそうでした。

 

井上内親王が2回目に登場したときのヒプノで、「私は負けて首を切られた側の神だから、

こうなる運命だった」と伝えてきた方のような気がしました。

 

怨霊として有名になったためか、井上内親王というと怖いイメージを持たれることも多い

ようです。ですが、私が3回のヒプノを通じ、そして、日常でも時々感じてきた井上内親王は、

深い悲しみの重さはありながらも、とてもたおやかな雰囲気の方でした。

 

一方、上記メッセージを伝えてきた方からは、非常に強く毅然とした雰囲気を感じました。

この方は、さらに、ものすごく強いメッセージを伝えてきました。

 

「私の力を封印しないでほしい!!」

 

お腹の底から湧き上がってきて、ともすれば頭上から突き抜けてしまいそうな力を

感じました。そして、この言葉を口に出しながら、強く深い怒りと悲しみを感じました。

悔しい。ただただ、悔しい。封印されるのは嫌だ。

 

現世の私にどうしてほしいか? という問いに対して伝えられたことは、

「歴史を調べてみてほしい。ただし、消されているから、なかなか難しいとは思う」

 

井上内親王の「無念を晴らしてほしい」という想い、背後にいる人の「昔の日本の

歴史がなかったことにされたのが悔しい」という想い。異なる想いではあるものの、

どちらからも、「真実を明らかにしてほしい」という共通する想いが伝わってきました。

 

たくさんのメッセージを貰って、現世の私は混乱気味でした。そのため、この時点では、

自分の身近で起きている出来事までしか考えられませんでした。そこで、次のことを

口にしたのだと思います。

「姑が裏で糸を引いているのに気付かなかった。無念だけど、仕方なかったのかな・・・」

このときは、かけて下さった方が、メモを残していてくれたので、後からわかりました。

 

「もう、『無念』は、やめましょう。なかったことにする癖があるよね」というマリア先生の

声が聞こえました。

 

催眠から覚めて、他の受講生の方やマリア先生と話しました。マリア先生が、前に天に

送ったときも、なんかすっきりしない感じがあったと教えてくれました。そして、

「無念を晴らしてほしいんでしょうね。できる範囲で調べたりして、書いてみたら?」

と仰いました。

 

右脳タイプで、どちらかと言うと理系頭の私は、文章を書くことは苦手です。そのため、

その場では、とんでもないと思って、「書くなんて、無理です・・・」と言いました。

 

けれど、その後、このセッションを振り返っていく過程で、井上内親王の分け御霊の

一人として、できる限りをの供養をしたいと思うようになっていきました。

 

こんな亡くなり方をしたら、1000年以上の時を超えて、想いが残ってしまうのも、無理は

ありません。無念を晴らすことはできなくても、書いて明らかにしていき、知って貰うことが

供養に繋がるなら、できる範囲でやってみようか、と思うようになりました。

 

ともに聖武天皇の皇女として生まれながら、妹の孝謙(称徳)天皇とは随分違う人生を

送った井上内親王。幼くして伊勢の斎王になり、帰京後には結婚して子どもにも恵まれ、

皇后にまでなったものの、一転して、廃后、不審な死を遂げた人生。

井上内親王は、その人生で、天平の光と闇の両方を経験したのかもしれません。

 

そして、数ヶ月経って、まずは、これまで受けたヒプノセラピーのことなどを書きながら、

自分の頭や気持ちを整理するところからやってみようと、このブログを書き始めました。

 

- ヒプノセラピー:井上内親王再々登場 終わり -