この記事は、虐待を想起させる内容を含みます

ストレスを感じる可能性のある方は、閲覧を避けてください

 

《目次》

インナーチャイルド8歳の私-閲覧にあたってのお願い

インナーチャイルド8歳の私①-ヒプノセラピー編 ←閲覧注意

インナーチャイルド8歳の私②-ヒプノセラピー編

インナーチャイルド8歳の私③-振り返り編 ←閲覧注意

インナーチャイルド8歳の私④-振り返り編

インナーチャイルド8歳の私⑤-振り返り編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒプノセラピーを何度も受けて、前世がかなりたくさん出て、霊も相当出してもらった後、

やっとインナーチャイルドが出てくるようになりました。

 

なお、前世との関連を説明する都合上、0歳のときのインナーチャイルドは順番を変えて

前の方に書きましたが、実際に0歳の私が出てきたのは、今回書く8歳の私の後でした。

 

出てきたのは、8歳の私でした。困っていることは特になく、親に言いたいこともなさそう

でした。ただ、話しかけても完全無視されたので、機嫌が悪いのかな? と思いました。

 

次に、トラウマになった出来事の場面に移りました。8歳の私は怯えて泣いていました。

当時住んでいた家の近くには薪を燃やしてお風呂を炊く昔ながらの銭湯がありました。

銭湯の煙突と家の高さが同じぐらいで、隙間風が入りやすい家だったのか、午後になると、

室内でも薪を燃やした煙の匂いがしました。居間のテレビがついていて、炬燵の上には、

みかんと、飲みかけの湯飲みが置いてありました。よく晴れた日の午後でした。

部屋の中の様子を感じているうちに、その日が冬休みの初め頃だったことを思い出し

ました。そして、すごく淋しい悲しい気持ちになり、唐突に思い出しました。

 

私、このとき、お母さんにほっぺたを叩かれたんだ・・・。

 

事前カウンセリングで、私は、母はちょっと厳しかったけれど、理不尽な叱られ方をした

ことはなかったし、叩かれたことも多少はあったけれど、あまり覚えていない程度と

答えたはずでした。その時点では、意図的に隠したわけでも、嘘を言ったわけでもなく、

本当にそういう認識でした。でも、催眠下で、トラウマになった出来事の場面に移ったとき、

過去のことを思い出し、認識の間違いが気付きました。

 

まるで記憶喪失のようで、こんなことがあるのだろうか? と後でマリア先生に尋ねた

ところ、普通にあり得ることだと教えてくれました。私はショックが大きい記憶に蓋をして、

奥底にしまい込んだまま、ずっと忘れていたようです。

 

小さい頃、母は怒ると叩く人でした。それもお尻や手を叩くとかではなくて、頬に手形が

しばらく残るぐらいの往復ビンタでした。よけないように片手で頬を押さえられ、もう一方の

手で反対側の頬を叩かれるので、逃げようもなく、本当に痛かったです。でも、その痛み

以上に心が痛くて悲しくて、泣くのを我慢しようとしても、涙がこぼれました。

 

大人の目線で思い返しても、すごく悪いことをしたわけではなく、夜寝ないでふざけていた

とか、家事の手伝いをしないとか、口答えしたとかで、母の思い通りにならず、

イライラさせたという程度の理由で叩かれていたような気がします。

 

今なら児童虐待だと言われますが、当時は、親や学校の先生に叩かれることは、

そんなに珍しいことでもなく、大して問題にもなりませんでした。

 

トラウマになった出来事の日、どうして叱られたのかは思い出せませんが、その日の私は

叱られたことにも、叩かれたことにも納得がいきませんでした。なんでいつも叩くの!?

怒った私は、母の手に爪を立てて引っ掻くという反撃に出ました。ますます怒った母は、

バチン、バチン、バチン、バチンとそれまでよりも強く私の頬を打ちました。私も反撃を

やめず、腕にかみついては叩かれ、足を蹴飛ばしては叩かれ、また、かみつき、引っ掻き、

足を蹴飛ばして、その度に頬を叩かれ、修羅場になってしまいました。

 

20回以上叩かれたと思います。私も必死で反撃していましたが、突然、「抵抗しては

いけない」という考えが浮かんで、反撃をやめました。そこからどうやって修羅場が

収束したのかは、ヒプノでも出てこなかった気がしますし、思い出せません。

 

その後、催眠下で母と仲直りしようとしましたが、私は言いたいことが思い浮かばず、何も

言えませんでした。母も謝る気はなさそうでした。このときの私の様子を見たマリア先生は、

ショックの大きさを察してか、その場面から私を引き離してくれました。母との問題は、

このときのヒプノでは解消できず、後に持ち越しました。

 

トラウマになった出来事は、ずっと忘れていたにも関わらず、その後に大きな影響を

及ぼしていたようです。まず、叱られることに対して強い恐怖を覚えるようになりました。

母の機嫌が悪いときは、薄氷の上を歩いているような気持ちで、叱られやしないかと、

びくびくしていました。叱られるのがいやで、嘘をつくようになりましたが、所詮子どもの

嘘だったので、すぐにばれてしまい、そのことでますます叱られるようになりました。

 

それ以降も、叱られて頬を叩かれたことはあったはずでしたが、もう反撃も抵抗もしません

でした。そして、だんだん、言いたいことが言えない性格になっていきました。言いたい

ことが言えないというより、感情が鈍ってしまって、自分の意見を持てなくなったというのが

正しいかもしれません。それに伴い叱られて叩かれることも減っていったので、自分の

身を守るためにも、ますますその傾向に拍車がかかったように思います。

 

私はずっと、顔の近くに人の手がくると、なんだか怖くて、反射的によける癖がありました。

人に首から上を触られるのが苦手で、美容院に行くのが嫌でした。特に、母と同年代の

女性美容師さんや、母と似た雰囲気の女性美容師さんがだめでした。これは、ヒプノで

自分が抱えていたトラウマに気付いて、原因がわかったことで、平気になりました。

 

余談ですが、わりと最近になって、母は、「私は自分の子どもを叩いたことなんか一度も

なかった」と言いました。それを聞いた私は唖然として、返す言葉を失ったのでした。