《これまでのお話》

ヒプノセラピー:おひさまみたいな縄文の人①

ヒプノセラピー:おひさまみたいな縄文の人②

ヒプノセラピー:おひさまみたいな縄文の人③

ヒプノセラピー:おひさまみたいな縄文の人④

 

しばらく経って、判決が出ました。判決書には、「主文」のあとに「事実及び理由」という

項目があり、読み進めて行きました。

 

驚いたことに、裁判官は、元夫のモラハラ行為をしっかり事実認定してくれていました。

これを見て、苦労が報われたと思いました。そして、前世のおひさまみたいな人が天に

上がったときのように、ものすごい勢いで、天に舞い上がりそうな気持ちになりました。

 

調停でも訴訟でも、私は、元夫とおしゃべり弁護士の戦略に振り回され、押されっぱなし

でした。おしゃべり弁護士が何かの提出命令という難しいことを言い出し、あるはずのない

資料を探させられたり、あり得ない作り話が出てきて、これをどう否認したら良いのかと

途方に暮れたこともありました。

 

元夫は、毎回訴訟の弁論期日に出廷して、あることないことを裁判官に話していると聞き、

元夫は弁が立つ人だから、きっと裁判官も、調停委員のおばさまみたいに元夫側に

取り込まれてしまうんだろうと暗い気持ちにもなりました。

 

そんな中、私は、元夫側が出してきた書面への応答時に、できることを淡々とやり続け

ました。例えば、弁護士さんが、「第一文は認める。第二文は前段は認め、その余は

否認する」と作成してくれたら、否認する理由を補足できそうな情報を弁護士さんに送る

などです。

 

言い訳や、釈明や、説明が元々苦手だった私にとって、この作業は苦痛でした。これは、

前世、そして、現世でも子ども時代から苦手だったことに、向き合わされ、やらされていた

のではないかと思います。

 

モラハラの実態は第三者には伝わりづらく、調停委員のおばさまのように、「それって、

何が問題ですか?」と一蹴する人も結構います。そこを諦めずに、言葉を変え、視点を

変え、証拠になるものを探しながら、わかってもらえるように詰めていく作業は大変です。

 

家裁の待合室で、女性が泣いていて、弁護士さんが慰めている光景をよく見かけました。

私は、辛くても、悲しくても、困り果てても、不思議と涙は出ませんでした。あのとき泣けて

いたら、もしかしたら、楽になれていたかもしれません。

 

でも、そうはできず、固く固く心を閉ざして、感情に蓋をして、子どもと自分を守るために、

冷静に頭を使って戦うことに徹しました。元々感情を感じにくいタイプでしたが、そうこう

しているうちに、ますますその傾向が強くなってしまいました。

 

あれから随分時間が経ちましたが、今、書いていて、当時を思い出しました。自分が

根本におひさまみたいな縄文人の彼と同じような性質を持っているのだとしたら、当時は、

相当無理をしていたのだと思います。

 

あの時期、本当はすごく辛かったんだということに今更ながら気付き、一人、泣きたい気分

になりました。

 

最後に、離婚調停・離婚訴訟のことが、もっと何か書いてあるのではないかと期待して、

読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。私も当時、ネット上で情報を

探しました。法律事務所のHPなどに情報は出ていますが、用語が難しかったりして、

わかりにくく、その一歩手前の情報が知りたいんだけど・・・と思いました。

 

これは、後日、別記事に書こうと思います。私の都合で申し訳ありませんが、今、

マリア先生のヒプノ講座を受講中で、できれば次の回までに、過去の振り返りに目途を

つけたくて(そういう課題とかがあるわけじゃなく、私が勝手に気持ちや頭の中を整理

しているだけ)、その作業を急いでいます。そのため、書けるのは、どんなに早くても、

6月22日以降になると思います。何卒、ご容赦ください。

 

- ヒプノセラピー:おひさまみたいな縄文の人 終わり -