《目次》

インナーチャイルド8歳の私-閲覧にあたってのお願い

インナーチャイルド8歳の私①-ヒプノセラピー編 ←閲覧注意

インナーチャイルド8歳の私②-ヒプノセラピー編

インナーチャイルド8歳の私③-振り返り編 ←閲覧注意

インナーチャイルド8歳の私④-振り返り編

インナーチャイルド8歳の私⑤-振り返り編

 

大人になってから、パワハラ上司やモラハラの素養がある夫を引き寄せた要因の一つに

インナーチャイルドの傷もあったと思います。ですが、たとえ引き寄せたとしても、委縮して

何も言えない状況を繰り返さなければ、もしかしたら、被害には遭わなかったかも

しれません。というのも、パワハラ上司もモラハラ夫も、誰に対してもパワハラやモラハラを

していたわけではなく、ターゲットを選んでいたように思えるからです。ちょっと強く言うと

委縮し、言い訳も反論もしない私は、絶好のターゲットだったのかもしれません。

 

そして、元夫も、子どもの頃、義父に叩かれて育った人でした。その話を聞いた時、私は

自分のことは忘れていたので、こわい親だなあと思いました。でも、私が記憶を封印して

いただけで、実は私も同じような経験をしていました。元夫と私は、複雑な前世繋がりも

ありましたが、同じ心の傷を持つ者どうしでもあったのでした。

 

かつて、モラハラ・DV関係のことを調べたことがありました。そのとき、子どもの頃に

体罰や虐待を受けると、男性はDV加害者に、女性は被害者になる傾向があるという

情報を見たことがありました。当時は、夫の方は該当するのだけれど、私はそんなに

叩かれたこともなかったし、該当しないなあと思っていました。ですが、実際は典型的な

被害者、加害者になり得る組み合わせでした。

 

私は、元夫に自分の理想の父親像を求めていたのだと思います。母との関係で父に

助けを求めたものの、叶わず、それどころか父からも体罰を受けたことが心の傷になって

いたのだと思います。この心の傷は、催眠下で出てきたのではなく、今回、書いていて

思い出したことなので、ヒプノで探ったら、別のものが出てくるのかもしれませんが、

いずれにしても、私は無意識のうちに理想の父親像を作り出して、それを元夫に求めた

のではないかと思います。

 

一方で、元夫にとって理想の母親像は姑だった気がするので、これ以上、母親はいらな

そうです。元夫は、支配できる相手として私を求めていたような気がします。私は、元々

男性に大声や強い調子で何か言われると委縮するタイプだったので、支配はし易かった

と思います。元夫は、義父に支配されていたと感じていて、同じことを誰か他の人に

やってみることで、心の傷を解消しようとしたのかもしれません。

 

なぜ、同じ傷を持つ者どうしが引き合ってしまうのか? そして、なぜ、傷を埋めようとして

奪い合い状態になるのか? ということについて、何度となくマリア先生に聞いたものの、

実は、いまだによくわかっていません。

例えば、私は理想の父親像を求め、元夫は支配できる相手を求めているのだとしたら、

お互い欲しいものが違うのだから、奪い合いになんてならないのではないの? 

とわけがわからなくなります。今度、また、聞いてみようと思いました(←理解遅すぎ)。

 

インナーチャイルドのヒプノの事前カウンセリングで、私は、母は厳しかったけれど、

理不尽な叱られ方をしたことはなく、叩かれたことも多少はあったけれど、あまり覚えて

いない程度。父もそんな感じで、叩かれたこととかはないです、と答えていました。ですが、

ヒプノで母に叩かれた場面が出てきて、今回、書く作業を進めていくうちに、父からも

怒鳴られたり叩かれたりしたことを思い出してしまいました。

 

正直、初めは思い出さなきゃよかったと思いました。でも、この記憶の表面化によって、

男性に対して感じていた恐怖心や、言い訳や釈明をしようとすると言葉が出なくなることの

原因もわかってきました。

 

ただ、催眠下ではなく、書きながら思い出していくというのは、思いの外、気持ち的に

負担が大きく、すっかり疲れてしまいました。そして、今回のことを通して、

改めてヒプノセラピーの効果と必要性を実感したのでした。

 

- インナーチャイルド8歳の私 終わり -